17. 猫
猫
グイリ語 deinda デンダ
レンゾ語 bsrasngb デンド
ゲルギ語 leinr レニル
ジェーイェー語 le15 レー
カザベダ語 megemwe メゲメ
かわいらしい中型動物として親しまれ飼育される。四本または六本の足で歩き、毛深い。一般に飼われている猫は泳ぐことができない。しかし多くの島にもとから生息していたようで、この猫たちは長距離を泳ぐことができたはずである。上の語は特に飼われている猫のことを指す場合がある。そのとき飼われていない猫は「島の猫」などと呼ぶ。グイリ語 teinoten テノーテン、レンゾ語 psrwasmdwont トノーンなどが「島の」に相当する。
病気を媒介する虫や小動物を狩るという点で益獣とされる。そのような働きを期待して飼う農家などでは猫に名前をつけないことも多い。猫に名前をつけるのはもともとゲルギ語圏の習慣であったとも言われる。その場合人の名前の愛称形や、二重愛称(愛称形の愛称形)を使うことが多い。よくある名前として iqeidirk クェディリクが知られ、名前がわからない猫に呼びかけるときにこの名前で呼ぶ地域もある。
昔話や伝説の中で、猫は普段だらけた姿を見せていながら、じつは人知れず大きな戦いに挑んでいるのだと描かれることがある。特に猫による竜退治の物語は広い地域で知られる。
世俗主義の流れの中に、猫を崇拝するジョーク宗教が存在する。猫の伝説をえせ神学的に解釈してみせることもあり、仲間内で猫学 bsrasngbosvn デンダーブ mwu megemyu ム・メゲミュなどと呼ばれる。
一部の海域の島々には生息しておらず、そのあたりでは長らく伝説上の存在と思われていたようである。
鳴き声は ma マーとか ni ニーと書き表される。
猫が多い島々では猫占いという俗習があり、会った猫の色や柄から運勢を占うものである。一般に色が濃い猫ほど、よくも悪くも強い運命を引き寄せるとされる。
農家の家名や称号などで「猫に富む」「猫に愛された」などの意味を持つものがある。こうしたものは特定の海域出身者に多いとして知られる。実際にはそれほど地理的に偏った名前ではないようである。
個人名への名付けで「猫」を含むものがつくことは滅多にない。あだ名としては、可愛らしい人物に良い意味で、または怠惰な人物に悪い意味でつけられがちである。




