コラム:レンゾ語の正書法について
レンゾ語の綴りの転写と音の転写の組み合わせを初めて見た者は驚きを覚えることになる。どのような歴史的経緯でこのようになったのかを説明しよう。
レンゾ語はグイリ語やゲルギ語のようなアハ系文字ではなく、ヘールージ文字を使って綴られている。
中世ヘールージ語で用いられていた(現代ヘールージ語でも使われている)ヘールージ文字は、古ヘールージ語の綴りによって、歴史的変化を経た後の音を表していた。中世レンゾ語の時点での音を、中世ヘールージ語の似た音を表すヘールージ文字を借りて表記した。さらにその後現代レンゾ語に至るまでに音が変化しているが、それは綴り字に反映されていない。
以上の経緯で、レンゾ語は音と綴りが著しく乖離しているのだ。
しかし、法則がわかりづらく煩雑だというだけで、一定の法則は存在する。その一部、母音の規則と頭子音の規則の主なものを挙げる。
-a-, -ez-, -hw- の綴りは -a- で読む。
-was- の綴りは -o-
-o- の綴りは -o-
(細則:それより後ろに母音がない o 字は a で、そのうち後ろに w の字がある場合は o)
-as-, -ar- の綴りは -e-
-e- の綴りは -i- (ただしセ、ゼ、レと読むものは例外)
-aue- の綴り(まれ)は -e-
-VV- の綴りは -i-
gyg- の綴りは dj-
pkn- の綴りは k-
bkn-, ksv- の綴りは g-
knb-, psr- の綴りは t-
gnb-, dyw-, bsr- の綴りは d-
bdr- の綴りは dr-
dm-, msr- の綴りは n-
zk-, pkh- の綴りは s-
zg- の綴りは z-
tsr-, bn- の綴りは r-
tsp-, tly- の綴りは p-
tlry- の綴りは pr-
vn-, dsp-, dly- の綴りは b-
bnb- の綴りは m-
sp- の綴りは f- と読む。
単語を並べる時は、後ろの単語の頭の子音字が減ることがしばしばある。いつこれが起こるかは文法的に決まる。
次から動植物の話をします。
これを参考にレンゾ語の誤字を探すぜという剛の者がいたら怖いな




