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38羽

 真昼くんと一緒に戻ってみるとがくと破島淡に、それから姉の姿はなく、せつがタブレットを見せながら、一匹飼ってくれないかとなんか営業話をしている。

 お父さんとお母さんに透も断固拒否していて、だよねと席へ座った。


「多頭飼育でもしているのではないのか?」

「いや、シルバーウルフに必要な犬だから育てているだけだ。それとも警察だからシェパードを進めたほうが」

せつ。これ以上言っても、無駄だよ。なおさら猫カフェじゃなくて、ハスキーカフェとかしたほうがいいんじゃないの?」

「その手があったか」


 ポンッと閃いたようで、なんでせつと馴染んでしまっているのだろうと反省する。


「レッドクレインの人はどうしたんですか?」


 真昼くんが気になったっぽく、透がいやいやそうに話してくれた。


「なんか見てほしいものがあるから待っててくれって言われて待ってる」


 何が始まるんだろうかとデザートを頬張っていたら、待たせてすまないねとがくが戻ってくる。姉の姿を見て綺麗とつい口にしてしまった。

 ワインレッドのドレスを着飾っている姉であり、式には呼んではくれないから、花嫁姿を見せたかったんだろう。お母さんは顔が引き攣っていて、お父さんと透は手にしていたコップを割るような勢いだった。


 姉は照れながらどうかなと言っていて、姉の笑顔は偽物ではなく本物だとわかり、透が綺麗だよと言ってあげる。けど透は怒りを拳に込めて、我慢をしていた。


「家族写真でもどうだ?陽空もそれを望んでる」

  

 だったら私も赤に統一させてよと思っていながらも、破島がセッティングをしてくれたらしく渋々家族写真を撮る羽目になる。

 複雑な感情がありつつも、後日写真は家に届けてくれるらしい。


 お父さんは透に指示を出して、私と真昼くんは先に帰ることになった。雪は私の手の甲にキスをして、また、会食でなと言われ、私たちは帰る。

 車に乗る前、本当に大丈夫かなと心配になりながらも、車に乗って出発した。


「まさか、シルバーボスも登場とかあり得なかった。いつもあんな感じなのか?」

「僕と話すときは結構喋る癖がある。今回は控え目で話してたと思う」

「言われてみれば私がいるにも関わらず、結構大人しめではあったかも」


 そうかと透は相槌を打ち、雪が来たわけは一体なんだったのか気になっちゃった。するとピコんと鳴って、誰だろうと確認したらSNSのチャットで、陽羽せんぱーい、今から会えないとある。

 んっと首を傾げSNSのアプリを開きチャットを開き、アカウントを確かめてみた。これってと真昼くんに見せ聞いてみる。


「これって漆月くんだよね?」

「うん。漆月がどうかした?」

「今から会いたいってきてて」


 真昼くんは笑っていたとしても怒っていて、真昼くんが漆月くんにメッセージを送っているっぽい。


「漆月って誰だ?」

「真昼くんがバイト先の子。今から会いたいって言われて」

「駄目だ。既読がつかない。陽羽ちゃん、送って。会えない、真昼くんに言われてるって」


 送ってみるねとメッセージを送ってみたら既読がつき、そしたら電話がかかってきてしまう。どうしようと慌ててたらスピーカーにして出てみてと言われ、電話に出てみる。


「漆月くん」

『やっほー、陽羽せんぱーい。真昼先輩もいるっしょ?』

「なんで僕のほうでは既読つけないんだよ」

『送ったらすぐ真昼先輩からきたから、二人揃ってんなーって思ってさ。ちょっと知らせたいことがあるから、俺様ん家に来てくれない?』


 今はちょっと出かけててと伝えると、今すぐ来てと言われてしまう。


「住所言うからすぐ来てよ。住所は」


 住所を教えてもらい、真昼くんも一緒でいいみたいで、漆月くんのご自宅に向かうことになった。真昼くんが透に謝罪し、いいよと言ってくれて、なんで今すぐ来てほしいんだろうと思ってしまう。

 お父さんにはちょっと友達ん家に行ってから帰ると報告し、車を走らせ数分後。


 疾ちゃん家と同じレベルの豪邸で、圧倒されつつも、車から降りたら大きな門が開く。透は車で待っててくれるらしく、真昼くんと一緒に入った。

  

 ブザーを鳴らすと扉が開き、早かったじゃんと漆月くんが出てくれる。


「その格好、なになに?色組み合わせちゃって」

「いいんだよ。それで陽羽ちゃんに話したいことって?」

「まあ中入ってよ」


 家の中にお邪魔し、こんな立派な家であってもメイドさんや執事は誰一人いなかった。客室ではなく漆月くんの部屋にお邪魔すると、家具等は紺や黒がベースで若干散らかっている。

 適当に座っててと言われ、漆月くんは一度部屋を後にした。ちょこんとソファーに座り、このソファー座り心地いいとちょっと跳ねてしまう。


 待っているとタブレットを持って戻って来た漆月くんは一人がけソファーに腰を下ろしてあるものを私にくれる。それは姉が黒一色のメイド服を着ている写真でちょっと色気があった。


「これって何?」

「闇バイトだよ。陽羽先輩のお姉さんはそのバイトを一度きりやったにも関わらず、すでに買い取られ、最悪なのはここから」

 

 スライドをして姉の写真が複数検知され、しかも私も載っていることが判明する。


「闇バイトをやった子たちは家族の情報も漏らし、家族までも危険に晒すことが多い。何度阻止しようとも、改善はされないからね。なんとも言えないけど、真昼先輩、この前文化祭で言ったこと覚えてる?」

「覚えてるに決まってるじゃん。それで陽羽ちゃんのお姉さんは誰に買われたの?」

「それが全く。さっきそのバイト先に行ってみたけど、部屋には監視カメラが存在していなかった。だから誰と接触していたのかは、まだ特定できてないけど、レッドクレインと深い関わりを持つ人物がお姉さんを買い、レッドクレインが買収したと考えていいかも」


 闇サイトに私が載っているってことは、闇バイトで誰かが依頼をしていたとしたら。しかも以前、和泉さんに助けてもらった時も、素人っぽい人たちだった。

 闇バイトを利用して、私を攫おうとしていたってことだよね。


「警察には?」

「情報くれた子が警察に行きたくない、全て打ち明けたらあの人に殺されるって言われ続けて、まだ警察には言ってない」

「消せることはできないの?」

「消すのは買い取った本人から承諾もらわないと消せない仕組みだから、俺様は消せることはできないってわけ」


 真昼くんの目には火がついてしまって、なんとか消してもらえるように、佐田さんに相談してみよう。


「情報くれたって子は大丈夫なの?」

「俺様が助けたから大丈夫。それで陽羽先輩をある場所に連れて来いという闇バイト、つまり運び屋のバイトが存在してる。報酬はかなりの額だから、今後陽羽先輩の近くに現れるかもしれないから気をつけて」

「依頼してきた人物ってわからないもの?」

「大体は匿名で依頼してくる人が多いし、今回も匿名だから誰なのかは判別できないってところかな」


 なぜそこまでそんなに闇サイトに詳しいのと疑問が浮き出てしまう。漆月くんが犯罪に染めているようなことをしているなら、お父さんに報告しなくちゃならない。


「漆月くん」

「心配しないで。俺様はそういうバイトは興味ない。ただ危なさそうな子たちを注意回ってるから。ごめんね、陽羽ちゃんのお姉さんを助けられなくて」

「ううん。ちょっと心配になっちゃっただけだから」


 陽羽せんぱーいと飛びつこうとしていて、真昼くんが漆月くんの頭を鷲掴みする。ハグぐらいいいじゃんといじける漆月くんであった。



 陽羽の鞄に盗聴器入れて置いてよかったが、よりによって闇サイトを利用しているとはな。凛太郎さんから漆月夜一の情報は多少もらっていたものの、こんな豪邸に住んでいるだなんてどんだけ金持ちなんだよ。

 佐田に早速、陽空の写真と陽の写真を消せるか試してもらっている。


 ここで夜瀬組が出入りしているのであれば、夜瀬組の息子確定だな。ただ引っかかる。陽空を最初に買った人物が別人であって、それをレッドクレインに売りつけていたということでいいんだよな。

 

 凛太郎さんたち無事であってほしいが、陽羽と真昼をあの場から離れさせたのは訳がある。あそこからが本番のようで、俺抜きで大丈夫か不安が大きい。

 爆弾がどこに配置するのか、それとも陽空を諦めて、爆弾を回収させてもらうのか。話し合いが始まっている。


 無事に何事もなく終わればいいが、一つ疑問点があった。なぜあの場にシルバーウルフのボスが登場したのか、いまいちよくわかっていない。

 何かとてつもないことが起きるのではないかと恐れつつ、俺は陽羽たちの会話を聞いていくことに。



 私をある場所に連れて行くってなるとどこに連れて行かれるのだろうと考えてしまう。もしかして姉を買い取ったという人だったらと考えていると、陽羽ちゃんと真昼くんに呼ばれた。


「気になったことある?」

「あっごめん。依頼をしている人って、姉を買収した人なのかなって一瞬思っちゃって」

「次は陽羽ちゃんを狙おうとしているなら、僕が全力で守るから大丈夫だよ」

「まあ俺様も仕掛けてみるから、陽羽先輩は気にせず、真昼先輩のことだけを考えてあげてね」


 ちょっとと真昼くんは赤っ恥になりながらで、そうすると言ったら余計に赤くしてクッションで顔を隠してしまう。


「そうそう、それからさ陽羽先輩にちょっとやってもらいたいことがあるんだけど」

「何?」

「ちょっとおいで、真昼先輩は待てだよ」


 目だけ顔を出しグルルと威嚇していながらも、一度漆月くんと一緒に部屋を出た。どこに連れて行かれるんだろうと、違う一室へと入る。そこにはベッドに座っている女性がいる。


「連れて来たよ。じゃっ俺様は真昼先輩と待ってるから、何かあったら連絡してね」

 

 そう言って退出してしまったところで、陽羽ちゃんと目を腫らしている女性、私はこの人を知ってる。


叶恵かなえちゃん?」


 ごめんなさいと頭を下げて、大丈夫だよと伝えるも頭を上げようとはせず、ベッドに縋り泣いてしまう。大丈夫だからとそばに寄り添い、背中を摩ってあげる。

 飯塚叶恵いいづかかなえちゃんは姉の同級生であり、よく一緒に登校している姿を何度かみた。けれどお父さんの事業が倒産してしまい、学校にいられなくなったことで、転校した。それきり会えてなかったけど、まさか借金のせいで闇バイトを使っていたってことになるの。


 叶恵ちゃんがこんなに追い詰められているだなんてと泣き止むのを待った。



 陽羽ちゃんが来たから多少は話せると思うなと、俺様の部屋へと戻った。真昼先輩はやや強めで陽羽ちゃんはと怒っており、面会してもらってると座る。


「あんなの陽羽ちゃんに見せるべきじゃないと思う」

「そうでもしないと真実に辿り着けない。真昼先輩、ちょっと陽羽先輩の鞄探ってよ」

「なんで」

「いいから」


 真昼先輩は躊躇するも、真昼先輩は探り、何かを見つけたようだ。盗聴器を取り出す真昼先輩で、誰かが聞いている証拠となる。やられる前に処分はしておこうと、貸してと伝え思いっきり壊した。

 これ以上、聞かれるとこっちの計画が狂うから。


「誰がこんな」


 今日、誰と出かけてたと聞いてみたら、あっと真昼先輩はごめんと謝罪する。


「陽羽ちゃんの家族と先生」

「こっそり入れておいたんじゃない。さっきの情報は多分警察に聞かれてるパターン」

「本当にごめん、気づかなくて」

「いいよ。それに俺様は悪いことしてないから、罪には問われないだろうけど、実際、真昼先輩が俺様に肩代わりしていることがばれたら、困るっしょ」


 真昼先輩はしゅんとしてしまい、シルバーウルフの息子とはいえ、そういうところはまだまだっぽい。ここでボスと接触できるか、確認しておく必要がある。


「ねえ、真昼先輩。ちょっとシルバーウルフのボスに会いたいんだけど、会うことってできんの?」

「なんで?」

「ちょっと聞きたいことがあってさ。電話でもいい」


 俺様がぼこってボスの居場所を吐かせようとしていることは伏せておこう。真昼先輩はちょっと待ってと言われ、連絡をしてもらった。

 ここでどうやってシルバーウルフのボスが出てくるかが興味深い。待っていると真昼先輩から言われる。


「今から来るって言ってるけど、どうする?」

「俺様ん家に来ていいって伝えといて。あっできれば裏門から入って来て。警察、正門の近くで待機してるっしょ?」


 伝えると伝えて、シルバーウルフのボスとご対面できるなら、ちょっといたずら仕掛けちゃおっかな。



 落ち着いてはくれたけれど、話せる状況じゃないようで、しばらく通ったほうが叶恵ちゃんも楽かもしれない。


「また来るからその時、何があったのか教えてくれる?」

「ごめん」

「大丈夫。今はゆっくり休んで」


 布団に入ってもらい、寝たのを確認した後、ゆっくり扉を閉めて、漆月くんの部屋へと戻った。どうだったーと聞かれ、まだ話せる状況じゃなかったと言いながら、真昼くんの隣に座る。


「そっか。真昼先輩、ちょっと警察に話しつけておいてくれない?家に入って来てって」

「なんで僕が行かなくちゃならない?」

「いいから行ってよ」


 納得していないような真昼くんであっても、真昼くんは透が待っている車へと行ってもらった。そしたら漆月くんがニヤッと笑い、ちょっと来てと言われ、まだ何か見せたいものでもあるのだろうか。

 行ってみるとただの執務室っぽく、棚からあるものを渡される。


「これ着て」

「え?」

「いいから。俺様は廊下で待ってるからちゃーんと着替えて来なよ」

 

 そう言われ扉が閉まり透明な袋から取り出して確認してみるとロングのメイド服。使用人さんの服であってもさすがに着たくないと、扉を開けようとしたら鍵かかってる。

 ちょっと漆月くんと扉を叩くと、それ着ないと出れないよーと言われてしまった。


 後で透に言うんだからと半泣きになりそうになりつつも、メイド服に着替えるもエプロンがどうしてもつけられない。ここはやってもらうしかないのかと着替えたよと扉越しに言うと開いた。

 漆月くんはほおと目を細めて上から下まで見ている。やってと合図したらエプロンの紐を結んでくれる。


「こんなことしなくても」

「いいから。雇いたいわー。バイトで何日かここで働かない?」

「揶揄うのはやめてよ」


 カチューシャ忘れてるとつけられ、ため息が出ながらどうしてこんなことさせたのか聞いてみた。


「なんでこんな格好しなくちゃならないの?」

「今から来客が来るから、来客の反応が見たいのと警察の目を伺いたい。言っておくけど今から言うことはちゃんと守ってね。真昼先輩の顔も見物したいし」


 なんか企んでいてこんな姿、真昼くんが見たら激怒しちゃうんじゃないかと漆月くんの部屋へと戻る。そしたら真昼くんと透が私の姿を見て、鼻血を出す二人はナイスっとグッジョブサインを出した。

 これは駄目だと再度ため息を出し、耳元で真昼先輩の膝に乗ってあげてと言われ、私は全身に赤くなる。


 ほらっと言われ何かの罰ゲームですかと言いたいぐらい、真昼くんの隣ではなく、膝に乗った。


「陽羽ちゃん!?どっどどどどうしたの?」

「聞きたいなら漆月くんに言って」


 はいこっち向いてと言われ照れながら写真を撮られた。何をするんだかと撮った写真を見て、くすくすと笑っている。透は我に返り、漆月くんに問った。


「陽羽にこんなことさせて、何をする気だ?」


 漆月くんは透の耳元で何かを言い、透は衝撃なことを言われたのか黙ってしまう。漆月くんはケラケラ笑いながら、一人がけのソファーに座った。


「真昼先輩と刑事さんはここで待っててもらう。大丈夫、ちょっと陽羽先輩を借りるだけ」


 そしたらノックが聞こえ来ましたと聞こえたから、陽羽先輩一緒に来てもらうよと言われ、真昼くんははてなを出している。今度は何と漆月くんについて行き、客室っぽいところで、漆月くんが座り俺様の膝に乗ってと言われた。

 なんでよと思っていても腕を引っ張られ、座ってしまった。少しして扉が開きそこに現れたのは、さっき会ったばかりの雪。


 雪は目を丸くし、そして怒りが爆発するかのような表情をしていた。


「ようこそ、夜瀬組の領域内へ」

「陽羽を返してもらおうか?」

「そう堅苦しいこと言わないでさ。座ってよ」


 組という言葉に私は立ちあがろうとしたら、だーめと強めに引き寄せられ、余計に雪が目を光らせている。雪は向かいのソファーにドスンと座りローテーブルに足を出した。


「で?組の小僧が陽羽を利用するとは、後で後悔しても知らない」

「そんなに陽羽先輩が欲しいなら、俺様が欲しい情報を教えてよ。陽羽先輩の姉がなぜ、レッドクレインの標的となったのかを」

「教える気はない。お前だな?俺の可愛い構成員を傷つけている奴というのは」


 ご名答と私をぐいっと引き寄せるから、心拍数が上がってしまう。何もされないとわかっていたとしても、緊張しちゃって心拍が上がりすぎちゃう。

 雪は今でも噛みつきたいというような瞳をしていて、真昼くん、透、この状況どうすればいいの。


「陽羽先輩のこと想っているなら、陽羽先輩が大事にしている人を守らないだなんて最低だな」

「何が言いたい?」

「俺様は闇の人間だからなんでも知ってるよ。真昼先輩の父親実は生きているとかね。そうなんでしょ?」

 

 どういうことと漆月くんの瞳をつい見ちゃって、ニカッと私に笑顔を見せ、雪はなぜ知ってるという瞳だった。


「図星っぽい。あぁこれで確定だね。真昼先輩がマフィアの息子で動いていたことが証明できて、陽羽先輩が離れる。いやぁいい駒に出会えて最高だったよ」


 いい駒…ふざけないでよとつい漆月くんをひっぱ叩いちゃった。漆月くんの頬が多少赤くなってしまっても、撤回してと言う。


「撤回してっ」

「陽羽先輩、真昼先輩は正真正銘、マフィアの息子。夢は終わったんだよ」

「信じたくないっ!雪もなんとか言ってよ!」


 さっきはお父さんたちの前だから嘘をついていたってことになるのと、雪を見つめていると雪が立ち上がる。


「とんだ茶番だ。証拠はどこにある?」

「真昼先輩の母親が転院したって言われて、妙だなーって探ったらこれが証拠。まだ真昼先輩には見せてないけど、この時刻は、あんたはアメリカにいた。つまり、これは正真正銘の真昼先輩の父親ってなる」

「そんな写真ごとき、いくらでもフェイクは作れるはずだ。それともなんだ?取引で口封じのつもりか?」

「俺様が求めているのは、ただ一つ。陽羽先輩とこれ以上関わるな。それができなければ、これは記事にして流すよ」


 雪は黙り込み、真昼くんのお父さんが生きているなら、なんで真昼くんに会ってあげないの。どう答えるのだろうと待っていたら、雪が段々と笑い出し、大笑いをして指を鳴らす。

 すると窓を割って入ってくるシルバーウルフの構成員が、ぞろぞろと現れたのだった。

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