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回路(サーキット)

作者: 日浦海里

決められたことを

決められたままに

まいにちまいにち

繰り返し繰り返し

ぐるぐるぐるぐる

環状線を回ってる


停車駅はどこなの

停まれば走れない

だから走り続けて


鉄で出来た循環路

突然起きた落雷が

電熱線を駆け巡る


片方向の一方通行

抜け出せない気持


伝えたいことばを

伝えられないまま

まいにちまいにち

繰り返し繰り返し

ぐるぐるぐるぐる

環状線を巡ってる


切換線はどこなの

換えれば伝わるの

けれど想い募って


鉄で出来た循環路

走り続ける片想い

熱ばかり高まって


心逸って脱線したら

閉じたこの想いも

終えられるのかな


消えてくれない熱

溶けそうなほどで

苦しくて苦しくて

でもどこか幸せで

枕木を踏むように

鼓動は音を立てて


どうか伝わってと

願っている自分と

聞こえないように

願っている自分と


電車は回り続ける

今も停まる事なく

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― 新着の感想 ―
全て8文字! そして「脱線」のところだけ、1文字はみ出てる。 これだけでもすごいのに ひとつも無理な感じの言葉がなく、思いが伝わってきます。 神がかってるな・・・と思っちゃいました。 「ことば」を慈…
サーキットと聞いて直ぐにF1レースを連想してしまいました。 でもここでは回路の事みたいなので電気回路をイメージすればいいのかな?
 ただの繰り返しの中、それでもひとつの景色が加わることにより、その繰り返しが色を持ち。  無意味な繰り返しから、次に向かう繰り返しになったのかもしれませんね。  切換線に入ったら、脱線したら、もう戻…
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