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104羽

 父さんが珍しく同席しろと言われた時は、正直驚いた。春陽のご両親と育て親の朝峰さん夫婦がいらっしゃる。母さんも珍しく着物を着てお茶の準備をし、本当に俺もここにいていいのか迷いが生じていた。

 執事からお見えになりましたと報告を受け、俺はひと足さきに客間へと待機する。春陽のご両親ってどんな方なのだろうかと、待っていたら扉が開き立ち上がって会釈した。


 春陽はお父さん似で、冬月は母親似ってところかと父さんが案内をして、向かいのソファーに座る。父さんも母さんも座ったことで、父さんから話を聞くことに。


「要件は疾太から聞いている。雪くんと取引の内容ということだったな」

「あぁ。雪がNovaの首謀者ではないかとこちらでは考えている」

「いや、雪くんはNovaの首謀者ではない。雪くんは私に助けを求めて来たのだよ」


 意外な言葉に春陽のご両親や朝峰さん夫婦は、多少驚いていて朝峰さんが父さんに質問をする。


「雪が助けを求めていたというのは一体どういうものなんだ?」

「雪くんの兄、昼秋が偽物だということを知らされたのだよ。私もこの目で確かめるために一苦労したが、偽物の昼秋は獅子屋警部の弟だということがはっきりした」

「なら本人は一体?」


 そこで失礼しますと入って来たのは、なんと夕哉の兄である夕佑でしかもスーツ姿だった。夕佑は春陽のご両親と朝峰さん夫婦、そして俺にも名刺をくれる。

 公安警察という言葉でまじかと唖然してしまうほどだった。つまり敵側について調査をしてるってことかよ。

「誰にも気づかれてないか?」

「はい。こちらをお持ちしました。まだ探れない部分はいくつかありますが、お渡ししておきます。それでは」


 俺らにお辞儀をして退室していく夕佑であり、家族にも危険が及ぶと思って、知らせてはいないんだと理解した。これ持ってて平気かと思ってしまうも、これで夕佑がこちら側だということがはっきりしたから安心する。

 夕佑が持って来てくれた資料を春陽のご両親に渡しながら告げられた。


「昼秋は現在、南アフリカで地域活動をしているようだ」

「父さん、昼秋さんにこの事知らせたほうがよくないか?」

「今、説得しに行ってもらっている。だが獅子屋の弟の情報は全て削除されているから特定はできない」

「獅子屋が全て削除したのだろう。獅子屋がどのタイミングで警察を裏切るかが気になる。これは貰って構わないか?」


 もちろんだと父さんは言い、俺も中身は見たい気持ちもあるが、組織とかに入ってないからさすがに見れない。それと少し気になったことを、春陽のご両親に聞いてみる。


「春陽のお父さん」

「なんだ?」

「なぜ、春陽が狙われる対象になっているのか不思議に思ってて」


 そのことを聞いてみると春陽のご両親が一度お互い見つめ合い、俺のほうに向いて母親が教えてくれた。


「星霜家で生まれた女の子は、赤子の時に手放すルールがあってね」

「手放すってどういう」

「暗殺の血が濃く、嫁として受け入れたいと志願する裏の方達が多いの。私はそんなルールは嫌だった。ちゃんと育てて、春陽が選ぶ素敵な人と結ばれてほしいというのが私たちの夢」


 春陽と結ばれた奴は強い暗殺の子が誕生するから、裏社会では春陽を狙っていたってことになる。父さんは表向き上、学園長ではあるけれど、裏では実際と考えてしまった。

 今まで父さんの姿を見てたけど、いろんな人と取引をしているってことは、裏の人間だったってことだよな。それに朝峰さんご夫婦と仲良くなったのも、もとはと言えば春陽がいたから仲良くなって、いずれはと考えていたのかもしれない。


 まだ恋心はあるけど、春陽はもう夕哉を選んだからしゃあないことだ。父さんが話を戻すがと言い出して、母さんに手の甲を抓られ、やましいこと考えてないってと母さんの手を払った。


「雪くんは恐れていた。万が一、自分に何かが起きた時、春陽ちゃんを守ってほしいと。おそらく、偽昼秋は雪くんが星霜家に憧れていたこともあり、春陽ちゃんを奪うかもしれないと」

「裏社会では星霜家と並んでいたのが鯨波家、そしてシルバーウルフ、この三家だ。つまり鯨波家が消滅したことで、残るはただ一つ。シルバーウルフ。至急、動かなければ、シルバーウルフも消滅するかもしれん」


 春陽と雪を奪って何する気なのかは不明であっても、聞きたいことは聞けたようだ。


「疾太、朝峰さんと先に出てくれ。春陽ちゃんのご両親と話したいことがある」

「わかった」


 なんだろうともの凄く気になるも朝峰さんご夫婦と一緒に客間を出た。


「あの」

「どうかしたか?」

「春陽、ちゃんと話せてました?」

「いや、まだちゃんと話せてないが、全ての決着が終えたら話そうとは思っている。疾太くん、疑問があるのであれば」


 いえと答え言ったとしても、春陽のことだからちゃんと朝峰さんご夫婦にちゃんと伝えるだろうな。待っていると春陽のご両親と俺のご両親が出てきて、玄関まで見送る。

 母さんに何話してたのと聞いたところ、親同士の話よと相槌を打たれ余計に気になる俺だった。



 数日後、鶫特製のお粥で回復をし、私はお兄ちゃんと一緒に、ハス喫茶へと訪れる。店員さんはいらっしゃいと声をかけてくれて、真昼くんを尋ねると今日は来ていないようだった。

 退院はしていると聞いてたけれど、お店の方は来ていないっぽい。だとしたらマンションだよねとお兄ちゃんをみる。マンションに行くのはやめといた方がいいというような顔をしていた。また来ますと言おうとしたら、ドアベルが鳴りお客さんが来る。そのお客さんが雪の娘である雪恋ちゃんだ。ただ、雪恋ちゃんの服は乱れていた。店員は一人と聞いたところ、小さく頷いて店内の奥へ入るのかと思えば、私の服をギュッと掴む。そして私たちに言った言葉。


「お母さんを助けてっ」


 私とお兄ちゃんは顔を見せ合い、店員も状況を把握して、個室に案内してくれる。ここで翠がいたらさすがにまずい状況かもしれないけど、お母さん。つまり小雪さんに何かが起きたんだと知った。

 個室へと入るもお兄ちゃんは入らないようで、個室の外で待機してくれるっぽい。扉が閉まったことで雪恋ちゃんは私に教えてくれる。


「お母さん…昼秋伯父さんが偽者だって気づいて、お父さんを守ろうとしたの。でも、助けられなくてっお母さんも捕まっちゃったっ。何もできなかったっ」


 ポロポロと涙を流してハンカチを渡し、真昼くんのお父さんが偽者だから気をつけろと疾ちゃんに忠告を受けてた。


「まるさんは?」


 わかんないと言われ、もしかするとお兄ちゃんはすでに情報を手にしていたのかもしれない。そこは後で聞くとして、一つ気になっていたことを雪恋ちゃんに聞いてみた。


「昼奈ちゃんは無事?」

「さっきマンション行ったけど、誰もいなかった。昼奈ももしかして連れて行かれちゃったのかな」


 昼奈ちゃんも真昼くんのお母さんも連れて行かれたってことだよね。ここはお父さんとお母さんに相談しなくちゃならない。それに雪恋ちゃんを一人にさせるわけにはいかないからな。

 ちょっと待っててねと一度個室から出て、お兄ちゃんと相談する。


「まるさんの行方ってわかりそう?」

「連絡がつかないから、連絡できない理由があるかもしれない。春陽、雪恋ちゃんはボスの娘でもある。シルバーウルフの構成員として、しばらく預かるけど、春陽的には大丈夫そう?」

「私は平気。それと昼奈ちゃんに何か起きたかもしれない。そこは探れそう?」

「一応探ってみる。もしあれだったら藤太郎と一緒に、夕哉の家にいた方がいいかもしれない」


 どうしてと問うとお兄ちゃんは個室にいる雪恋ちゃんを見ながらこう言った。


「今の段階ではわからない。ただ雪恋ちゃんの行動を見て不自然なことがある。だから僕が雪恋ちゃんを見てるから、二人は夕哉のところにいて」

「もしこれが罠だったら…」


 大丈夫だよとお兄ちゃんはこちらを向いて、安心させるような微笑み。けれどその笑みは嘘のような感じで、お兄ちゃんがいなくなってしまうんじゃないかと恐れる。

 そう思っているとお兄ちゃんが私の頭を撫で、心配かけまいと私に告げた。


「僕はこう見えて、星霜家の長男でこういうのは慣れてる。何度も乗り越えたから、今回も乗り越えて春陽に会いに行く。それまで、藤太郎のこと頼んだよ」

「藤ちゃんには伝えないの?」

「そのほうがいい。藤太郎はもう自由だ。裏社会とは関係ないから」


 藤ちゃんがどんな気持ちでいるのか、まだ想像がつかない。それでも藤ちゃんはお兄ちゃんのこと失いたくないと思うし、私だってお兄ちゃんがいなくなるのは嫌だ。

 それでもお兄ちゃんはすでに決めているようで、無事に帰ってくることを願うしかない。


「お兄ちゃん、無事に帰って来てね」


 もちろんとお兄ちゃんはそう言って、私たちは家へ帰ることになった。



 想が釈放される日で、警察署の前でそわそわしていた。岩ちゃんも純連は落ち着いてと言われるも、落ち着いてはいれなかったから。警察署から出てくる想で、想は迂生たちがいることを知ってこっちに来る。

 迂生の前に来てごめんと言われるから、もういいよと許してあげた。ありがとうとぎこちない笑顔を見せ、夕哉のお店に早く行きたくて、車に乗る。


「ねえ千っちゃんはどうしてるの?」

「千っちゃんは実家にいるから大丈夫と言いたいけど、千っちゃんのご両親は」

「そっか…。いずれ千っちゃんも捕まるのは時間の問題。その前に藤太郎、千っちゃんとちゃんと話してほしい。どうして殺したのかを」

「それなら千花ちゃんから大体は聞いてるよ。それに今、千っちゃんと会うのはやめといたほうがいいって言われてる」


 誰からと想が不思議そうに言い、迂生ではなく純連から想に告げることに。


「陽っちゃんのご両親から言われてる。悪い、俺さ、実は陽っちゃんのご両親がやってる組織の一員なんだわ」


 迂生も気づかなくて最初はショックが大きかった。けど純連は迂生のために、陽っちゃんを説得してそばにいさせてくれた。想は少し動揺していたとしても、想からあることを言われる。


「薄々は感じてた。たまに一人で出かけてたのって、陽っちゃんのご両親に報告してたんでしょ?」

「まあそういうこと。藤太郎にもわかってくれたからさ。それで今後のことなんだけどさ」


 純連がバンドをどうするか相談を持ちかけようとした時のことだった。いきなり急ブレーキーがかかり、車が停車する。びっくりしたと前を見ると車に囲まれていた。

 何がどうなってんのと混乱するも、一台の車から虎が出てくる。純連が車から出ようとしていて、純連の腕を掴む。


「純連」

「ここは俺に任せろ。賢介、想、藤太郎を頼む」


 純連は迂生の手を払い、車から降りてしまって、胸がざわざわし始めた。純連一人で敵う人数じゃないと車からやっぱり出よう。そう思った時のことだった。

 純連が虎の仲間たちに囲まれ殴り合いが始まり、やっぱり行かなくちゃと出ようとしたら、出してと想が運転手に言う。


「想、なんで。純連一人じゃ敵わないって」

「純連は紫蛇組長。大丈夫、純連を信じよう。それにわくが釈放されて、虎の仲間に囲まれたのはきっとわけがある」

「まとめて俺たちを潰そうと考えてたんだろ。それにさっき冬月からメッセージもらって、冬月の家には戻らないほうがいいって。あっちでもしかすると何か起きてるかもしれない。とにかく、陽っちゃんと合流したいから、運転手さん、夕哉ん家までお願いします」


 運転手は承知いたしましたと夕哉の家へと向かってくれた。純連、無事に来てくれるよねと不安を抱きながら、プレゼントはまた今度にしよう。

 



 夕哉の家に到着してもなぜか雲行きが怪しかった。インターホンを鳴らしてみるも、誰も出てはくれない。夕哉に連絡したほうがいいかな。どうしよっかと迷っていたら、くぐり戸から傷だらけの組員が出て来た。

 逃げろと言った瞬間に組員が叫び出して倒れてしまう。 

 

 組員を倒したのはシルバーウルフのボス、雪だった。まるで狼のような瞳で今でも飛びかかってくるような感じ。迂生は走ることはできない。

 運転手は送ってもらったらすぐ家で待機だから、電話にするにしても時間がかかる。想と岩ちゃんが迂生の前に立ち、迂生はこのまま何もできず、ただ見てるわけにもいかなかった。何か、何か武器になるものないと周囲を見渡しても、住宅街だしそういうのは置いてない。

 あるとしたら夕哉の家かもしれないけど、入るにしても雪がいる。何か方法はないのと今でも雪が飛びかかろうとしたその時だった。


 伏せてという合図で迂生たちは伏せ、上から爆弾らしきものが通過し、雪の前に落ちる。次の瞬間、白い煙が出て視野が煙に覆われた。


 こっちと手を掴まれながら吸っちゃダメだよと言われ、息を止めながら煙の外へと出る。迂生たちを助けてくれたのは、なんと佐田ちゃんでガスマスクをつけていた。プップーとクラクションが聴こえ、そちらに目をやると星河輝が車で待機をしている。

 早く乗ってと言われ、星河輝の車に乗り込み夕哉の家から離れた。


「夕哉たちは?」

「無事ですよ。怪我とかしてません?」

「うん。そうだ、陽っちゃんに連絡しなきゃ」

「それなら大丈夫ですよ。伊宮巡査部長が迎えに行ってるのでご安心ください。それより、純連くんは?」


 佐田ちゃんに言われ、岩ちゃんが事情を説明すると無線がついていたのか、そっちに何人かを送ってくれるっぽい。それなら大丈夫かなと少し安心を持ちつつ、陽っちゃんと合流する場所へと向かった。



 嫌な予感は的中し、玄関の扉を開けた瞬間に爆発が起き、間一髪だった。しかし、そこに現れたのは獅子屋警部と偽昼秋さん。雪恋ちゃんは役目を果たしたことで、偽昼秋さんのところへと行こうとし、春陽が必死に止めるも、振り払われ行ってしまった。


「どこへ逃げようとも逃げる場所はない。麗音、春陽ちゃんの捕獲を。私は冬の月を倒す」


 麗音が出てきてやっと麗音の裏の顔が見れたよと、僕は笑う。何がおかしいと獅子屋警部に言われ、僕の切り札を使う時が来た。麗音が登場するということは、もう一人の息子も登場するということだよ。

 麗音が春陽に手をかけようとしたら、麗音の腕を掴むあきら


「春ちゃんには手を出させないよ、麗音」

「やっとお出ましか、兄貴。この裏切り者」

「裏切ったのはそっちのほうじゃん!」


 陽が麗音を引き離してくれて、どっちが先に向かってくるか不明だ。後もう一人連れてくればよかったと、二人が同時に襲いかかってくる。春陽が隠れそうな場所はなく、それに僕から離れればどちらかが春陽を奪う。

 ここは一旦、離れるしかないかと春陽に伝えようとしたところ、一台の車が到着した。


「獅子屋警部!逮捕状が出た!その場を動くな!」


 拳銃を構えながらゆっくりと来る伊宮巡査部長。春陽に合図を送って、春陽は伊宮巡査部長のところへと走って行く。獅子屋警部たちは一度両手を上げ、麗音も手を上げる。


「透、来るの早いよー。兄弟喧嘩、まだ始まったばかりなのに」

「黎明、後でたっぷり話を聞かせてもらうからな。ただありがとう」


 いいってとあきらは僕の隣に来て、一先ず安心かと油断したその時だ。獅子屋警部たちに気を取られすぎていたことで、雪恋ちゃんが視界に入っていなかった。

 僕と陽の名前を呼ぶ春陽で、雪恋ちゃんによって首に何かが刺さり、痺れ倒れ込む。よりによって雪恋ちゃんがこんなことするだなんて、雪が知ったらどんな気持ちを持つか想像できてしまう。それに雪恋ちゃんを妹のように接していた藤太郎も悲しむはずだ。


 上出来だと褒める獅子屋警部で、声は一応出せると判断し、透に告げた。


「僕と陽は大丈夫だから、春陽を逃がせ!このままいけばっ」


 偽昼秋さんが僕の腹を蹴り、痺れが増して声が思うように出ない。早く、早く逃げろと透と春陽に目をやり、そして獅子屋警部が僕の前にしゃがんで顔面を蹴られ、気を失った。



 この状況かなりやばいなと冷や汗が流れ、手を上げていた獅子屋警部が下ろしこっちを向いた。一緒に来た刑事に下がれと合図をして、俺は春陽に小声でゆっくり下がれと伝える。

 雪の娘はどんな教育をさせていたのか正直わからないが、おそらく雪がいない期間。つまり雪が入院していた時期に教育をさせていた。その人物こそ、真昼の父親、いや、偽父親が教育させていたってことになる。俺たちが乗って来た車まで、俺の足だと十歩程度。このまま車に乗り込んで逃げれるかどうかだ。


 二人を置いて逃げたくはないが、この二人から殺意を感じる。もう一人の刑事が運転席に乗ったのを確認し、今がチャンスと思った矢先のことだ。エンジンをかけた瞬間に爆発し、春陽を引いた。


「獅子屋警部、てめえ何やってんだよ!」

「何って私はこの日のために、警察官をやっていた。憎き星霜家と鯨波家、そしてシルバーウルフ、それを揉み消した星河家とそれに加わった人間を潰すために」

「復讐ってことかよ」


 もちろんともと言われ、復讐のために生きていたとしても、何も残らないはずなのに。逃げる術もなく、一人の刑事を失わせてしまった。


「早く、春の太陽を渡してもらえないだろうか。そうすれば伊宮の命は助ける」

「俺は刑事だ。動くわけねえだろ。いつ俺の車に爆弾を仕掛けた?」

「さあいつだろう。随分前かそれとも最近か。忘れたよ」


 俺が新米刑事だった時、上司が獅子屋警部だった。そして凛太郎さんに誘われ異動を決意。時に優しく、時に厳しかった獅子屋警部が復讐を持つような人間じゃないと思ってた。

 何もかも教えてくれた教訓は、間違いだったってことか。そうなのかよ、獅子屋警部。無線で藤太郎さんたち保護完了しましたと佐田から報告を受ける。


 獅子屋警部も拳銃を所持しており、俺に向けて拳銃を構えた。透と春陽が怯えた声が聞こえ、後ろを少し向くと春陽がライオンの覆面を被っている奴に捕まりナイフを突きつけられている。

 まだいたのかと獅子屋警部のほうを向いた瞬間に、俺は獅子屋警部によって撃たれた。

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