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小説以外のあれこれ

まだまだ飽きない小説家になろう

作者: きらと

1.にじファンの思い出


 小説家になろうを知ったのはにじファンのお陰です。

 にじファンは原作のライトノベルの購入、二次小説を書く事によって文章の書き方を気付かせるなど色々な面で影響を与えてくれました。

 きっかけとなったのは「個人的なネット小説リンク」所で、まず最初にはまったのが銀河英雄伝説。

 はるかな未来、宇宙空間で数万隻の艦隊がぶつかる壮大な物語を展開する原作は、小説の他にアニメ・ゲーム・コミックとメディア展開されました。軍事考証の甘さや矛盾はありますが、作品の魅力を下げる物ではありません。

 原作で描かれていない物語の隙間補完が本来のSSだと思っていましたが、にじファンでは原作智識もちの転生・憑依。夢小説のパターンがSSの大半を占めていました。これは他の作品を元にしたSSでも同様です。

 次に読んだのはゼロの使い魔。

 ライトノベルを読むのは久々で、アニメ化作品と言うことも知りませんでした。

 現代人高校生が、異世界に召喚され使い魔として過ごすラブコメディーが原作で、こちらも原作小説の他にアニメ・コミック・ゲームと展開されました。

 これは、「あの作品のキャラがルイズに召喚されました @ ウィキ」に掲載されている「ゼロの提督」がきっかけで、異世界と言う物に興味を持ちました。

 古くはエドガー・ライス・バロウズの火星シリーズ、金星シリーズ。ジェリー・パーネルの地球から来た傭兵たちに通じる物があります。

 にじファンに於いては半村良の戦国自衛隊や架空戦記の影響を受けた作品が散見されました。近代兵器の登場です。

 そして、影響を受けた私は原作全巻を大人買いでそろえてしまった。お財布に優しく古本屋さんで揃えて、続きは新刊で購入と言う形です。

 読み初めはどんな文章であっても楽しい物で、アンチルイズ、アンチ貴族の原作蹂躙系を好みました。さすがに拷問等の残酷描写を読むに至り、これは原作レイプだなと思う様になりました。ボロクソに叩かれながらも書き続けるがろうでん氏は凄いと思いました。商業デビューされた某作者さんは、ゼロ魔影響が作風に現れており少々気になります。

 やはり書き手の方も、将来は黒歴史になるのでしょうか。

 個人的に面白かったのは、貴族憑依で立身出世するパターンの作品です。技術的チートによる近代兵器量産はネタの馬鹿話としては許せるのですが、あんまり肯定している訳ではありません。

 それにしても、まさか原作の作者さんが亡くなるとは思いませんでした。完結してほしかったです。

 次に読んだのは恋姫無双。こちらは現代人が古代中国、三国志時代に現れ、女体化と言うか女性の性別を持つ武将達といちゃいちゃするエロゲー。小説、ゲーム・アニメと展開されました。にじファン終了後の小説家になろうでも、投稿を受け付けている二次創作として管理キーワードF0002-2で投稿可能です。

 エロゲーを架空戦記と融合させる二次はleafやkeyの作品で昔からあったそうです。本作は完全なエロゲーが元ですが、一般向けでも販売されているので性的描写が無ければ問題になりません。

 携帯見せて写真を撮って自分の証明をすると言う展開は、後述する艦魂系の作品でも多いのですが、本作が原点でしょうか。

 恋姫に限りませんが、にじファンではゼロの使い魔と同じ様なパターンが散見されました。

 これらの異世界介入型は、制約の多い現実世界と違い、自分好みの設定を反映できる事が作品を生みやすい土壌ではないかと考えられます。同様に、小説家になろうではVRMMOとかファンタジーのタグを付けた異世界物の作品が多いと思います。

 次に読んだのはIS インフィニットストラトス。

 この原作作者さん、色々と問題があった様でアニメは打ち切り書籍も絶版となりましたが、出版社を変えての再開となったそうです。

 女性にしか使用できない兵器ISの登場で男女の地位が逆転した世界。そこに登場した、世界の男性でISを唯一動かせる主人公の学園生活を描いた作品。小説の他にアニメにもなりました。

 にじファンで投稿される本作品のSSは、他の作品に比べて怖ろしいほどに本文丸パクリが多かったのが記憶に残っています。テンプレの一言で済ますにはやり過ぎな程に、会話文丸々コピペで展開もそのまま。そこまで手打ちする努力には感心しますが、自分の文章で表現しなさいとなります。原作を買い揃えた者としては不快感を感じ、出版社に通報しました。

 原作未完と言う意味ではゼロの使い魔と同じですが、自由度の低い設定をいじりにくいのではないかと考えられます。

 魔法少女リリカルなのはや緋弾のアリア、マブラヴの人気は良く分からないけど作品数が多かったです。

 昔、八幡雲鷹さんが「独立アイドル艦隊奮闘記」を掲載していた時ははアイドルマスターと言う作品を知らないから、アイマスとか気持ち悪いなと思っていましたが、のくす牧場でSSを読んで、ゲームやアニメは知らないけど面白いと感じました。年齢を重ねると好みも変わるものですね。

 現在移転先としての作品数はハーメルンが多いです。




2.架空戦記を読もう


 小説家になろうを知った当初は、何でも面白くて読み漁りました。その過程で好んで探したのが架空戦記です。

 小説家になろうで戦記を検索してみると軽く1000作品を超えてしまいます。多くは中世ファンタジーの異世界物で絞り込むとさらに減ります。

 素人が書いた架空戦記。過剰な期待はいけません。突っ込み所があっても「火葬」と思えば「まぁ、読めるよな」と思います。

 だって、自分で書くなら大変ですもの。

 私が読んだ限りでは、幾つかのパターンに分けられます。



 1)リアル系:史実に沿い詳細な設定と、もし……を忠実に書こうとした正統派仮想戦記。安易な主人公側最強にはならず、敵側もしっかりと描かれている。(緻密な資料収集、詳細な描写の秀作など)

 いわゆる異世界ファンタジー系の小説が大衆受けするのが小説家になろうの現状です。その為、史実を元にした架空戦記は埋もれがちです。アクセス数が伸び悩みどうしてもエタってもしかたがないと思います。とんでも兵器を出さず、転生やタイムスリップ、」チートを使わないリアル系で考証しながらだと資料集めは大変だし更新速度が欠点とは思いません。

 独楽犬さんが描いた「日韓大戦」は、描写が良く調べられていると思いました。活動停止の宣言をされていますが改稿履歴が表示されており、今後の復活が期待されます。

 今は小説家になろうから撤退した鰤大根さんも「混沌たる太平洋」では、1941年から1944年のマリアナ沖海戦いきなりに話がぶっ飛ぶ序章で説明不足過ぎました。そこから1942年に話が逆戻りになって進むわけですが、緻密に書き込まれた物語は「小説家になろう」では数少ない正統派の書き方だと思いました。※鰤大根さんは、どらごんと言うユーザー名で復帰されました。現在、投稿中の作品は地図の追加で視覚的に理解させる努力をされています。でも緑の背景に緑の文字を書くのは、背景が溶け込むから変更した方が良いですね。POPデザインの本が参考になるでしょう。

 八幡雲鷹さんの「高速戦艦『紀伊』夜襲命令」は45口径36.5cm四連装砲塔3基12門と言う武装は、一度に被弾したら失う砲門が多いと思うけど、そこは小説のご都合なので気にしません。現在進行形の作品として楽しみにしている作品です。

 小説家になろう利用者の企画で「日本列島分断記 設定集」と言うのがありまして、市販の架空戦記を混ぜた感じで虚構の戦後史が描かれています。こちらの作品ですが、9月15日に国連軍の仁川上陸作戦は実施されず、代わりに北日本軍が青森に上陸したと言う歴史改変が面白く感じました。史実では、第10軍団に会わせて第8軍が16日0800時から反撃を開始されましたが、第10軍団が北日本の攻勢に対応する為、動く事は出来ないでしょう。国連軍に朝鮮半島と北日本で戦争を同時に行う兵力的な余力はなく、この時点で史実の様に第8軍が反撃に出る事は出来ません。当時、多富洞には北朝鮮第13師団、528高地には北朝鮮第1師団が展開しており、韓国第1師団、アメリカ第1騎兵師団が抜かれれば大邸には警察大隊しか存在しませんでした。9月中に大邸陥落、ダビッドソン・ラインまで後退したと考えられます。史実を反映させれば嘘としてのリアルさが増すと思います。

 ユーザー間のトラブルや人間関係で作品は評価するべきではありません。評価すべきは作品です。パクリは論外ですが。

「イギリス、異世界にてかく戦えり」の作者ぶりとんさんが描かれた「艦隊決戦、マレー沖ニテ発生ス。」は短いながら面白かった。この作品で評価したのは以下の通り。

 1.史実準拠で船を増やしたり、超兵器を登場させなかった所。2.気象による歴史の改変3.飛行機が役にたたなかったIF。

 3K90ウラガーン艦対空ミサイルさんが同時期に活動報告で、「新作はマレー沖海戦を戦艦同士でやろうかなと考え中」と書いていたので、よくあるネタなのかも知れません。商業的には横山義信の八八艦隊物語を思い出します。


 2)異世界系:日本列島が、あるいは艦隊や個人が、現実とは異なる世界に飛ばされ、体験する異文化交流。そして主人公側最強になりやすい。(日本列島が異世界にいったり、ファンタジー世界とのコラボなど)

 異世界ファンタジーに現代兵器を登場させる作品はたくさんあります。商業作品では「ゲート」が代表作と言えるでしょう。小説家になろうではドラキュラさんの「傭兵の国盗り物語」が文字数の多さで飛び抜けています。

 個人が介入する作品は多くあり、最近はチート能力や武器はお約束の様です、

 暗黒騎士さんの傭兵の異世界召喚記は打ち切りっぽい完結の仕方をしていますが、軽い文体でくどくなく異世界転生をやっているました。魔法袋と借金と言う描写も面白いと思いました。いささか設定に問題があると感じたのは、世界最大なのに社長自ら銃を持って戦っているという事に引っかかりを覚えました。

 例えばExecutive Outcomesの場合、CEOは元SADF中佐ですが戦場の指揮官は別に居ました。CEOには全体を見るお仕事があります。もちろん細かい所につっこみを入れては異世界ファンタジーと言う物は成立しません。

 転移物で国土を丸ごとと言うと日本列島の移転があります。スタジオゆにっとはうす なろう支店さんの「The Islands War」は人気も高い作品ですが、それ以前にも小説家になろうで掲載されている作品はたくさんありました。本山義弘さんの「新たなる星のもとで」、亡霊さんの「新しき世界へ~日本の受難」等です。長期間、更新はありませんが水底に眠れさんの「唄う海R(改訂版)」は消えた日本が異世界から戻ってきたと言う逆転の発想で面白い。

 最近ではソヴィエト連邦の転移するredenさんの「朱き帝國」等もありこのジャンルは作品の投稿が多いので楽しみです。

 同じく異世界系としてゲーム世界に取り込まれたり、転生したりする作品があります。これらはゲームと言う設定が反映されてない物もあるので、あまり気にせず読めるでしょう。

 ゆっくりと言う二次作品の影響を受けているらしいパルメ・スィルクさんと言う方の作品で、「魔女娘戦記(朝鮮半島戦記)」と言う作品があります。ぶっ飛んだ世界で軍事要素は薄いですが、運河を作ると言うアイデアが面白いと思いました。現在のDMZよりやや南に下がりますが、既存の臨津江、漢灘川を利用して東に延伸して華川湖を水源地として東海岸まで伸ばせば工事の期間、距離も短くなるかも知れません。朝鮮半島が舞台と言う事で楽しみでした。

 商業的に見ると小説「アナトゥール星伝」、アニメにもなった「ふしぎ遊戯」が本から異世界に飛ばされる作品で、「天空のエスカフローネ」はミリタリー要素のある作品でした。


 3)艦魂系:軍艦・航空機・車両に船魂のような者が存在したとしたら。全員美少女だし、萌え系だと思う。(軍艦の船魂版)

 女の子が出てくる作品は嫌いかと言うと、寧ろ好物です!

 ですがそれも作品の系統によります。もちろん、人それぞれの好みがあるので艦魂系の作品全体を否定する物ではありません。

 艦魂と言うジャンルは小説家になろうが発祥ではありません。それ以前にも存在しました。

 佐藤大輔の作品にエロゲーのTo HeartをクロスオーバーさせたSaToHeart。その系譜に連なる皇国水軍隆山鎮守府、駿河南海軍工廠などがそれにあたります。

 一方、小説家になろうでは台本と人形劇の粗悪品が量産され続け、盗作者、規約違反者も輩出されるに至り架空戦記の悪癖を集めた火葬戦記の温床となってしまった。

 中には文章的にしっかりした人も居るため、非情に残念なことだと思います。正に正直者が馬鹿をみると言う状況です。

 短編ですが独楽犬さんの「Nice Boat.」は、お奨めしたい。艦魂の見えない乗員と艦長の確執を見事に描いている。アンチ艦魂のつもりは無いようですが、風刺的な作品として素晴らしいと思いました。

 他に、今は小説家になろうから撤退された火龍さんの作品は、コンゴ動乱を調べていて偶然見つけました。この方の作品は艦魂抜きの架空戦記としても読めたと思います。

 最近の完結作品ではSky Aviationさんの「『やまと』 ~戦乙女との現代戦争奮戦記~」が一番文字数が多いです。この作者さんは左翼に絡まれる事を自分から進んでやる猛者なので、今時の意思高い系の愛国者なんだろうなと思います。

 このジャンルでは草薙さんの「独立機動艦隊『紀伊』―連合艦隊大勝利!」の記録を抜いています。草薙さんの作品ですが、前半部分は未来の戦艦が大活躍と言う古い架空戦記のようです痛快な娯楽要素がありました。ですが後半、ドイツを相手にすると言う火葬戦記のパターンに入り未だにオチが見えない、だらだら続いてる所がマイナスに感じました。後は、あとがきで作者登場の台本形式の座談会を繰り広げる所も鬱陶しくあります。許容出来ない人はブラウザーバックをお勧めします。感じたままに忌憚なく書きましたが、いずれにしても長い間、投稿を続ける所は素晴らしいと思いました。


 4)介入系:異世界系と被る作品もありますが「僕の考えた最強系」で、タイムスリップした、あるいは転生した艦艇や個人が近代兵器・知識で史実に介入する。主人公側最強になりやすい。(強い日本、超兵器の登場など)

 浦波さんの作品は神様に貰ったチート能力で強大な国造りをしていくシリーズで、コピー能力で何でも量産、技術チート等で独自のパターンを作り上げていました。にじファン終了による作品の削除等ありましたが宗教と麻薬の利用は面白く、やりたいことを書きまくった姿勢は火葬戦記として見事だと言えます。

 sakuraさんの「神々の黄昏 ― Vaterland ―」と言う作品は架空戦記とはやや異なりますが、ミリタリー要素や歴史改変もあります。ハイドリヒの棺桶にイギリス少女が入っていた事から物語が始まる奇抜さは興味深い。導入部分は少々、のめり込みにくい物を感じたが、中盤から面白く感じて来た。心不全で高官が次々と死ぬ所が「リング」や「呪怨」の様にオカルト染みている。棺桶から消えた死体は結局、元に戻ってたりする超状現象で、主人公マリーは、なんやかんやで癒し系としてコネを作り、RSHA所属になると言う凄い展開。

 女主人公と言う時点で忌避する人もいます。勲章もらって出世、史実のキャラに可愛がられる姫状態。自覚なきハーレムは乙女ゲー展開とも取れ、万人向けとは言えませんよね。この作品では歴史改変としてソ連で大規模なクーデター、ドイツと講和。アメリカで有色人種の暴動が発生、米大統領暗殺。天然痘の流行で連合国はフルボッコが凄い。

 OKMにカナリス探して突入するマリー、RSHAに不倫を疑い怒鳴り込むマイジンガーの奥さんは面白かった。悪い点と言えば読み飛ばしても問題ない部分が多く、鬱陶しく蛇足な様に思えた。これを反面教師として、本筋から外れたサブキャラの描写は減らすべきと考えられる。


 5)SF系:異星人・化け物などの襲来。それに対する人間の戦い。圧倒的な敵に攻められて、主人公側が反撃して行くパターンが多い。(異形の物との戦闘、人形ではない宇宙人・ゾンビ・怪獣など)

「航空宇宙軍史」シリーズや「銀河英雄伝説」のように宇宙を舞台にした人類同士の戦いは作者の技量が問われるため難しい。確かににじファンが運営されていた頃は「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦艦ナデシコ」「銀河英雄伝説」のファンフィクションも存在したが、二次要素無しのオリジナルとなると少なくなる。「宇宙一の無責任男」シリーズの様に軽い文章なら書けそうに思うが、艦隊戦よりも人形ロボット兵器(パワードスーツの類い)による擬似的な戦争物が、小説家になろうでは好まれる傾向にある。日本のアニメやゲームではロボット物が出回っており、書き手と読み手の土壌が形成されていた。

 SFジャンルでは人類同士の戦闘より、宇宙人だったり異形の化物を敵とするパターンが多い。

 商業SF作品では軍隊経験者のロバート・A・ハインライン「宇宙の戦士」、ロバート・ブートナー「孤児たちの軍隊」、ジョン・リンゴー「ポスリン・ウォー」が日本でも知られています。この種の作品では軍隊教育に実体験が反映されており細かな描写で説得力を持ちます。映画化された「スターシップ・トゥルーパーズ」は歩兵が突撃だけの戦術で、あれで死人が出るのは当然と納得できる世界観でした。現用兵器の出てくるアメリカ最強な映画「バトルシップ」「世界侵略:ロサンゼルス」は娯楽作品としては消化不良な物を感じました。やはり娯楽作品としてはスカッとさせて欲しいです。このジャンルは小説でも、SFや軍事面での考証や文章の表現力が求められ難しい物だと思います。

 一方でコバルト文庫から出た「キルゾーン」シリーズは23世紀と言うSF的世界観ですが、ボルネオのジャングルで治安部隊(元ネタはフランス外人部隊、イラストはベトナム戦争のアメリカ軍)がゲリラ相手に戦うと言う少女小説とは思えない作風でした。後半から宇宙に物語が展開しますが、この作品を読むと、少女向けのSFと言ってもそこまで成約は無いと思えます。

 オカルトとミリタリーの融合は人気のネタで小説家になろうでもゾンビ作品が多いです。ゾンビと言えば最早大御所なジョージ・A・ロメロ監督で「Night of Living Dead」以来、多くの作品が出ています。昨今の映像作品で見れば「Outpost」のシリーズや「Dead Snow」でナチスとゾンビの融合が見れます。古くはTV版ルパン三世の「私が愛したルパン」でも親衛隊の科学者が人体実験で死体を蘇生していました。

 小説家になろうで掲載されている作品の多くはカプコンのゲーム作品「バイオハザード」に出てくる様な都市部を舞台にした作品が多いと言えます。

 ゾンビ系の亜流で最近公開された「武器人間」は人造人間と言う要素が主題でした。サイボーグネタはアルバトロスの名作「S.S. Doomtrooper」、東宝の名作「ミカドロイド」等の前例もあり一般的です。異色な作品では山下財宝と旧日本軍のバンカーを絡めた「Dead Mine」と言う作品があり、「甲冑師団 コマンドー731」と言う邦題が付いていました。鎧武者。

「Horrors of wors」はパッケージデザインに騙されました。平野耕太の「HELLSING」に出てくる最後の大隊並の期待をしてしまいました。2015年、イギリスで製作された「Zombie Massacre 2」は「超科学実験体 ゾンビロイド」と言う凄まじい邦題が付いていました。これもナチス絡みです。ゲームでも「Sniper Elite」でゾンビとの戦闘を主題にした作品があります。

 つまり創作の世界では、第二次世界大戦の枢軸国は人体実験をやっていたと言う負のイメージが強いようです。ドイツ本国でも「Bunker of the Dead」と言う作品が公開されているので、ゾンビやサイボーグは単発ネタで「細かい事は良いんだよ!」となります。「Sky Sharks」と言う作品ではナチス残党の操る鮫が空を飛ぶというぶっ飛んだ展開です。

「Iron Sky」月の裏にナチスが生き延びており、再び戦争を仕掛けてくると言うスケールデカい娯楽作品で、宇宙戦争の要素も入れてくれました。面白ければ良いのです。

 小説家になろうでSF・ミリタリーの要素を持つ作品と言えば蚕豆かいこさんの「大怪獣現る」は怪獣系の代表作だと言えます。この人は飛行機が好きなんだなと感じられる作品でした。ゆうき@新生活頑張ろうさんの「東京壊滅…………巨大生物VS自衛隊…………」は台本形式で擬音も多く使われていますが、手軽な暇つぶしとして読むには良いだろうと思いました。

 ミリタリーと融合した怪獣映画の名作は「ゴジラ対ビオランテ」「ガメラ2」「サンダ対ガイラ」だと思います。

 ネット小説界の巨匠と言えば某坂田氏でしょうか。かの人は文字数と投稿作品数、投稿速度が尋常ではありません。文章の表現力と言う面では賛否両論ありますが、話のネタとしても一読の価値はあります。あの文章サイズは、某個人運営のサーバーにも大きな負担をかけている事は間違いありません。感想が無かろうと、それだけ書ける根性は作者の一人として尊敬に値します。


 かなり強引な区分訳ですが、こんな感じです。




3.感想を書く


 感想は下手に書くと、知らないうちに相手を怒らせたり傷付けたりしますよね。

 小説家になろうで読み始めた当初は、自分の感じたまま遠慮なく書きました。

 ところが、これは相手に不快感を与える事の方が大きかったようでして、逆にクレームがメッセージで送られて来る事さえある。

 私は欠点の指摘でも貰えたら嬉しいけど、自分が感想を書くとなれば最近は躊躇してしまいます。

 相手が見えないネットだからこそ、誤解させない為にも気を使わなくてはいけない。

 架空戦記の場合、考証に対する感想とか突っ込みがあります。正しい事を書いて指摘するWin-Loseでも論破し、相手を作品ごと潰してしまう場合もあります。どっちも知識が足りないあげ足を取るだけのLose-Loseは感想欄や活動報告が荒れるだけです。信者と作者だけで感想欄回し誰も損をしないWin-Winも成長がなくて微妙な気がします。最後は傲慢ですが、自分の知識よりレベルが低くても妥協したLose-Winになるのでしょうか。

 本当は作者も読者も、仲良くワイワイ楽しみたいだけですよね。難しいこと考えずに、気楽に感想書いたりしたいですね。

 数だけで見るなら、辛口でも感想は数のうち。1ポイントでも評価は評価。数は力です。

 実際の所、書かれてお気に入り外したりユーザーブロックするならそこまでの相手です。まあ、だったらネットで公開なんてするな、リアルでチラシの裏にでも書いてろって事に成りますよね。だけど、未成年には優しくしましょう。若い芽をつむのではなく、助言してあげれると良いですね。

 なお、自分がお気に入りユーザーにしたから相手もお気に入りユーザーにしてくれると思わないで下さい。非公開設定にしてる場合もありますが、読みたい作品が無ければお気に入りにもされません。逆にお気に入りに入れてるから毎回読んでるとも思わないで下さい。見返りを期待してはいけません。

 ちなみにお気に入りユーザーにしておけば、お気に入り小説にしなくても更新がわかるため便利です。ただし中身の薄い活動報告で更新頻度が高い方だと「自己主張激しいな」と感じてしまいます。何事も程ほどが大事ですね。

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