第2話 噂の部屋
???「ふふふ……もう逃げられませんよ」
女1「きゃー」
その声と同時に無理矢理体を動かした
そして扉に手をかける
ガラガラ……
扉が開いた
……ガチャン
後を追うように体が動く
男1「待って」
ガラガラ……ガチャン
男1「おーい!」
吹雪で声がかき消される
男1は大きな声で女に向かって叫ぶ
男1「さっきのは何だったんだ!」
女は無我夢中に走り続ける
男1「もう大丈夫だよ」
???「ふふふ……もう逃げられませんよ」
女1「きゃー」
その声と同時に無理矢理体を動かした
そしては走り出す
ガラガラ……
扉が開いた
……ガチャン
男1「待って」
ガラガラ……ガチャン
男1「おーい!」
吹雪で声がかき消される
男1は大きな声で女に向かって叫ぶ
男1「さっきのは何だったんだ!」
女は無我夢中に走り続ける
男1「もう大丈夫だよ、どうやら追ってきてない」
その声で女は止まった
男1「やっと追いついた」
女1「はぁはぁはぁはぁ……今のは……一体何だったの!?」
男1「彼を置き去りにしてしまったけど大丈夫かな?」
女1「もう無理よ……」
倒れたままの友人を心配しながら少し休んだ
男1「あれ?でもこの道は最初に通った道だけどさっき見た時は無くなってたはず」
女1「確かに……道が無くなっていたのに」
女1「しかも声も出なく……なっ……」
男1「それに急に隣で倒れたと思ったら……ってどうしたの?」
女「う……後ろ……」
男1「え……」
振り返るとそこには……
???「ふふふ」
あの老人が立っていた
???「ふふふふふ」
女1「あ……あぁ…………」
男1「ま、まずい……視界が……」
2人の気はだんだん遠くなっていった
バタン
???1「大丈夫?」
???2「大丈夫か?」
???2「目が覚めたみたいだ」
ゆっくりと目を開く
男1「夢……だったのか……」
小声で呟く
男2(???2)「やっと目が覚めたか」
女(???1)「そうだね」
???「ふふふ」
男1「ゆ……夢じゃない!」
男1「う……後ろに……皆、逃げるんだ!」
勢いよく起き上がる
男2「大丈夫だよ」
女「化け物なんてどこにもいないよ」
2人は笑いながら言う。
男1「え、でも……そこに」
男2「この人はここの支配人だそうだ」
男1「え!?」
支配人(???)「いらっしゃい……君の部屋はここだよ」
男2「支払いはもう済ませたよ」
男1「でもあの時……」
ここに来た時、扉が開かなくなり、さらに体が動かなくもなったり来た道が消えた事が気がかりだった。
支配人「君たちの部屋はこっちだよ」
ガチャ……
男2「後でまた来るよ」
女「また後でね」
男1「あっ、ちょっと……」
支配人「ふふふ」
その声は支配人によって遮られた
バタン
男1「あの支配人は一体……」
男1「本当に何も無かったなら失礼以外のなにものでも無いけど」
男1「何かおかしいな……」
男1「でもやっぱりここは予約していた旅館で合っていたんだな」
男1「部屋は入口と違い、思ったより綺麗みたいだ」
男1「それにしても何でこんな所に旅館が有ったのだろう?」
今更だが気になった。
男1「あれ、これは?」
男はベットの下に落ちていた紙を拾った
男1「これは……」
男1「噂の部屋?」
そこには噂の部屋の事と地図に記された噂の部屋の場所についてが書かれてあった
男1「……!?そんな事が……え!……しかもこの旅館!」
男は何かを知り、慌てている
ガチャー
誰かが部屋に入ってきた
男1「……これって……もしや……あれなのか!?」
男はそれに気付く事はなかった
次回予告
主人公の部屋に訪れたものは何なのか? 3人のその後の運命は?
謎の多い支配人の正体は?
第3話 消えた友人達