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97羽

 天気が荒れそうな雨雲だなと店から見ていて、今日は客来なさそうだなと作業に戻ろうとした。そしたら宅急便の車が店の前に止まり、しかもやたらとでかい段ボールがやってくる。

 扉を開けサインをし、こんなバカでかいの頼んだかと差出人を確認した。確認してみると破島の名前で、何を送ってきたんだと段ボールを開ける。その中を見ておいおい何してんだよと段ボールをちぎり、陽空と声をかけるも揺さぶっても起きやしない。


 まさかあの宅急便の野郎、偽宅急便なんじゃと思うも、陽空は息していることがわかり、起きるのを待つしかねえかと作業部屋にあるソファーに寝かせてやった。

 組グループチャットで緊急事態発生。至急、これる奴は俺の店に来てほしいと送る。すぐ既読がついたのは光太と玲で了解と来てくれるようだ。


 破島がまさか陽空を裏切ったとかじゃないよなと考えていると、淡と寝言を言っている。まだしばらく起きそうにないなと一度、店を閉じ待つこと数分後。光太と玲が来てくれて事情を説明する。


「段ボール開けたら陽空だった」

「本気で?」

「あぁ。麻酔打たれてるのかまだ起きねえ。差出人が破島だった」

「破島が再び僕たちのことを裏切ったということなのでしょうか?」


 わからねえと言いながら作業部屋へと入ってもらい、二人は驚いていた。


「陽空ちゃん以外は何も?」

「陽空だけだ。陽空に何かが起きたのは間違いはねえ。それと破島もだ。玲、破島って一時期、組にいたんだよな?どんな感じだったんだ?」

「俺が組長の右腕になる前は破島だったし、結構いい奴だった。ただ夕坊が生まれ始めた頃に、組をでて詐欺師になったな」

「破島は服役して出所した…。もしかして」


 言おうとしたら夕哉と呼ぶ陽空の声が聞こえ、意外と早く起きたようだが、涙を浮かべてどうしたと近くにあったティッシュを渡してやる。

 それを使いながら涙を拭き取るも、ショックなことが起きたようで、再び涙を流す。こりゃああかんと感じ、光太にタオルを持って来てもらって、隣に座り背中を摩ってあげる。


 俺たちがついてるから安心しろと慰め、玲はピンチだと思い姉貴に連絡をしてくれているようだ。姉貴が到着するまで陽空は泣き止まず、もう大丈夫だからと姉貴が寄り添い、一旦俺たちは作業部屋から離れた。


「陽空があれほど泣くということは、破島に何かが起きたんだろうな。透は?」

「犯人追ってるから、昔みたいにすぐ来れないらしい。そう思って夕莉に任せるしかない」


 玲に言われやっぱりそうだよなと考えていたら、若と思いっきり表の扉を開けやがった。てめえら裏扉使えと何度も言ってるだろうがと目を光らせ、舎弟があわあわし始める。

 そこで玲が客いないんだしいいんじゃないと言われ、玲を睨むも玲にいじられ、玲は舎弟に聞く。


「急いで何があった?」

「芸能人が家に来てるんす!」


 ガクッとズッコケそうになり、そんなことでわざわざ知らせてくるんじゃねえよと、余計イライラしてたら言われた。


「その芸能人が藤太郎で春陽さんも来てる!」


 その言葉で玲にここを任せ舎弟と一緒に帰ってみることに。


 


 家に到着し車は舎弟に任せ先に家の中へと入ってみると、見慣れた靴とスニーカーが並んでいた。若と舎弟たちが案内してくれて居間へと入る。

 本当に藤太郎とそして春陽がいて、親父は険しい表情をして何かを考えているようだった。


「あれ?店は?」

「藤太郎には関係ないだろ。なんで俺ん家に来てるんだよ」

「夕哉のお父さんと取引中だから若はしっし」

「藤ちゃん、夕哉さんにも聞いててもらってたほうがいいと思うよ」


 藤太郎は俺の前で大胆と春陽に抱きつき、迂生は嫌だと子供のように拗ねる。それでも春陽が折れないでいるようで、わかったよと藤太郎は座ればと言われた。

 なんか腹立つと思いながらも、親父の隣に座り、親父に何を吹き込んだのか一から教えてもらいたいものだ。


 お袋は今頃、姉貴の光希を見ているんだろう。少しして親父が口を開く。


「Noveの狙いが春陽ちゃんというのはどういうわけかもう一度説明してもらえるか?」

「裏社会では陽っちゃんのことを春の太陽と呼んでる。えっとそれから」

「お兄ちゃんのことは冬の月と呼ばれてるらしいんです」

「そうそう。裏世界では二人は有名。そして迂生のお父さんが陽っちゃんたちの両親を消したのは意味があった」

 

 意味って一体と考えていると、親父があの事件について藤太郎に聞いた。


「鈴鳩一家殺人事件で思わぬ出来事が発生したんだろう。でなければ二度も同じことは起きない」


 二人が深く頷いて思わぬ出来事とはと藤太郎は姿勢を正して、説明をもらう。


「お父さんからの情報だから、どこまでが真実なのか、迂生はわからない。その事件にはNoveの首謀者が絡んでいたと教えてもらった」

「ちょい待った。Noveは星霜家に憧れてできた組織って聞いてんぞ。その前からいたってことなのか?」

「Noveと結成する前は単独で動いていたみたいなんです。純連のお父さんが亡くなったのも、夜一くんのお父さんが亡くなったのも、あの人が殺したのではなく、Noveの首謀者が暗殺したと聞いてます」


 だから二人はまだ若いっつうのに組を動かしているってわけか。それに鯨波邸で抗戦を起こした時、鯨波流史郎は俺たちとやり合っていた。

 そうなると一体、誰が首謀者なんだと思考を膨らませていたら着信が入る。


「着信、迂生たちの曲じゃん」


 藤太郎は嬉しそうにしていて、うるせえと思いながらも確認してみたら、紗良からで一旦席を外し廊下で出た。


「紗良?どうかした?」

『話せる?』

「あぁ今、春陽と藤太郎が来ててさ。後でも平気か?」

『え?二人いるの?どうしよう…でも二人というかWizuteriaの想くんも呼んでほしいの。想くんに聞きたいことがあって』


 伝えてみるから俺ん家に来いと言い、通話を終えて入ろうとしたら夕佑が帰って来る。居間に入ろうとしていて、おいと夕佑の手首を掴む。


「今客が来てるからやめろ。それにまだ俺は夕佑を信じきれてねえんだ。勝手にうろちょろすんなよ」

「僕の家なのにそういうこと言わないでくれるかな?それに」


 手首を掴んでるほうの足を出し大きく踏み込んで、何をするのかと思えば肘を上げ俺の手が離れた。そして俺の手首を掴み投げ落とされ多少大きな音が出てしまう。

 何事だと親父が見ていて舎弟たちも心配しに来た。


「夕佑、何をしている?」

「何って夕夜と戯れてただけだよ。それとも再び僕を追い出そうとしてるのかな?だから僕は若頭にはなれないんだね」

「そういうわけではない。その手を離してやってくれ」

「夕哉、夕哉って僕のことほっといて、探すこともせず、夕哉のことばっかり。あぁこの手使えなくしてあげたいぐらいだよ」


 夕佑の手の力が強くなり、まじでやめろと抵抗しようとしたら、なあにやってんのーと藤太郎が居間から顔を出す。藤太郎はへえというような冷笑をしていて、夕佑もいたんだというような冷え切った笑みだった。


「夕哉のおじさん、夕佑がいるからまた今度話すよ。陽っちゃん、帰ろう。純連から鬼電話きてたし」

「そうだね。じゃあ」

「ちょいちょい。さっき」


 言いかけた時、俺の肩に手を置いて、春陽が耳元でこっそり教えてもらい、春陽と藤太郎は帰って行く。夕佑は自分の部屋へと行ってしまい、親父の顔を見ると怒りを抑えているような感じだった。


「親父、あのまま夕佑をここにいさせていいのかよ」

「藤太郎の言葉はまだ信じられない部分もあるが、夕哉、昼秋とまるに召集をかけてくれ。藤太郎が話してくれたことを二人にも聞いてもらう義務がある」

「わかった。伝えとく」


 親父は部屋へと行くようであっても、その怒りは消えることはなかった。



 純連が藤太郎に何度も連絡していたとしても、藤太郎から連絡が来ないことで、純連はイライラしている。普通に陽っちゃんとデートだと思うなと思いながら、靴の雑誌を見ていた。

 夕哉が作った靴、やっぱりいいなと見ていたら、その雑誌を純連が奪う。とても不機嫌であって返してよと雑誌を取り返しても、物言いたそうそうな顔立ちだった。


「そんなにイライラしてなくても、デートなんだし邪魔しちゃ駄目だと思う」

「なー!何にもわかってねえ想!藤太郎はあの変人な虎次に狙われてんだぞ!連絡が来ないと心配するじゃねえか!」


 そう言われてもと純連はわくの両肩を掴みブンブンと揺さぶり始めこれは異常すぎる。落ち着く方法はえっとどうするんだっけと頭にあるページをめくっていったらあっと閃いた。


「純連、藤太郎が喜ぶようなもの用意してあげてたら、きっと喜ぶよ。だからそれやめて」


 伝えてみるも効いていないからんーと考えていると賢介が帰って来て、やめんかいと純連に一発拳骨を与えたのだ。それによって純連は停止し、不安しかねえと声を漏らす。


「もしっもしっ藤太郎になにかあったら俺はっ」


 純連は座り込んでしまい、雑誌を閉じて純連の隣に座ってあげる。藤太郎のことずっと見てきた純連だからこそ、わくより不安や恐れが倍。

 それに紫蛇組を任されていることでプレッシャーがかなり大きいことだ。わくはそういう生まれではなかったから、純連が不在時はわくが藤太郎のそばにいる。今は陽っちゃんが常にいてくれるから、純連に組を任せたんだろう。


「賢介の彼女から陽っちゃんにメールかなにか送ってあげてほしいんだ。気づいてくれるかわからないけど、純連がピンチだから」

「気にしなくても普通にデートだろ。藤太郎もずっと二人が付き添ってくれてたから、時間を与えたんじゃ」


 そうだと思うけど純連は藤太郎が視界に入っておかないと駄目なんだと思う。隣を見る限りぶつぶつと藤太郎と呟いていて、健介は苦笑いしつつスマホを取り出して連絡してくれるみたいだった。

 するとスマホがピコンとなり確認してみると、グループチャットで陽っちゃんだ。


 内容は藤ちゃんと一緒にハス喫茶で待ってるねと写真付きで送られ、純連ほらと見せてあげると純連に火がついてしまう。


「なんで昏籐組の縄張りにいるだあああぁぁぁ!想、賢介!今すぐ行くぞ!何かあるかわからねえから舎弟たち何人か後で来させる」


 本当に行っちゃっていいのかなと思いつつも、純連は火がついたら手がつけられないからついていくことに。



 送ったはいいけど、純連暴走しそうと思いながら、藤ちゃんが生まれたてのハスキーを抱っこしていて、幸せそうな笑顔をしていた。その光景を写真に残し、真昼くんからの猛烈な圧がかかっている。

 離そうとはしなくて、藤ちゃんと声をかけたら後ろにいる真昼くんに気がつき返して私の隣に座った。


「こうやってみると芸能人オーラ凄すぎる。よく藤太郎くんと一緒にいられるね」

「まあ私と藤ちゃんは幼い頃に会ってるから、そんなオーラは見えないかな」

「紗良ちゃんはずっと翠が好きって陽っちゃんから聞いてるよ。今も好きなんだよね?」


 藤ちゃんがにこにこしながら聞いていて、どちらかというと紗良は引いている。真昼くんがそれを察してくれたのか、藤ちゃんの腕を掴み、男同士で話してくれるみたい。

 ありがたやと紗良はなぜか拝んでいて、早速聞き出す。


「それで話があって催花ちゃん経由で連絡してくれたんだよね?」

「そうそう。疾太くんからある調査を依頼してくれて、その調査結果に想くんが絡んでることがはっきりしたの」


 紗良は鞄から調査報告書というファイルを机に置き、その調査と言うのは坂東千夏失踪報告書だった。見ても大丈夫らしくそのファイルを見ていくことに。


 千ーちゃんは私たちがアメリカにいた時期に、千ーちゃんは行方知らずとなったらしい。それによって疾太は心配になりつつも、疾太は真昼くん側についていたこともあり、なかなか勇気が出せなかった。

 そして千ーちゃんが帰ってきたとしても、会ってくれることも連絡しても返事はない。そこで疾ちゃんは紗良に依頼を頼んだ。


 そしてその内容がNoveに監禁されていた内容で、なぜ監禁まで落ちいったのかというと、想が関係していることが判明。それにより千ーちゃんはNoveのところにいた。


「これって?」

「そこまで辿り着けたのは、鶫さんたちが協力してくれたおかげですぐ情報は掴めた。ただ肝心な部分はまだ掴めてない。そこで想くんに聞きたいことがあって」

「千ーちゃんと想の関係性が全く見当がつかないな。それに千ーちゃんはその」


 言わないでと言われていたことをつい口に出してしまいそうで。言葉を飲み込んだ。もしかしてそんなことないよねと深く考えていたら、強引に扉が開いて藤太郎無事かと純連くんたちが登場する。

 藤ちゃんは笑顔で可愛いよとハスキーに戯れていたとしても、そこに真昼くんがいるから純連が藤ちゃんを抱きしめ威嚇していた。真昼くんと純連がばちばちしていて、私たちは苦笑いしつつ想が私の隣に座る。賢介は純連の怒りを鎮めていた。


「話って何?あっ店長さーん、アップルソーダーひとつとハスケーキください」


 店員もイライラしながら持ってきてくれるようで、本当にここで話してても良かったのかなと思ってしまうほどだ。それでも紗良は想に聞いてくる。


「想くん、単刀直入に聞くけど、千夏ちゃんとどういう関係なの?」

「どうって千っちゃんはただの友達」

「違うよね?こっちは情報を掴んでんの。ここで明らかにしておかないと、一生後悔するの想くんだよ」


 紗良が言うと想は口を閉ざしてしまい、千ーちゃんとどういう関係なのだろうか。想の表情は変わらずでも私と紗良は想の姿を見て、ずっと我慢していることがわかってしまう。それはきっと藤ちゃんや純連には言えない事情があるのだと理解した。

 こうなったら紗良と二人きりにさせて、私たちは一旦ハス喫茶から離れたほうがいいかもしれない。そう思って席を外してあげようと立ち上がったら、私の服をギュッと掴む想。

 それを見ていたらしい真昼くんが藤ちゃんたちを追い出してくれて、シルバーウルフの店員もいなくなってくれる。それを確認がとれたことで座った。

 話せそうと聞いてみると頷いてくれて、想の口が開く。


「千っちゃんは初恋の人だとしても、わくには叶いっこないから千っちゃんを見守ってた。見守ってるうちに見てはいけないものを見た」


 それってと紗良が手帳とペンを持ってしっかり書いていて、想はえっとと思い出してもらった。


「千っちゃんと知らない人が話している会話。陽っちゃんを監視して報告しろって」

「いつ頃とか覚えてる?」

「千っちゃんが中学に入ったごろかな。たまたま千っちゃん見かけて声かけようか、ウジウジしながら後ろ歩いてた」


 想像できちゃいそうで、いつもタイミング逃しちゃってるところも、私から目線で感じてはいたな。言いたいのに二人が話を進めちゃうから、言いにくくなって二人の意見を尊重してしまう。


「それで千っちゃんがその知らない人と接触して、そう言う会話を聞いてた。それで自分でその人がどんな人物なのか調べていくうちに、Noveの人間だって知ったけど、なかなか情報が掴めなくて」

「つまり千夏はNoveと関わりを持っていながら、あたしたちや藤太郎たちのそばにいたってこと…」

「ねえ紗良、想。私、とてつもないこと浮かんじゃった。千っちゃんの目的ってもしかして復讐じゃない?」


 私が告げると二人は、はっと閃いたかのような顔立ちで、紗良は手帳を見返していた。そして想がまだ信じられないというような表情で打ち明ける。


「千っちゃんは鈴鳩家の子って昔に、あの人から聞いてたけど、そんな理由で復讐を考えると思う?」

「それは断言できないけど、本当にそうならあの人が一番に気づくはずだよ」

「いや。あの人は千っちゃんを里親に渡した後、藤太郎に付きっきりだったから、千っちゃんのことは干渉してない。それをうまく利用して、計画を立ててたら一大事だと思う。なにかとてつもないことが起きるかも。心配だからわく先に帰る。他になにか思い出したら、連絡するから」


 想と紗良が連絡先を交換して鯨波邸へ先に帰る想で、雨が降り出してくる。それによって藤ちゃんたちが中へと入って来て、想慌ててどうしたと純連が私に聞いてきた。

 紗良は真昼くんの腕を掴みスタッフルームで話し合うみたい。


「想を叱らないでほしいって約束できる?」

「え?なになに?」


 藤ちゃんたちにさっき話した内容を伝えると、藤ちゃんたちの顔色が悪くなり、今すぐ家に帰ろうと言い出した。


「とにかく俺たちも家に戻ろう。なにか胸騒ぎがする」

「陽っちゃんは危険だと思うから、ここにいて」

「いいの?」

「うん。もし帰った時に何かが起きたら、陽っちゃんが危ない気がする。もしあれだったらお兄さんの家にいて構わないから。とにかく陽っちゃんは安全な場所にいて」


 純連と賢介が珍しいとはもり、行くよと藤ちゃんは二人を連れてタクシーで家へと向かわれる。私はどうしようと迷っていたらスタッフルームから真昼くんが出てきた。


「あれ?藤太郎たちは?」

「さっきのこと打ち明けたら、私は安全な場所にいてほしいって言われたの。だからお兄ちゃん家に行こうかなって」


 あいつがと真昼くんも驚きながら考え始め、確かにと私に言ってくれる。


「僕もそういう立場なら安全な場所にいてもらったほうがいい。お兄さん呼ぶね」


 ありがとうと感謝を述べながら、ハス喫茶で久しぶりに真昼くんと昔のことで盛り上がっていった。



 迂生の家に到着して何も起きないことを願うしかなかった。迂生は走ることはあまりできなくて、純連が走って様子を見に行ってくれてる。

 お父さんの寝室がある廊下の前に、純連は立ち止まっていて、来るなと叫ばれてしまった。足を止めて純連が隠し切れないほどの動揺をしている。想は、想はそこにいるのと聞こうとしたら、寝室から出て来たのは想で手には血がついている包丁だった。


「賢介!藤太郎を離れさせろ!」

「想…想!なんで!」


 行こうとしても賢介に止められてしまい、その廊下から離れてしまう。やだ、やだっと賢介の腕を払いたくても、払えなくてなんでと賢介を叩いた。

 想がお父さんを殺せるはずがないと賢介の服をしがみつき、涙が溢れてしまう。


 パトカーの音が聞こえたとしても、涙が止まらなくて、そこには伊宮透もいた。伊宮透は言葉を失っている様子だとしても、現場へと向かっていき、賢介は誰かに連絡を取り始めながら、迂生を慰めていく。

 少しして伊宮透が戻って来て、お父さんの死を聞かされた。

98羽〜100羽出来上がり次第、更新予定。

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