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だって最初見たとき宗教の勧誘だとか思わなくね!?

もうなんだっていいさ。

「芋ぁああああ!!!」


 天空に絶叫が響き渡る。


 そこには、クソタンクを倒すべく、修行を積み重ね、ついには宿敵となるであろう男が生まれようとしていた。


 一方その頃クソタンクは、自分のジェット噴射に抗いながら、何とか地上を目指して下降を続けていた。


「ちくしょう、このままじゃ地上に降りることができない、かといって放置したら宇宙に行ってしまう。早く寝たのに、一体どうすりゃいいんだ!?」

 

 すると、どこからともなく神が現れ、クソタンクに提案した。


「おい、お前、新しい顔をやるから、愛と勇気と切なさと友達になりなさい」


「意味が分からねーよ、欲しいのは新しい下半身で、既に切なさだけなら親友だ」


「ならば話しは早い」


「断じて何も早くねーよ」


 クソタンクは超展開なぞ既に慣れっこで、関わって利益のなさそうな輩はとことん無碍に扱おうと心に誓っていた。


「では、新しい身体をやるから、私の友達になってくれ」


「普通に勘弁してくれ」


「分かった、じゃあ、お前イカロス役にするから」


「何もわかってねーじゃねーか、それにイカロス役って何だ?」


「蝋で固めた羽で太陽に挑む人だ」


「なるほど、やっぱり嫌な役だな」


「大丈夫だ、お前は納豆と和えて弾丸射出してやる」


「意味が分からねーよ」


「私は神だ、そして神は理不尽で不条理なものだ」


「私は上田? まあいいや、空中に突然現れる事ができたんだ、俺を地上に戻せないか?」


「可能だ」


「だったら地上に下してくれないか、その後で可能な事なら協力する」


「駄目だ」


「何でだよ?


「神は理不尽で不条理なものだからだ」


「あ、そう、まあ最初から期待してないけど」



「いや、やっぱり地上に戻してやろう。だが条件がある」


「どういった条件だ」


「私と合体してもらう」


「ふざけんな、嫌にきまってんだろ」


「私が下半身で、貴様が上半身をやればよかろう」


「いわゆる半神になるってことか?」


「そういう事だ、主導権は若くて強い君に譲ろう」


「そういう事なら歓迎だ」


「よし、早速合体だ」


 二人の身体はお互いに向かって強烈に引かれていき、間もなく衝突した。


 衝突時に発生した閃光は周囲に幸運をまき散らす。


 だが、光の中から現れたのは、顔面から血を流すクソタンクと神だった。


「……失敗した」


「だろうな」


「失敗した……、失敗した、失敗した、失敗した、失敗した、失敗した、失敗した、失敗した、失敗した、失敗した、失敗した、失敗した、でも別にいいか」


「よくねえよ、いてえよ、ただ高速で衝突しただけじゃねーか」


「まあ、たまにはこういう事もある、ちょっと待っていろ」


 そういうと神は、懐からとんでもないものを取り出した。








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