121羽
純連たちと一緒に虎次がいるであろう場所へと走っていて、迂生は走っちゃダメって主治医さんに言われているからヴァイオレットにおんぶしてもらってた。
岩ちゃんも終わり次第、来てくれるから大丈夫だよねと思いながら、向かってくるNoveの連中を純連や想に、ヴァイオレットたちが倒してくれる。
虎次が迂生にしつこく懐いていた訳。もっと早く気づいてあげていたら、未来は変わって今まで通りお仕事で出会ってたのかな。ねえ虎次、どうして復讐に囚われるようになっちゃったの。弟、希虎はきっとこんなこと望んでなんてないと思うよ。
進んで行き虎次の姿が見えて、辿り着いたフロアには周りに虎が待ち構えていた。
おんぶしてくれたスタッフに降ろしてと伝えて降り、一度心臓がある部分に触れる。君のお兄さん、絶対に止めるから迂生に勇気を頂戴。そう願いながら虎次にぶつけた。
「虎、こんなことしても虎の弟は望んでないことぐらい、自分でもわかってるでしょ?」
「希虎の心臓、勝手に奪って何様なんだよ。希虎の心臓は返してもらう」
虎たちが一斉に飛びかかってきたとしても、純連や想たちが相手になってくれる。だから迂生は虎次とちゃんと向き合わなければならないと一歩を踏み出す。
そしたら虎次が迂生に向けて銃を構えた。
「藤太郎がいなければ、希虎は今も小生の隣で笑っててくれてた。それなのに藤太郎は希虎の人生を奪った!」
一発発砲されるも迂生の頬に掠っただけで、純連に火がつきそうでも純連は虎に集中してもらう。希虎がなぜ死ななければならなかったのか。なぜ死因を伏せられてしまったのか。お父さんの手帳に記されてた。
希虎の死因は不慮の事故と表向きはそうなってるけど、実際は違ったこと。希虎はNoveによって事故死に見せかけた暗殺だった。希虎は虎次に悪影響を及ぼすと判断され、処分されてしまったこと。
それを知ったお父さんはきっと辛かっただろうなって思うもん。脳死になっても生きたいと足掻く希虎の心臓を迂生に託したんだから。いずれ接触するかもしれないと恐れがあったとしても、お父さんは希虎の心臓を授けてくれた。
それともう一つ。
虎次の両親からの手紙。そこにはあの子のために生きてくれてありがとうという文面。希虎と一緒に成長したようなものだと実感できた。
「心臓を止めたら、希虎は悲しむはずだよ。希虎が迂生のために必死に動いてくれてる。それに」
伝えようとしたら純連が迂生の名前を叫び、後ろを振り向くと虎が迂生を噛みつこうとする。逃げれないと悟った時のことだった。迂生を庇ってくれたのは想であって、ポタッと床に血が垂れてしまう。
「想!」
「平気だから藤は虎次を説得して」
怪我を負ったとしても虎を必死に止めようとしていている想で、その光景を見ていた虎次は馬鹿だなとせせ笑った。なんで笑えるのと虎次を睨む。
「そんなに小生が憎いか?陽っちゃんを独占しておけばよかったな。陽っちゃんはもう、藤が好きなひっちゃんじゃなくなった」
「陽っちゃんに何をしたの?」
「今頃、夕哉が暴れてそう。なにせ夕哉の前で陽っちゃんを殺すってしなが言ってたからさ」
その言葉で怒りより焦りの汗が出てしまい、虎次を止めるより陽っちゃんを助けに行かなくちゃ。だけど夕哉が簡単に暴れたりしないよねと悩んでいたら、純連に怒られちゃう。
「虎次の言葉に耳を傾けるな!」
はっと我に返り、そうだ。そうだよ。陽っちゃんはこんなところで死なない。たとえハンデがあったとしても、陽っちゃんを殺せない理由が実在する。
純連に言われていたことがあった。虎次は誘導するために言葉をかけてくるから、純連と想の言葉だけを信じてればいいって。焦りは禁物って言うもんねと落ち着いて、迂生の心臓と再度手を当てた。ドクンドクンと焦りがあったせいで、まだ落ち着かず、深呼吸をしていく。多少落ち着いてきたことで、虎次に伝えた。
「迂生は希虎の分まで生きるって決めてる。最初はもう迂生の人生は終わりだと思ってたよ。だけどここまで来れたのは、虎次、希虎が生きてって心臓を動かしてくれてる。きっとここまで来れたのは、虎次に会うためだったんじゃない?」
虎次の顔が崩れていくもうるさいと無鉄砲に撃っていくも当たることはない。虎次は随分前から知ってたんじゃない。希虎の死因を。そうだとしても受け入れたくなかった。
組織に裏切られたショックで、受け入れたくなく、ずっとこの組織でやってきたこと。
もう弾丸がないはずなのに打っていて、虎次の近くに寄ろうとした時だった。スローモーションのように純連が迂生を庇い、一緒に倒れ込む。
純連と背中に手を置くと濡れる感触でまさかと、手を見ると純連の血だと理解した。純連、起きてと揺さぶっても起きず、弾丸を入れる音がする。近づいてくる足音が聴こえ、想助けてと思っても虎が邪魔をしていた。
虎次がやって来てさっきのあれは演技だったんだと、虎次が無表情のまま迂生に向けて銃を向ける。迂生はここで終わりなのと純連の服を掴んで目を瞑り、銃声の音が聞こえた。
それでも痛みを感じなくて恐る恐る目を開けると、蛇の周りに藤の花と菫に、ラベンダーの刺青が入った背中が見える。
「俺の藤に手出すんじゃねえ。俺がこの程度でやられる訳ねえだろ。藤、さっきは驚かせちゃって悪いな。なんか防弾チョッキに血のパックが入っててさ。撃たれ作戦。やっぱり、虎次。弟の死を受け入れられてないんだろ?」
「それがなんだ?小生はこの日のために準備をしてきた。今更止めることはできない。希虎のために」
「希虎、希虎って…希虎はもうこの世にはいねえ!」
純連が虎次の服を掴み怒鳴ったとしても、虎次は表情を変えることはなかった。上半身を起こし何を伝えれば虎次に響くのか。何も言わない虎次で、純連の怒りが肌に伝わるほどぐらい、虎次に叱った。
「希虎の死を受け入れてあげないで、なんで前に進もうとしねえんだよ!立ち止まっていたとしても、何も変わらねえ!大事なもんを失って辛いのは、俺だってわかってんだ!藤を失ったら絶対に立ち直れないことぐらいっ。だけどよ!希虎は立ち止まってる虎次を見たくねえはずだ!」
純連の言葉で視界がぼやけ雫が流れ落ちていく。大事なもの、純連にとって大事なものは、背中に描かれているもの。迂生がいて、純連がいて、想がいて、背中には岩ちゃんの部分はなくとも、純連にとっては迂生たちが純連の宝物。
そっか。虎次は大事に、大事にしていた宝物が消えたことで、何もかもどうでもよくなっちゃったんだね。
ゆっくりと立ち上がり涙を拭いながら、虎次と声をかけながら、虎次の手をとり迂生の心臓がある部分に触れてもらう。
「声が聴こえなくても、顔が見れなくても、希虎はちゃんと生きてる。希虎も虎次に会えて嬉しいはずだよ。虎次が苦しくて、辛い気持ち、迂生にも分けてほしい」
「藤太郎に小生の気持ちわかるわけがないだろ!」
手を振り払われてしまい、よろけそうなところ純連が支えてくれた。虎次にどんな言葉をかければ、説得できるのと新しい虎が迂生たちに向かって襲いかかってくる。
◇
はあっはあっと息を整えながら、藤太郎の言葉や純連の言葉が目障りだった。希虎の心臓がちゃんと動いているのを感じたとしても、希虎の一部を奪った藤太郎が憎い。
希虎が死してすぐのことだった。両親が希虎の体の一部を移植提供したと聞いた時。なんでと言いたかった。ちゃんと全てを埋葬してあげたかったのに、小生の宝物一部を奪われたような感覚。
豹馬がそばにいてくれたとしても、小生の宝物を奪った奴が憎くて憎くて、復讐のことしか考えてなかった。豹馬の妹を手懐けておけと指示をもらった時、そこではっきりしたこと。そうか…そうだったんだと小生は豹馬の妹に告げた。
「141、いずれ豹お兄ちゃんは壊れるかもしれない。そうならないように、141が強くなっておかなくちゃならない?」
「ららが?」
「そうだ。いずれ豹お兄ちゃんが壊れそうになった時、救えるのは141、お前だ。今からやること、ちゃんとできるな?」
141は深く頷いてくれて、小生は141を強く育てていった。豹馬と豹馬の妹があまり接触させなかったわけは、小生と希虎が悪影響を与えていたことがきっかけで、希虎はNoveによって殺されたこと。
大事な友の妹までも死なせないために、小生はここまでやって来た。
自分でもわかっていたとしても、希虎が愛おしく、藤太郎と初めて共演した時。まるで希虎を見ているかのようで、余計に辛かった。
「虎ー、仕事終えたらご飯行こー」
「こら、藤。終わったら、歌の練習の続きするって言ってたじゃねえかよ」
藤太郎と純連の会話を聞いて、その場を暖かく見守る想。三人が眩しく小生には届かないような存在。その中に希虎の存在があるだけで反吐が出ていた。
その心臓は天にいる希虎のものだと、常に会う度、心が支配さてていた。成長したら藤太郎のような性格だったのかと。
「虎、ねえこれ虎次っぽくない?」
藤太郎が見せる雑誌は猛獣系柄のファッション雑誌で、昔のことを思い出した。
「虎兄、見てみて!虎の格好!かっこいいでしょ」
そう言う希虎は眩しいくらいの笑みで小生に話しかけ、虎柄の服を着た希虎は本当にモデルに向いてたな。それから小生は動物系のコスプレにハマったわけである。
希虎が望んでるわけではないのは、わかってるよ。それでも小生は、あの過去から抜け出せない。どんなに藤太郎や純連の言葉に響いたとしても、小生は逃げることさえできないよう訓練してきた。
希虎、悪いと藤太郎に向けて銃を構える。後どれくらいなのかは知らないが、ここで死んでもらうと撃とうとした時。一頭の虎が小生の前に出てきて唸っていた。なぜ一頭だけ言うことを聞いていない。首輪が故障したかと混乱があるも、どのみち捨て駒と撃つも、交わされ小生の腕を噛み始めた。
しかし噛み砕こうとはせず、甘噛み程度で、そんな馬鹿なと思いっきり振り払う。それでも一頭の虎は小生を止めるような動きをした。まるで希虎が小生を止めているかのようで、銃を捨ててみると、虎は噛むのをやめる。
「希虎…?」
思わずそう口にしてみると近くに寄って来て、小生に触れた後、バタンと倒れてしまう。まるで天から降り虎になって止めてくれたようだった。
ストンと落ち、希虎と触れても、もうその虎は冷え切っていることが理解する。
そこで実感した。希虎はそれを望んではないことで、これ以上悪いことしないでと。思わずその虎を抱きしめてすがり泣く。
希虎、ごめん。こんな兄ちゃんで、守ってあげられなくてっ本当にごめんな。
◇
奇跡なのかはわからない。一頭の虎が虎次を止め、力尽きたのかその一頭は倒れてしまう。虎次はその虎を抱き寄せ泣き始めた。迂生の前では亡霊をみているかのようで、あとは頼んだよと笑顔で希虎がキラキラとそれが迂生の心臓辺りへと入っていく。
うん、ちゃんと希虎のお兄さんと向き合うよと胸に手を当て、虎次のそばへと寄った。虎次のそばに寄るも虎はまだ純連たちを襲っていて、止めるには虎次の合図が必要なんだと思う。
「虎、希虎のためにも虎を止めてほしい」
伝えてみるも虎次は泣き止ます、相当心の傷がまだ癒えていないんだと知る。迂生たちはここで立ち止まってるわけにはいかないからな。
すると虎次の頭に赤いのが見え、まさかと思わず迂生は虎次を庇った。
純連たちの叫び声にバタンと迂生は倒れ込む。急所は外れてても、これはさすがに痛すぎる。虎次は迂生が倒れたことで、虎次は虎に向けてNoveの人を懲らしめながら大丈夫かと心配してくれた。
傷見せてみろと言われ服を脱がされ、虎次は良かったと迂生にハグをする。迂生はあまり撃たれないと思っていたけれど、純連が心配性なため、特殊な素材でみんなとは違う防弾チョッキを着てた。
ひとまず安心だよねとくすぐったいと虎次に言おうとしたら、虎次の瞳が変わって首を絞められてしまう。虎、駄目だよと虎の手首を掴む。何がどうなってんのと思っていても、やめろと純連と想が止めに入るも緩くならない。
虎はもしかして操られてるのかもしれないと、純連と想に合図をして想がスマホを取り出し、迂生たちの曲を流す。
すると虎次が苦しみだし手が離れ、ケホケホと咳き込む。虎次、しっかりしてと虎次を見ていたら、虎次は虎のように咆哮し暴れ出し始めてしまう。
「藤!下がってろ!」
純連に言われ迂生の前にはヴァイオレットたちが、迂生を守ってくれる。もしかしていつも着信音が爆音な理由。しな以外受けつかないよう指導されているのかもしれない。迂生の声はまだ届いていないんだと理解した。
スマホの音量を最大限にしたとしても、虎次を救うことはできない。ここにはスピーカーらしきものもないから、どうしたらと周囲を見渡した。けど何も置かれてはないから、どうすればと思考を膨らませていたらピンと来る。
放送室的なのが確かるはずで、元はキャットアイランド。きっとあるはずだと純連に提案を持ちかける。
「純連、少しの間、虎次を止めててくれる?」
「藤、何する気だ?」
「迂生たちの曲を放送するんだよ。想、ついて来て」
「ならわくが行ってくる。藤太郎はここにいて。あまり体力使わせたくないから」
「わかった。早く戻って来てね」
うんと想は放送室があるだろう場所へと行ってもらい、それまでは虎次が暴走するのを純連やヴァイオレットたちが止めに入ってくれた。
◇
放送室ってどこにあんのと探し回りながら、途中で襲われそうになっても、わくと純連はあの人から教育を受けた身。簡単にやられたりはしないと、向かってくるNoveを倒しつつ、走り回っていたられらちゃんと昏籐組員とばったり会う。
「想お兄ちゃん」
「れらちゃん、ちょうど良かった。放送室ってどこにあるかわかる?虎次が暴走して止められなくなった」
「ららわかる。おじちゃん、行ってもいい?」
昏籐組員はおそらくれらちゃんを安全な場所に連れて行くよう指示をもらってる。ただれらちゃんはここをよく知っているから、道案内できそう。そしたら無線で夜一の声が聞こえた。
『想、突っ立ってないで急げ!俺様が道案内するから、豹馬の妹はそのまま外に出てろ。爆弾が放送室の付近にあるの確認が取れてる』
「つまりWizuteriaの曲流したら、爆発するってこと?」
『佐田ちゃんがいま必死で爆弾解除してるから、とにかく誘導する。昏籐組員聞こえたならさっさと行け!』
夜瀬組長に指示されたことで凄い顔をしている昏籐組員であっても、行きましょうとれらちゃんに言う。それでもわくの服を掴んで行きたいというような瞳をしていた。
「れらちゃん、大丈夫。さっきこれの向こう側にいる人から情報もらったから行ける。だからこのおじちゃんたちと一緒に外へ逃げて」
「…わかった。虎次さんのことよろしくお願いします」
れらちゃんは行きたそうであっても、昏籐組員と一緒に出口へと向かい、夜一の誘導で放送室へと向かう。
あったと扉を開けまだ流さないでと夜一から指示をもらった。そわそわしながら待っていると、佐田さんから解除できましたと報告を受け、セットをしWizuteriaの曲を流して、最大限に全フロアへと流れるようにしとく。これでよしと、藤太郎たちがいるフロアへと戻った。
◇
迂生たちの曲が流れ、虎次に異変が起き始めていく。虎次は頭を抱えながら叫び出し、虎次戻って来てと叫ぶも、何か様子がおかしかった。
◇
卯京…さん、小生は弟を守れなかった、そして卯京さんが死したわけを知った時、二つの宝物が消えてしまった感覚。その傷は未だに癒えることはない。
小生たちにとって兄のように接してくれていた卯京さん。卯京さんはあの日、豹馬や豹馬の家族の危機を知って、たとえ裏切ろうとも救いに行ってくれたのに間に合わなかった。豹馬と141は戻って来て、厳しい訓練を豹馬は受けさせられる羽目に。その挙げ句、卯京さんがみるみる無表情になっていったの知っていた。
小生のために希虎の死因を探ろうとして、陽っちゃんを利用すると知った時、卯京さんは覚悟を持って、事故を起こしたこと。鯨波流史郎によって卯京さんやその家族は保護されたと思ってた。
けど卯京さんは子供たちを助けようと、反乱を起こしたけれど、卯京さんは帰らぬ人となった。それは豹馬は知らない出来事…。
小生は卯京さんと仲が良かったこともあり、罰をもらい、小生はもうしなの声しか聞こえなくなった。それによって電話がかかってくる時は、爆音じゃないと聞き取れない。
こんなところで終わりたくない。希虎が繋いでいる藤太郎と話したい。小生はどうしたらいいと小さな光を掴みたくても、足にどんどん絡みついて引き離されそうになる。
いやだ、いやだと小さな光に手を伸ばした時のことだった。小生の腕を掴みそして光の中へと連れ出してくれる。
◇
虎次の暴走を止めに入ったのは、陽っちゃんのご両親がやっている組織の一員の一人。やや大きめのうさぎマスコットをつけた彼女は、もう苦しまないでと優しく虎次を包み込む。
それによって虎次はピタッと止まり、眠りにつくかのように体重をその彼女に預けた。誰だろうと見ていたら、純連が兎原ちゃんと言い出す。
「兎原ちゃんってまさか」
「あっそっか。面識はなかったよな。あの子は卯京さんの娘、兎原卯百合ちゃん。夕哉たちに言うの忘れてたわ」
後で何か言われそうと思いつつも、卯京さんの娘さんが来てくれたことで虎次は落ち着きを見せたようだ。ゆっくりと床に寝かせる卯百合ちゃんで、迂生たちもそばに寄っていると想が戻って来る。
「兎原ちゃん、あの状況でありながらも、なんで虎次を止められた?」
「お父さんが昔、教えてくれた。面白い虎次くんや豹馬くん。可愛い希虎くんに会わせたいって。その願い、やっと叶えられた。希虎くんはここにいるんだよね」
卯百合ちゃんは迂生の方を向き、迂生の胸に手を当てる。
「お父さんが守りたかった命、ちゃんと動いてる。藤太郎くん、お父さんのもう一つの願い、やっと叶ったよ。心臓をくれたのは、虎次くんの両親を説得して、藤太郎くんの命を繋ぎ合わせたのはね、私のお父さんなんだって」




