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55羽 休憩所その11

 いい湯船だったとキッチンにある冷蔵庫から作っておいた紅茶を淹れ飲みながらタブレットをいじる。ほほう、Wizuteriaは大活躍をし、そして藤太郎に彼女ができたという記事も載っていた。

 病院で出会った女性と付き合うこととなり、果たしてWizuteriaのファンはどう思っているのか気になる。


 我が輩は、浪杜鶫と言って、モノクロ男と呼ばれている…違う。一流のシェフであり、各世界に料理を振る舞いながら、飛行船で暮らしている者だ。


 以前、陽羽を連れて来るよう、鶴に指示を与え連れて来てもらい、ドレス姿にさせたのはあの人、つまり鯨波流史郎に送るためでもあった。

 鶴が陽羽を襲う映像と共に入れ、鯨波がどう動くかが気になったからだ。


 もしかするとがくはすでに殺されている可能性も高くはない。なぜなら警察内部に鯨波流史郎の指示で動いている人間がいる。

 そいつがいつ動き出すのかはわからずとも、いずれ鶴が犯した行為は鯨波流史郎によって罰せられるのは間違いはない。


 昼秋が言っていたが、十年前、陽羽と夕哉を巻き込んだ運転手を殺したのは、鯨波流史郎張本人。そして鈴鳩一家殺人事件を起こしたのはシャド。

 シャドは一昨年亡くなり、シャドは後継者を作っているらしい。その人物こそが警察内部にいる人間なのかもしれない。


 それに陽羽が多少記憶を戻したことで、一気に記憶が戻るのではないかと予想している。なぜなら陽羽がこう発言をしたからだ。


 岩渕賢介になぜ今まで知らないふりをしていたのか突き止めなくちゃならなかったからと。雪も探し出せない情報がもしかすると、陽羽は知っているかもしれないから、陽羽の言葉を傾けておく必要がある。


 陽羽は夕哉の言葉を待たずに、藤太郎の言葉を受けていたようだが、つまり藤太郎の組織に入るようなものだ。つまりシルバーウルフを敵視するという意味を持つ。

 それにいち早く気づくのは陽羽の父親か、はたまた陽羽を溺愛している透、もしくはすでに正体を明かしている夕哉が陽羽の危機に気づくかが肝心となるだろう。


 真昼はそれに耐え切れるかどうかも見ものと言えるが、真昼はおそらく落ち込むだろうな。そろそろ、くれのから連絡が来そうだとWizuteriiaの記事を見ていたら、着信が入りスマホを手にする。くれのとあり応答をした。


「情報は取れそうかい?」

『学園長から情報はもらえなかったけど、ある情報は手に入った。やっぱり学園長は夜瀬組と取引を行っていることが判明してる。ねえこれってつまり』

「我が輩の読みは当たったようだ。守城学園は昏籐組と取引、そして海星学園は夜瀬組と取引をしているってことだ。その取引というのは、学園長同士の武器となり、いずれ何かが起きる」

『このままあたしは海星学園にいればいいってことだよね?』

「いや、戻って来たまえ。起きた後では悲しむ奴がいるだろう」


 鶫と照れくさそうな呼び方で、まだ恋心は残っているようだ。透は全く気づいていないようだがな。


 それにしても陽空から連絡を受けた時は、正直驚いた部分でもある。陽空は陽羽が誘拐された時、こう言われたのだよ。


 陽羽をあの人に捧げてほしい。


 その時に陽空がすでに新レッドクレインの長となっていたとは信じられなかったよ。昼秋はそれを知り、陽空の父親に告げたのだからな。


 陽空はいずれ新レッドクレインとして動くその日は、陽羽もきっと似たような位置へと変わり果てるのだろう。


「後もう少しで東京に戻る予定だ。それまでに何かが起きたら連絡したまえ」

『了解。それじゃあ』


 くれのとの通話を終え、我が輩も準備をするかと、飲み干したカップを洗い、支度をしに向かった。

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