ファーストコンタクト
一応、主人公と正義は18歳です。
裕也side~
「って、事で一先ず、手当てだけはしてくれたんすか。ありがとうございます。」
眠りから覚めて、金髪長耳のエルフっぽい女の人に慣れない敬語で感謝の意を伝える。
すると慣れない敬語に、ふふっ、と一度笑い、首を横に振りながら言葉を発する。どうも言葉は通じるらしい。よかった。
てかナニコレ、傷が完治してるんだが・・・、訳分からん。
「いやいや、手当てが遅れてしまって申し訳ないな。
先ずはこの屋敷に帰らねば本格的な治療もできないと思って、な
幾ら私達に治療魔法が使えるからって危なかったんだぞ?
それに、もし過激派のエルフに見つかっていたら即、殺されてたかも知れないんだぞ。」
と、若干演技が混じった怖い顔して、その後すぐに微笑みに戻る。
この人は絶対いい人だな、でもなんか子供扱いされてるし。
一応18禁もいける年なんだがなぁ・・・。
てか魔法!?さらっと言ったから、聞きのがしそうになったわ。
「魔法・・・?ここは何処なのか聞いてもいいっすか?」
「アルフヘイムだ。」
「へ?」
アルフヘイムだ。と重ねてエルフっぽい女の人は言う。続けて、エルフっぽい女の人は事情が分かっていないものと確認して、ふむ、と納得したように、一度頷いてから、俺に説明を続ける。
「君はどうやら、異世界から来たらしいな。ふむ、自分の世界の事か、どこから説明したものかな。」
「割と初めからお願いします。」
「この世界は『リストシア』と言って、前に君と同じように召還された者がいるんだ。
この世界には人間以外にも種族が居てね、私みたいな『エルフ』
君のような『人間』他には『ドワーフ』『魔人』『獣人』あとは『魔物』
なんかも居るな。
後先程、疑問に思っていたようだけど、魔法なんかも使えたりするね。
魔法、それと武器を使ったスキルなどのことを纏めて『アビリティ』と言う。
それ以外にも一部の人が先天的に持つ特別な才能『パッシブ』
う~ん、なんと説明したらいいのか。
例えば武器や魔法で戦う場合に威力が増したりする。魔法の場合は属性で、武器の場合は武器の種類で、分かれていたりするけどな。
まあ、誰もが持ってるアビリティに、パッシブ次第でどれだけ強くなれるか、とかが決まっている感じ、かな。」
『パッシブ』に関しては、特別な『才能』の『才能』って感じかな、と締めて。
「やはり見せたほうが早いかな?」
と言って、片手を突き出して急に、炎、水、風、などを圧縮したような物を手のひらの上に出現させる。
やっぱり説明は苦手だ、と微笑みをこちらに向ける。
どうもこのエルフっぽい人は本気でエルフらしい。ていうかここ本当に異世界なのか?
アレかな?普通にファンタジー小説の感じで思っていいのかね。定番のアレを聞いてみるか。
「やっぱり、魔王とか勇者とかいたりします・・・?」
「そうだな、勇者は過去に1人だけ
君と同じで召還時に何も知らなかったらしいぞ。
魔王に関してはいっぱい居る、としかいいようがないかな。
あ、それとお互いに敬語はやめにしないか?慣れていないんだろう?」
歳も近そうだしな、そう言うとふふっ、と一度笑い、それに、その慣れない敬語を聞くと、どうにも笑いが堪えられないんだ。と一言言い今度は割りと豪快にハハハハ、と笑い始める。
やべぇ・・・。滅茶苦茶恥ずかしいのと笑った顔が[美]として完成され過ぎてるのが重なって、今絶対俺顔真っ赤だ。
ファンタジー特有の、エルフだって実感した途端、顔を直視しづらくなっちまった。
何だよこの、長い耳に真っ白い肌、金髪ロングをポニテにして纏めてる感じ、それに、その鎧、全てが似合いすぎだろ、ファンタジーかよ・・・、ファンタジーだったわ。
そうか、ファンタジーか、ファンタジーかぁ・・・、散々妄想はしてた訳だだし、覚悟決めてもっとばっさばっさ行ってみても、いいのかねぇ。
主人公の心境
※コスプレしてる女の人・・・?
※は?魔法?エルフ?痛い人か・・・?
※は?異世界?しかも本当っぽいし。
※もぅマヂ無理。。。二度寝しょ。。。