表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

鬼ノ城戦記シリーズ

『鬼ノ城戦記』の世界~桃太郎伝説考察~

作者: 坂崎文明

 『鬼ノ城戦記』というのは、僕が書こう書こうと思ってて、三部作のプロットも出来ていて、友人にも書くことを約束してるのに、未だに書かれてない小説のことです。


 はじまりはこんな感じの小説なんだけど。

 讃岐(香川県)からはじまります。


『鬼ノ城戦記』 第一話 稚武彦命わかたけひこのみこと

http://ncode.syosetu.com/n6768bx/1/


 『鬼ノ城戦記』の後日談がこういう感じの小説になってます。

 


「うらじゃの夜~鬼ノ城戦記異聞~」作者 坂崎文明

http://ncode.syosetu.com/n0853cd/



 何故、この小説を書けないのか?というと、歴史考証で行き詰ってるからですね。

 はい。

 

 岡山県の吉備津神社に「温羅うら伝承」というものが 伝わっていています。


吉備津神社

http://www.kibitujinja.com/


キビツヒコの温羅退治

http://www.kibitujinja.com/kibituhiko/index.html



 古事記にも記事があったりするのですが、この吉備津彦命きびつひこのみことは、第七代孝霊天皇の皇子であり、四道将軍の一人で、西道(中国地方)に派遣されたようです。

 本名は彦五十狭芹彦命ひこいさせりひこのみことと言うらしいんですよ。

 

 彦というのは敬称みたいなもので、五十狭芹彦命いさせりひこのみことでいいんじゃないかと思います。


 この吉備津彦命が吉備国(岡山県)に鬼と呼ばれていた温羅うらを退治に来るわけです。

 この話が桃太郎の話になったという説もあります。

 つまりは大和朝廷の吉備地方の平定の話ですね。

 

 温羅うらというのは百済の皇子で、たたら製鉄とかに関わっていた地元の豪族、王族だったんです。

 製鉄に関わる人々は「鬼」と呼ばれることが多くて、鬼に金棒はつきものだし、製鉄でふいごを吹いたり、火のそばにいたら顔が真っ赤になるし、それが赤鬼に見えたりしたのかもしれません。


 もののけ姫のエボシ御前とたたら製鉄の民をイメージしてもらえば分かりますが、当時の新興国家である大和朝廷的には鉄の技術は喉から手が出るほど欲しいものだったと思います。


 中央政権の古事記、日本書紀にも吉備への侵攻や吉備津彦の記述があり、現地の吉備津神社にも「キビツヒコの温羅退治」(温羅伝承)があり、戦いの遺跡が各地に残っていて、毎年「うらじゃ踊り」という夏祭りまで盛大に開かれているということは、誇張はあるにしても、ほぼ歴史的事実だと思われます。


孝霊天皇こうれいてんのう

http://www.genbu.net/saijin/kourei.htm


第八節 孝霊天皇一族について(古事記)

http://plaza.rakuten.co.jp/kodaisi/diary/201411180000/


孝霊天皇(日本書紀)

http://nihonsinwa.com/page/953.html


2世紀後半の倭国大乱~孝霊天皇の吉備平定~卑弥呼(百襲姫)誕生 

http://yamatonokuni.seesaa.net/article/32582582.html


温羅は悪鬼か? それとも吉備の救世主か?「吉備津彦神社」【岡山】

http://bqspot.com/chugoku/okayama/388



 ところが、温羅が戦いの際に立て篭もった城は「鬼ノ城」と呼ばれていて、復元されているのですが、六世紀頃の朝鮮式山城なんですね。


 孝霊天皇の皇子である吉備津彦が吉備平定に来たのが、卑弥呼の時代の二世紀後半ではないかと言われています。

 時代が全く合わない訳です。


 僕の推測では六世紀頃の朝鮮式山城「鬼ノ城」以前にも、温羅が築いた「鬼ノ城」があり、それが落城して、白村江の戦いで大敗して朝鮮半島からの侵攻を怖れた大和朝廷が再建したのが今の「鬼ノ城」なんだろうと思います。


 孝霊天皇自身が出雲に侵攻した現地の伝承などが神社などに残っているので、実は孝霊天皇一族の吉備津彦の姉の百襲媛ももそひめ(箸墓の被葬者と言われていて大和朝廷の巫女、卑弥呼候補のひとりだが。個人的には違うと思う)が讃岐の田村神社に祀られていて、溜池を作ったり讃岐の地域発展に貢献したりしています。


 腹違いの異母弟の稚武彦命わかたけひこのみことは讃岐方面軍、吉備津彦が吉備方面軍で侵攻し、その後に孝霊天皇自身と合流して出雲を攻めたという地域伝承が残っています。


 その後に稚武彦命、吉備津彦は吉備の中山などの古墳に祀られて、吉備臣の祖として吉備王国を発展させていきます。


 日本各地の桃太郎伝説は孝霊天皇一族にまつわる地に伝承されてます。

 愛知県の桃太郎伝説はどうも讃岐の田村神社の宮司さんが地元の争いで負けた側について追放されて、愛知県に移住したために桃太郎神社が出来たと思われます。

 讃岐の桃太郎伝承が伝わったんでしょうね。


 僕は地元岡山よりも讃岐の桃太郎伝承の方が鬼ヶ島(女木島、男木島)とかあるし、桃太郎伝承の原点かなと思ってます。


【香川】男木島・女木島でおすすめのアートスポット9選

https://www.travelbook.co.jp/topic/2857


孝霊天皇と皇子

http://www.geocities.jp/mb1527/N3-16-11koureiitizoku.html


孝霊天皇伯耆遠征

http://www.geocities.jp/mb1527/N3-16-9koureiensei.html


田村神社 御祭神


・倭迹迹日百襲姫命

・五十狭芹彦命 (吉備津彦命)

・猿田彦大神

・天隠山命 (高倉下命)

・天五田根命 (天村雲命)

http://tamurajinja.com/about


倭迹迹日百襲姫命

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%AD%E8%BF%B9%E8%BF%B9%E6%97%A5%E7%99%BE%E8%A5%B2%E5%A7%AB%E5%91%BD


桃太郎伝説

http://www.asukanet.gr.jp/tobira/momotaro/momotaro.html



 ということで、「鬼ノ城」の遺跡の時代が合わないし、実在しないという天皇家の欠史八代の孝霊天皇の謎、卑弥呼の謎まで絡んでややこしいですが、伝奇SF歴史小説として見切り発車して書き始めるしかないかなと思ってます。


 この孝霊天皇の血筋からヤマトタケルも出てくるので、「吉備年代記シリーズ」としてシリーズ化していこうと思います。


常世封じ道術士 風守カオル 作者 坂崎文明

https://kakuyomu.jp/works/4852201425154919654


 この作品にも温羅と百襲媛が地霊、神霊として登場したりしています。



鬼媛烈風伝 作者 坂崎文明

https://kakuyomu.jp/works/1177354054881958044



 温羅の息子や娘が活躍する後日談です。

 書きかけです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ