<プロローグ>
「どこだここは?」
俺は目がさめると、地面横たわっていた。
それがわかると同時に、
頭を強く打ったような尋常じゃないほどの痛みが襲ってきた。
凄まじい痛みにしばらく悶絶する。
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頭の痛みが始まって何分経っただろうか。そんな事を考える余裕もなかった。
しかし、俺の脳はまだしっかりと活動をしているようで、とりあえず起き上がって周りの様子を確認しようとと考え、フラフラしながらもなんとか立ち上がった。
その時、俺は今までで一番くらい大きく目を見開いて驚愕した。
それはそうであろう。目の前の光景が死体で埋めつくされていたからである。
思わず腰を抜かして、地面にしりもちをついてしまった。 なんなんだよこれは。
しばらく過呼吸の様な状態に陥り3分くらいしてやっとなんとか落ち着きを取り戻した。そして今自分がどの様な状況であるかを確認するために、周りを見回した。
よく見ると体育館の様な建物である事が分かった。
そして、自分の腕に数字が書いてある事に気がついた。
「72?」
一体この数字は?
ビビビビビビビー
「!?」
突如建物内に不愉快な機械音が響き渡り、その直後に校内放送が始まった。
「おはようございまーす。さぁて、ゲームを始めましょうかねー。」