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2. 悪

悪 

グイリ語 reidda レッダ

レンゾ語 bnesdg レード

ゲルギ語 mendresdiha ミンドレズディア

ジェーイェー語 la6 ラー

カザベダ語 nadabwe ナダベ


 徳の観点で「悪」を意味するのが上の単語である。人に対する悪と神に対する悪を使い分ける場合人に対するものを表す。神に対する悪としてシンレ教では「忘却」を意味する語が用いられる。宗教的な行いを忘れることに限らず、より広い意味で用いられる。グイリ語で seitto セット、レンゾ語で zkepgaktw セトー、ゲルギ語で beilzeivon ベリゼヴィオン(複数形)、カザベダ語では gwajamye ガジャメと言う。

 ジェーイェー語圏で信仰されるジョー教は全能の神を認めないが、人格神が人を見ているという信念に基づいた道徳観を持つ。悪、悪人、悪い、を全て la6 ラーで言い表す。


 生きていく上で人が行いがちな悪としてカザベダ語圏、グイリ語圏で優勢なシンレ教メルド派では六つの罪悪というものを挙げる。一般的に傲慢、強欲、欺瞞、賭博、横暴、暴言とされる。法典によっては入れ替わりもある。

 カザベダ語でそれぞれ muragagwe ムラガゲ、mudjahanye ムジャハネ、mukagarwe ムカガレ、musadwabye ムサダベ、munadjaye ムナジャイェ、mugwagahye ムガガヘである。

 グイリ語では raggei ラッゲ、gene ギーネ、kageibei カゲーベ、deissei marto デッセ・マルト、dabbene ダッビーネ、patta dabbene パッタ・ダッビーネである。


 レンゾ語、ゲルギ語圏ではここから賭博を外した傲慢、強欲、欺瞞、横暴、暴言の五つの罪悪を掲げる。

 レンゾ語でそれぞれ tsrezgy ラーゲ、gygemdw ジヌ、pknogyg カージュ、gnbavnwent ダバン、tlyang nbavnwentパ・ダバンである。

 ゲルギ語では neilkeiriga ネリケリギア、sedvraignbar セドヴラギンバル、neilita ネリティア、goundganzebar グンドガンゼバル、goundbeiyha グンドベイアとなる。


 ジョー教は三つのことについて両極端を悪とみなす。断食と飽食、放棄と蓄財、不眠と過眠である。それぞれ ja15 ジャーと ja3 ジャー、lye6 リェーとlye12 リェー、bene15 ベーネーと dene21 デーネーと呼ぶ。


 現代で「悪」とそのまま人の名前につけることはまずないが、対応する語を二つ名として持つ歴史上の人物は存在する。当時は排除するべき悪というよりも強さ、恐ろしさとしてのイメージが強かったようである。そのような人物にあやかった命名では、名前の一部に上で挙げたような悪を意味する語が入ることもある。

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