90羽 休憩所その18
病院内にある自販機でお茶を買い、それを飲みながら一息をついた。
春陽が帰って来たと夕哉からメッセージをもらっていたとしても、僕はまだ春陽に会えない事情が存在する。
あの日、僕は選択肢を間違えなければ、雪が大怪我することも、記憶を失うこともなかった。地響きが起きた時、僕が引き返した理由は、大切にしていたものを取りに行ったからだ。
そのせいで雪は僕を守ろうと庇い、僕より酷い怪我を負って半年も眠りについたまま。そして目を覚ましたとしても、雪は幼くなってしまい、僕たちのことを忘れてしまっている。
災害は防げないから、自分を責めないでちょうだいと小雪さんに言われても、自分を責めるしかなかった。今まで雪は僕の妹を守り続けてくれたのに、僕は何もできないまま、雪のところへと帰って来てしまったこと。
藤太郎たちのマネージャーだったのに、小雪さんや雪恋の情報を手に入れようとはしなかった。
本当に情けないと感じている僕は、星霜冬月であり、シルバーウルフの一員で、雪とまるとは長い付き合い。
春陽が僕を探してくれているも、情けない兄を見せられなくて、みんなには黙っててもらっている。
それにしてもいよいよ動き出したNoveで、僕たちの両親が動き出すということ。僕たちにも指示が来るはずだから、準備は進めておく必要がある。
それに夕哉の兄、夕佑が帰って来たことで、今後昏籐組がどう動くのか肝心だ。僕たちを裏切るのかは本編を見てもらうとして、作者さん。一つ確認しておきたいんだけど、藤太郎と春陽を結ばせなでほしいというのが願いだ。
なんとか夕哉が春陽を連れて逃げる風にしてくれるとありがたい。なんて春陽が今も頑張っているのに、勝手にそんなことしたら藤太郎が何をするか目に見えているからそのままでいい。
できれば写真を撮るときは知らせてくれると嬉しい…かな。
そうそう。新しい人物が増えたね。夕哉の兄とそれから藤太郎のライバル。猫田虎次。僕はマネージャーをしていたこともあり、虎次の行動はなんとなく把握していた。
まさかNoveの首謀者かと聞かれると、そうじゃないような気もする。まあ僕の憶測だからそこは本編をチェックしてもらおう。
一息入れていたらまるが僕のことを呼んでいて、飲み干したお茶をゴミ箱に捨て、雪の病室へと戻った。
※こちらは本編ではございません。毎週日曜日更新。




