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6.快楽の虜になろう


「……ってて」


 目が覚めると、そこは宿の俺のベッドの上だった。

 頭が痛い。

 片頭痛とかじゃなく、まるで先ほどどこか頭を打ったような……。


「そうだ、確か銭湯で……」

「あ? 起きた?」


 その声はナナのものだった。

 何やら頭がボーっとする。


「全くあんたもドジだねー。長風呂し過ぎてのぼせて倒れるなんて」

「ハハハ……」


 乾いた笑いしか出ない。

 しかし、そう取ってくれるならありがたい話だ。

 まさか性欲が爆発しすぎて、幼女を襲いかねないから自分で気絶した等と絶対に言えない。

 まぁでも俺の英断によって幼女の身は守られた訳だ。

 それに俺の股間もスッカリ大人しくなって……。


「ギンギンじゃねぇか……」

「ん? どうしたの?」


 ナナが耳元で囁く。

 それだけで全身が震える。

 ……まだリミッターが解除されたままなのかよ……。


 ついついナナの体に目が行く。

 風呂上りのナナは、非常にしっとりとした髪質だ。

 ほんのりと石鹸の臭いがし、ほんのりと赤い頬がまた可愛らしい。

 そして今は夏場なので短パンのようなものを身に着けていた。

 なので非常に太ももが露出しているのだ。

 健康な太もも。

 白くて綺麗な太もも。

 年頃の女性に太もも。

 太もも太もも太もも……。


 太もも!

 太ももだ!

 さ、触ってもいいのだろうか。

 怒るに決まってるよな?

 いや、しかしナナも仮にもハーレム要員の仲間。

 俺には少なからず好意を持っているはずだ。

 最悪の場合は命を救った事を盾に迫ってしまえばいい。

 太ももぐらい触らせてくれるだろう。

 いや、もしかしたら舐めたり顔にスリスリぐらいは許してくれるかも……。

 許す許さないの問題じゃない。

 太ももがそこにあるんだ。

 太ももが太ももなら太ももで太ももを太もも……・。





 ガンッガンッガンッ!


「ど、どうしたのユーハ! 急に頭をベッドの角にぶつけたりして!」

「ハハハ……」

「とうとう頭がおかしくなった?」

「否定できないかも……」


 頭からツーっと血が流れる。

 眉間からだ。確か眉間の流血って結構ヤバかった気がするがそれどころではない。

 ムラムラして仕方ないのだ。

 若い女性の声を聞くだけで限界に達するような感覚。


 辛うじて理性を保てているのは、解放から少し時間が経過したからだろうか。

 しかしポートの話から察するに、この解放状態は恐らく一晩中続く。

 その間絶倫状態だ。

 リアとマイでギリギリ耐えられるかどうかというレベルの絶倫だ。

 まさにハーレム王の精力だな。一日限定なのかは知らないが。


 ということは一発放出した程度では収まらない可能性が高い。

 また、自分で処理するのも女性陣に処理してもらうのも良くない気がする。

 いっそ今いる3人でR18な事をしてしまうのも手かもしれない。

 しかし、リアが最初という取り決めがある以上それは避けたい。

 別に俺がした約束という訳ではないが、俺は二度リアを裏切った事になる。

 一度目は息子がスタンドアップしなかった事。

 二度目は翌晩抱いてやると言っておきながら地下へと落ちた事。

 やむを得ないという言い訳をし続けた俺だが、ここで安易に彼女らを抱いたらいけないという事ぐらいは分かる。

 いや、いいのか?

 ダメだろ! リアがヤンデレとかそういうのじゃなくても!


 いいか、一晩中続く性欲の解放がこの程度で終わるはずがない。

 となると、恐らくこの解放には波がある。

 授業中トイレに行きたくなる、しかし我慢しなければならない時。

 我慢に我慢を重ねると、ふと波を超える時がある。

 恐らくそれと同じだ。

 今その波が引いている状態だろう。

 ならば何とかして理性のある今の内に状況を打開しなければならない。


「ナナ! 頼みがある!」

「へ?」

「俺を、縛ってくれ! 精一杯、力の限りな!」

「な、何で!?」

「早く! そこのロープで縛ってくれ! 両手両足、ガッチリとな!」


 自分でもどんなに変な事を言っているのかよく分かっている。

 あぁ、ナナの視線が冷たい。

 しかし今はそれですら心地いい。

 もっと、もっとその冷たい瞳で俺を睨んでくれ!




 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~




「えいやっ!」

「もっと、もっと強く!」

「こうかっ!」

「そう、そんな感じで! ギュッと!」

「よいしょっと!」

「あぁんっ……」

「変な声出すなぁ!」


 縛られるのって、こんなに気持ち良かったのか。

 それも女の子に縛られるなんて。

 あぁ、罵倒されるっ!

 縛られるっ!

 冷たい視線が突き刺さるぅっ……!


「うえぇ……気持ち悪いよー。ピート、ここは?」


 ピートからの声は聞こえない。

 恐らく実質的には行為に近い事をしているからだろう。

 聞こえるのは俺のあえぎ声だけ。

 ハァ……ハァ……。もっと、もっと俺を虐めてくれ!


「あーもー動かないの。よっと」

「うっほほー!」


 ナナが俺の背中に乗って足の縄をグッと引っ張る。

 あぁ、背中にお尻の感触が!

 それに太ももだ! ふくらはぎだ! 太ももだ!

 柔らかい。

 柔らかい太もももももももも。


「ええいうるさい!」

「……ぐ、ふぐぅ!」


 そこらへんの手ぬぐいで口を塞がれた。

 いい! 凄くいい!

 SMっぽい!


「その目もやめなさい! いやらしい目で私を見ないの!」

「ふっ……ふがっ!」


 目隠しもだと!?

 フルコースじゃないか! ご褒美だ!

 ありがとうございます!


 今ナナは俺をどんな目で見ているのだろうか。

 汚らわしいものだと思っているのだろうか。

 醜いものだと思っているのだろうか。

 あぁ、ゾクゾクする! ワクワクする!

 次は、次は何をしてくれるんだ!


 ……バタンと音がした。

 これは、放置プレイか? 放置プレイなのか!?

 俺は朝までこのままなのか!

 ご褒美だ!

 まさかデザートまで付いてくるとは!





 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~






 目が覚めた。

 俺は何故か縛られていた。

 いや、薄っすらと記憶はある。

 まるで何かが憑依していたというか。

 案の定下着の中がグッショグショになっていたので裏庭に埋めておいた。

 替えの下着買っておいて良かったなぁ。


 ちなみにロープは精霊魔法込みで全力で抜けようとしたらなんとかなった。

 手や足にロープの跡が付いている。

 きつく縛られていたのがよく分かる。


 さて、やらなければならないことがある。

 朝食から帰ってきたナナ。

 俺は彼女の前にサッと躍り出ると、見事なまでの土下座を披露した。


「……何か言う事は?」

「ご迷惑をおかけしました」

「ったくもう……」

「本当に、本当に申し訳ございません」


 床にグリグリ頭を擦り付ける俺。

 これはこれである意味男らしい姿かもしれない。

 良い意味ではないが。


「酒でも飲んでたの?」

「チートの反動なんです。俺もあんなの初めてで……」

「ふーん? へー?」

「……ごめんなさい」

「太ももがー太ももがーってうるさかったなー」

「俺もあんなに太ももフェチとは知りませんでした……」

「ま、いっか」

「では、許してくれるんですか!?」

「そーだなー。貸しで」


 こうして、俺はナナに貸しを1つ作る事になった。

 その後は流石に敬語は止めたが、ナナからの俺の扱いが一変したのは間違いない。

 まず、その日の昼のパスタに乗ってた大きなお肉を奪われたのが最初だったな。


「ユーハさま、いいんですか?」

「いいんだ、これは男としてのケジメだからな」

「へー? ケジメねぇ。ふーん?」


 その日は縄の跡が酷かった手首を隠す為にリストバンドをした。

 ナナはリスカの常習犯だったからな。そういうのいっぱい持ってた。

 後悔は無かった。被害を最小限に留めた結果だからな。

 その為なら、俺のプライドぐらいどうってことないさ……。


 魔術協会へ行く前に仮眠を取った。

 ほとんど眠れなかったからな。

 布団に包まりながら、心の中で叫んだ。

 ポートよ、帰ってきたら覚えてろよ。

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