13. 水馬
水馬
グイリ語 reine レーネ
レンゾ語 tsramsri レーニ
ゲルギ語 jainisa ヤニシア
ジェーイェー語 yani12 ヤーニー
カザベダ語 remeremwe レメレメ
家畜として海洋世界全域に広がる。むしろ海洋世界というのが、水馬を飼う無毛人が到達し定着しえた領域を指すのだと言った方が正確であろう。つい近年まで陸上の長距離移動手段を徒歩の他に持たなかった無毛人が、その活動領域を海に広げたのは、二つの生き物との出会いによった。塩のある環境でも育つ豆(「豆」の項で記述)及び、水上を高速で移動できる水馬である。その後羅針盤の発明によりさらに広げることとなる(第六部「技術」中「羅針盤」の項で記述)。
水馬の姿は多彩で、一定ではない。それゆえか、複数の文化圏で水馬をアトリビュートとする海上交通神(グイリ語 Ffebo フェーボ、レンゾ語 Pknobnokw コロー、ゲルギ語 Fevar フェヴァル、カザベダ語 Tibwurwa ティブラ)は、一定の姿を持たないとされることが多い。
仔の水馬にはグイリ語で meibu メーブ、レンゾ語で bnbardspeztm メバー、ゲルギ語で meibar メビアルという別語源の単語がある。グイリ語とレンゾ語にはより細かい分類もあるが、一般に用いられるものではない。
鳴き声は、ボー、ゴーなどの音で表されることが多いようである。
太古より人間に身近なだけあって、水馬にまつわる慣用句の類は枚挙にいとまがない。それは他に譲る。
肉食は一般的ではない。
変形する水馬から落とされないよう、普通は水馬具を用いる。遊牧民(第八部「無毛人」中「遊牧民」の項で記述)たちは用いずに水馬を乗りこなす。その姿は、下半身を水馬とする架空の海上人族(グイリ語 reineibbe レネッベ、レンゾ語 tsrardment レナーン、ゲルギ語 jainsaira ヤニサリア、ジェーイェー語 yenye21 イェーニェー、カザベダ語 remyurwa レミュラ)という着想の元となったと言われる。
人名として「水馬」とそのまま名付けることはない。家名に含むことはままある。「水馬多き」「輝く水馬に乗る」などが多い。歴史上の人物名に含まれることも多い。それにあやかった命名は現代でもある。その場合、「水馬」を意味する語やその転訛した形が含まれる。




