遭遇(笑)
~覚悟と判断~
筑「麦さん。明日暇?」
麦「暇だけど」
筑「オフ会してみない?」
麦「まぁ、いいけど」
筑「(何っ!即答できるということは相当のイケメンなのでは!?)じゃ明日、東京のメイド喫茶なんてどうすか?」
麦「(こいつ、かなりの都会っ子じゃねぇか!!しかも、オフ会を切り出した辺り、上級、いや特級のイケメンなんじゃねぇか!?)了ー解」
筑・麦「(気合い入れなきゃ恥ずかしさで死ねる!!)」
翌日。
麦「…」
筑「…」
麦・筑「(予想以上に普通で何も言えない!!)」
麦「(いや、そもそも本物か?眼鏡掛けてる大学生にしか見えないんだが…)」
筑「(本人、だよな?普段の情緒不安定さからよっぽどの曲者かと思っていたのに…)」
メイド「ご主人様。こちら私特製のコーヒーです」
麦「うむ。悪くない出来だ」
筑「(このウザさ、本物だ)」
◇◇◇◇◇
~確定だ~
メ・麦「萌え萌え~!!」
筑「(この異常な適応能力、本物だ)」
◇◇◇◇◇
~いや、そこでセンス出さなくていいから~
筑「やっぱ、都会だけあってなかなかの品揃えですね」
麦「悪いなぁ。俺あんまりオシャレとか分かんないからさ」
筑「別にいいんすよ」
麦「ちょっと試着してくるわ」
試着後。
麦「どう?」
筑「惜しいん気が…」
麦「どこが?」
筑「顔」
麦「誰が顔に似合わぬハイレベルファッションセンスだ」
筑「そのキレを作品に生かせてないあたりが更にマイナスかと」
◇◇◇◇◇
~笑えねぇよ~
筑「うはっ!!」
麦「どうした?」
筑「これ可愛いなぁ」
麦「…やめとけば?」
筑「嫁って、注ぎ込んだ金の分輝いてくれるんすよ」
麦「(そんな高い志があるならクレーンゲームで必死になるなよ)」
筑「手に入れたらオークション行きなんだけどね(笑)」
麦「……」