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異世界漫遊記~  作者: ハナ太郎
6/10

エルフの女神

と、意気込んだはいいものの、そもそも自分に魔法が使えるとも思えないし、剣など触ったことすらない。

そりゃそうだ、今まで地球に住んでたんだから。


「その、俺は魔法を使えるんかな?」


目の前のエルフの人にそう質問をすると、む?確かにそうだな。とその質問に納得し、一度考えてから。


「この世界に愛されている、君なら使うことはできるんじゃないかな。」



もし君以外に異世界の人間がいたとして、その異世界人が使えるかは、また別だが。

と一言追加して、また考え込む。



「君がまだ目を覚ましていなかったときの事なんだが、この世界の普通の人間と言う種は通常、この里にいる妖精さん達には好かれない、が、しかし私が倒れている君を発見したのは、妖精さん達が君に群がっている所だったから。

君はまず魔法を使えるだろうな、それに身体能力に関しても大幅に上がっている可能性もある。」



どれくらい上がっているか、それにどんな魔法が使えるかは、正確に調べてみんとわからんが。と一言追加した。


若干期待してなかったんだけど、まさか身体能力もなんて。


その話を聞いた俺は魔法を使えると言う事実と、身体能力すら上がっている、と言う話に胸が高鳴ったのは否定できないが。

妖精さん、って言うのはやっぱり、ファンタジーのアレ、って考えればいいのかね。


「あ、いくつか教えてほしい事があるんだが。いいかな?」


ベッドから体を起こしただけの状態から、胡坐に変えて、俺がずっと腑に落ちなかった事を聞きだす。


「ん?なんでも、質問してくれ。」


「君の名前と、どうして会ったばかりの俺にそんなに優しくするのか。悪い奴なのかも知れないぞ?そうじゃなくても、優しくしたって、特に見返りがあるとは思わないだろ?此処リストシアにきたばっかだし。」



名前知らないと喋りにくだろ?と、一言加え、それに、重症だったはずの俺に回復の魔法とやらをしてくれ、それから色々な事を教えてくれる。

疑っている訳ではないが、純粋に疑問として俺の心に残った。



「ああ、それは確かに・・・そうだな・・・。これ以上優しくするのはやめておこう・・・。」


と、急に真面目な顔を作り、右下を向き、暗い顔を・・・。

あ、これ嘘だ、演技ですわ。

だって滅茶苦茶、ニヤけてるもん。


この人滅茶苦茶面白いな。


「おい、ニヤけてるぞ。」


ふむ?と顔を戻し、口を開ける。

「おや、もうバレてしまったか。」



ニコッと顔を戻し、滅茶苦茶良い笑顔をこちらに向け、立ち上がって、姿勢を正し、頭を下げながら言葉を紡ぐ、



「名乗り遅れた。エルフ騎士団団長、エルフィス・エルアートだ。以後お見知りおきを。」



そう格好良く言い切り、姿勢を戻し、こちらに微笑みを向けるエルフの女の人、いや、エルフィスはやはり、女神のように思えた。


今日の一文

「ん?なんでも質問してくれ。」(ん?今なんでもry)

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