ぼくの背中には羽根がある

喫茶店での再会

全ての希望を奪われた。

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ぼくは飛べない鳥だった。私も、彼と同じ。羽根のない哀れな鳥です。 私は花屋敷と呼ばれるくらい、花に囲まれた家で育った。

それは姉の聡子も同じで、姉は大学生になると同時に家をでた。

あれから二年になる。高校で寮生活をしている綾子も半年ほど、家には帰ってない。

聡子が相談があるからと、喫茶店で会う約束をした。

「あ、こっちこっち」

聡子は何時間も前から着ていた。

「久しぶり…綾子」