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その名字とか設定が必要かどうか、よく考えるべき

作者: ノワール

 また酔った勢いでなろう界に喧嘩を売るようなこと書きます。


 以前投稿した、『一旦完結』と『短編詐欺』についてのエッセイは多くの方にご賛同いただきましたが、同時に『そんなこと言って大丈夫?』といった感想を頂いたりしました。


 でもそんなの関係ねぇ!!





 さて、本題です。


 私は『終わってない話』を追うのが面倒なので、完結済みの長編と短編をメインに読んでいます。そこで一万字程度の短編について思うことです。


 前提として、流行のネタが大量にランキングにあることはまぁいいです。ランキングでなく検索で色々探したりと苦労は多いのですが、まぁ流行っているものを書くこと自体を否定はしません。


 けれど、短編で定番の婚約破棄もの書いてる人さぁ。






 そのフルネーム、いる?




 話の進行上出す必要のない名字、いる?




 それなり以上に長い話なら、世界観の広がりだったり、登場人物の厚みを持たせるのには必要だろうけど、短編で1万文字もいかない話では必要ないと思うんだけど。

 その名字に関連する家のことやら何やらを一切描かないのに、大仰な貴族の名前だったり、日本人名でも読みにくいよーな名前わざわざ考えて付けてるの、いる?

 その人物を文章中で紹介する時に書いて、その後一切キャラの台詞にも話にも出てこないその名字、いる?




 特に開始直後にフルネームの攻略対象者を数人フルネームで並べる婚約破棄もの。

 かなり前から読んで無いけど、頭の片隅にも残らないよその名前。


 その人物を深掘りしないでモブとして出すなら、フルネーム要らんでしょ。

 もちろん文の流れで自然と入ってくる場合はあると思うんだけど、あまりにも何も考えずに、開始数行でキャラを紹介する時にフルネーム書いてる話が多い。




 例えるなら、こういう流れなら気にならない。


 ××が○○に声を掛けた。「やぁ、△△(○○の名字)」


 キャラによって呼び方が違ったりする。キャラの性格や設定上名字で呼ぶだろうな、っていう背景があれば、名字は必要だから、そこで初めてそのキャラクターに名字が必要になるわけだ。




 ところが、最近の短編と来たら、開始数行で




 この国の王太子であるナンチャラ・カンチャラがアクヤク・レイジョーに高らかに宣言した!


 その隣にはヒロイン・ピンクガミが寄り添い、騎士団長の息子のカタブツ・ナイト、宮廷魔導士の息子であるボク・ショタダヨ、さらには宰相の息子メガネ・クイットが立っている。




 これである。


 無駄な情報量多すぎて…。


(この後王太子、悪役令嬢、ヒロインはともかく、その他の攻略対象の男3人の名字など出てこない)


 そいつの背景を表す言葉は何の息子なのか、だけやん。


 名字いらんて。


 逆に名字とは違う話だけど、ある程度その人物のストーリーまで掘り下げて言及されてるのに、最後は触れられずに終わってる場合もそれはそれで「あのキャラのラストは?」と気になる。


 書くなら書く。要らないなら書かない。

 はっきりして欲しい。


 現代ものでも『現実にそんな名前ねーだろ!!』っていう名字を付けるけど、その名字要らねえ話めっちゃある。キャラ紹介で出てくるだけで、本文中その後一切出てこないやつ。






 あと現実的に学校の人気者に『二つ名』とかないから!!!!!!!!!

 

 『学園の氷姫』とか、色々な二つ名考えててすげーなって思うけど、二つ名出てきた時点で『うわぁ…』ってなります、私は。

 失礼を承知で言うと、『現実の学生時代友達いなかったのかな?』って思います。


 一般小説だと自然な関係性の描写が多いんですが、ライトノベルやなろう物は、いかにもアニメ的な関係性や設定が多いですよね。

 いやでもこれは、そういうの読みたかったら一般小説読めばいいだけで、需要があるんだから問題ないものと理解はしています。私が好きじゃないだけで。

 でも言いたい。二つ名とか聞いたことないし、どんなレベル高いスクールカースト上位の子でも、『芸能人でもない一般学生のファンクラブ』とか聞いたことないよ。


 一般小説も結構読むんですけど、結構金かかるしなかなか良作に出会えないので、なろうでも探してるんです…。

 なろうでもたまにあるんですよね、一般小説っぽい純文学的な恋愛小説。だから探してるんですが、探してると大半はラノベ的なのばっかりで悲しいです。





 次に、後書きに裏設定書いてあるやつ。


 その設定をうまく盛り込むのが小説というものでは?

 短編の裏設定がもりもり後書きに書かれてるのは意味分かんない。




 長編でいろいろ書ききれないことが出てくるのは分かる。

 でも短編だと意味分かんない。

 じゃあもうそれ盛り込んで長編書けよと。


 書けないなら触れるなと。


 『書ききれなかったけど、意味分からなかったですよね?実はこういう裏設定があったからこうなったんです!』


 それって本文だけで完結してないじゃん。

 つまり、未完成じゃん。


 書ききれなかった裏設定とか、あのキャラは実はこうでしたとか、後書きにずらずら並べてあるとなんやねんってなる。

 本編に関係ないけどこんな裏話も考えてました、くらいなら分かるけど、いやそれは本文に入れなさいよ!ってのがすごく多い。


 本当に気になる。

 そういうのすごく多いと思いませんか。




 もちろん、そういうの全て考えてしっかり物語を完成させるのは大変ってことは分かってます。

 自分で書いてみても、話を広げるのはともかく、まとめるのが大変だなって実感します。





 ただ、一回その文が必要かどうかを考えたら、もう少し文をすっきりさせられると思うんですよね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 現実世界、二つ名持ちいた。 本名も人となりも判らんがその人が起こした事件イベントが知れ渡ると付く。 小中で生徒会長してた子は、高校でも生徒会長してたが、学年クラス内外とわず3年間「会長」だっ…
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