8. 善
善
グイリ語 zando ザンド
レンゾ語 zgwezngb ザンド
ゲルギ語 zeirzdoinar ゼリズドニアル
ジェーイェー語 zwobye21 ゾービェー
カザベダ語 kyarakye キャラケ
「悪」の対義語としての徳の観点における「善」の意味が基本的だが、それだけではなく、より広範な意味を表す。文脈によっては「美」をも包括する。日常会話における「これ、いいね」をグイリ語、ゲルギ語では「これに善が属する(ね)」または「これは善に属する(ね)」と表す。ジェーイェー語では神々に対する善、家族に対する善、目下に対する善、目上に対する善、諸侯にとっての王に対する善を表す語がそれぞれある。順に nene21 ネーネー、seje27 セージェー、bemye15 ベーミェー、bemye18 ベーミェー、myemye15 ミェーミェーである。他の言語でもそれなりに使い分けることはできるが、そのような使い分けはあまり頻繁ではないようである。
人が目指すべき徳目をカザベダ語圏、グイリ語圏で優勢なシンレ教メルド派では六つ挙げる。一般に謙虚、施与、真実、勤労、希望、信愛とされる。法典によっては入れ替わりもある。
カザベダ語でそれぞれ daragagwe ダラガゲ、dadjahanye ダジャハネ、danazwahye ダナザヘ、dadajyamwe ダダジャメ、darwamanye ダラマネ、dadjwakaye ダジャカイェである。
グイリ語では range ランゲ、geime ゲーメ、pefa ペーファ、abare アバーレ、doge ドーゲ、reibbu レッブである。
レンゾ語圏、ゲルギ語圏ではここから勤労を除いた謙虚、施与、真実、希望、信愛の五つの徳目を挙げる。
レンゾ語でそれぞれ tsromrk ラング、gygemr ジーム、tsparspam ペスファー、bsragygent ダジャーン、tspauemr ペームである。
ゲルギ語では keiriga ケリギア、neilvraignbar ネリヴラギンバル、zadoinar ザドニアル、goundgreebar グンドグリーバル、iqendo クェンドである。
ジョー教は中庸 nele9 ネーレーの美徳を説く。適切な nele12 という形容詞を食事、睡眠などに付してものを並べて名数とすることもあるが、一般的に通用するいくつかの徳目の集まりというものがあるわけではないようである。
人名にはよく使われる。上にあげた「施与」を意味する語もよくある名前である。グイリ語、レンゾ語、カザベダ語では見出しの語がそのまま人名となるが、ゲルギ語では zeirzdoa ゼリズドアという縮めた名前が多い。




