第3話 消えた友人達
男1「う……どうして……こんな事に……」
???「ふふふ」
???「今頃後悔しても無駄だ」
男1「く……駄目だ……」
???「これでおしまいさ」
僕達はこんなことになるとは思っていなかったのだ
だけどあの時……あの時の判断が間違っていた……
数日前……
男1「あれ?……寝ていたのか」
男1「何か忘れているような気がするけど、まぁ良いか」
ベットから出て部屋の外に出た
男1「誰もいない……自分達しかいないのだろう」
それもそのはず、人通りがとても少ないこの山道に泊まるような客は登山マニアか物好きくらいしかいないだろう
男1「2人の部屋はどこなのだろう?」
旅館の入り口に来た
一瞬何かを思い出しそうになったが、初めて来た時の恐怖で一杯だった
男1「そういえばあの支配人もどこにいるのだろう?」
しばらく旅館の中を歩いていたがどこにも支配人の姿は見えなかった
男1「1つ1つの部屋を回ろう」
そしてすぐに1つ1つの部屋を確認することにした
男1「204号室……」
ガチャ……
男1「誰かいる?」
1つだけ開いていた
男1「……いないか……でもなぜ開いているんだ?」
その部屋を後に引き続き部屋を回った
男1「301号室……ガチャ…誰かいる?」
???「誰?」
男1「誰だ?……間違えました、すみません……バタン」
男1「部屋を間違えたな……他に宿泊客がいたんだ」
男1「そもそも人がいないから鍵を掛ける心配も必要ないってことか?」
男1「305号室……ガチャ……誰かいる?」
???「あっ鍵をかけ忘れた……誰ですか?」
男1「よかった、今度こそ当てたよ」
女1「あれ……部屋をまだ教えてなかったよね?」
男1「1階から回ったんだよ」
女1「大変だったでしょ」
男1「かなり大変だったよ……2回も違う人の部屋に入っちゃって」
女1「え!?……他に宿泊客がいるの?」
かなり驚いた顔で言った
男1「1つ部屋は誰もいないのに部屋の鍵が開いていて……もう1つの部屋は女性がいたよ」
女1「誰もいないのかと思った……でも途中で会わなかった?」
男1「ん?……あぁ……会わなかったよ」
主語がなく困ったが男2の話だとすぐに分かった
男1「1階から細かく調べたからこの旅館にいないよ」
この旅館は305号室までしか無い
女1「そんな……どこにいったんだろう」
男1「分からない……支配人もいなかったんだ」
男1「こんな寒い中にどこに行くんだか……」
男1「2人とも何かあったのかもしれない」
女1「そんな……」
再び2人に恐怖が襲いかかった
男1「探しに行こうよ」
女1「そんな……2人だけで?」
男1「301号室の人の様子も調べない?」
女1「え……でも関係ない人だから……」
男1「さっきはいたけど何か起きていないか調べようよ」
女1「う~ん……」
女1「まぁ、それもそうだね」
2人は部屋の外に出た
男1「301号室……ここだ」
ガチャガチャ……
男1「開かない……何方かいませんか?」
女1「いないね……」
女1「どうする?」
男1「友人を放ってはおけないよ……支配人も宿泊客も助けなきゃ」
2人は今何かが起きていて3人ともそれに巻き込まれているのだと考えた
男1「一応風呂の方も確認しといた方が良いね」
女1「そうだね」
男1「こっちはいない」
女1「こっちも」
2人は外に出る事にした
ガラガラ……
男1「あれ!?……また来た道が無くなっている」
女1「そうなると……あっちの不気味な方の道しかないね」
2人は降り道を通る事にした
次回予告
みんなの行方は? 謎の多い旅館から続く道の先には? 2人は無事にみんなを見つける事が出来るのか?
第4話 不気味な道