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時代遅れの女神様からの贈り物 改訂版  作者: 白ヤギ
2 ありゃ、異世界にきっちゃたかも
10/17

10 何か巻き込まれそぉ|

この話から、地の文を加えております。

まだ不慣れですがよろしくお願いします。

金色の髪の毛について触れてなかったので、お婆さんが触れている文を一文付け加えました。

「じゃあ、アレンは全然魔法のこと分かんないの?」

「うむ、だけど桜さんの魔法は異常だと思うけど……」

「ふ~ん、そうかなぁ」


 やっぱり、『漢字』の概念が無いと私の魔法は異常に映るよね。

そんなことよりもさぁ……う~ん、我慢できない。

「ちょっとアレン、悪いけど臭い気がする」

「ん? そりゃあ村から出て体を拭いて無いから臭いと思う」

「いや、臭いと思うじゃないでしょ!」


『クリーン』


「む? なんだこれは、爽やかな風が心地いい」

「心地いいて……魔法で綺麗にしてるんじゃないの?」

「何を言ってるんだ? 桜さんの使う魔法は変な魔法ばっかりだ」


 まぁクリーン自体は複数の属性を使う複合魔法だけど……アレンの価値観が普通なのか分からない。

う~ん、もしアレンが普通なら女神様が嘘ついたってこと……?

いやそんなはずない気がする、でもそうだとしたら女神様にも分からないことが起きてるのかなぁ。


 桜はアレンに、この世界の事を聞きながら村へ向かって歩いていく。

しかしアレン自体が、田舎出身でまだ幼い為、大した成果は無かった。

ただ年齢がはっきりしたことで、会話は弾んだ。


「ところでさぁ、アレンて今Eランクで今回の調査でDランクになるの?」

「う~ん、多分そうなる」

「ふ~ん、その若さで一人前なんてすごいね~お姉さん感動だわ」

「桜さんの魔法ならすぐSランクは確実じゃないですか?」


 う~ん……一度大きな町で確かめなきゃ。

だけど女神様が現れてくれたらよくね?

何かもっと頻繁にしゃべれると思っていたのになぁ。


「ねぇ、まだ村までかかるの? そろそろ暗くなりそうだよ?」

「もう少ししたら開けた場所があるからそこで野営しましょうか」

「わかんないから任せる」

 

 野営て言われても分かんないよね。

野猿なら知ってる! でもアレンと野猿て韻踏んでね?

俺はアレン~♪ 仕事は野猿~♪ 健康の秘訣~それ亜鉛♪

みたいな? ぷっ、こんな顔でMCだったらダメでしょ。


「じゃあ準備するから休んでていいです」

「そう? じゃあお言葉に甘えて♪」


 なんだ、意外と気が利くじゃん。こんな顔って思ってごめんね☆

私もなにかしとかないとね。

流石に、働いてる横でぐ~たらするのも気が引けるしね。

かと言っても準備は出来ないから、周りの敵の索敵でもしとくかな。


『範囲索敵』


 桜がイメージしたのはクモの巣。

魔力を糸状に、性質変化を施す。

イメージした通りに桜を中心に不可視の糸が広がる。


 う~ん……何か私たちが進んでいる方向にものすごく反応してるよね。

奥にすごいデカイのが一つ、その手前に小さいのが多数。

さらに手前に微弱なのが30くらいかな?

う~ん、多分この微弱なのが村人なのかなぁ?

じゃあこのめちゃくちゃある奴は何だろ?さらにデカイのも……


 桜には自覚は無い。

いくら糸状にしたと言っても、ここから村まで20キロ以上は離れている。

そんな場所まで平気な顔で索敵をしているという事実を。

それもほぼ時間差が無く結果が分かるという異常に。

これほどの広範囲の索敵を行う場合は、一流の魔法使いが一体何人必要になる事か……

一緒にいるアレンも魔法に疎いため指摘するものは誰もいない。


「アレーン! なんか村っぽい所に何かが近づいてるよ?」

「え? ここから村の様子がわかるの?」

「分からないけど、魔力を持ったものが大勢多分村に近づいてる」


 う~ん、鈍いなぁ。

ん? 待てよ、この微弱な魔力を持った人にマーキングして飛べばいいんじゃないかな?

アレンみたいな変態とこんな場所で一晩過ごすのも危ないしね。

ただ微弱な魔力も一ヶ所に固まってるぽいね。

「アレン、手を繋いで」

「え? なにするんです?」

「何もしないわよ、いいから早くして」

 何を期待してるのよ、このエロゴリラは。

こっちだって別に手を繋ぎたいわけじゃないけど、何が起きてるか分からないしね。


『マーキング』


 うん、やっぱり付けれたね。

「じゃあ飛ぶからね」

「飛ぶ? 何をするんだ? 桜さん!」


空間転移テレポート


 空間が歪み視界が暗転する。

浮遊感が体に纏わったと思うと、数瞬後には地に足がつく感覚が蘇る。

忘れられた重力を思い出したように重さが戻る。

桜達が現れた場所は、アレンと目指していたシーナの村。

そこの集会場だった。


「ふぅ~やっぱりなかなか慣れないね」

「何が起きたんだ? ここは……婆様」


 ん? やっぱり村みたいね。

あちゃー、なんか真面目な雰囲気の所に現れちゃったね。

ここはアレンに任せておこ。出身地みたいだしね。


「おぉ! アレン……どうやってここへ?」

「それは……そんなことより何か問題がでも? 

 みんなを集めて、なにかあったの?」

「ふむ、北の山の麓で狩りをしておったものが、魔物の大群を見たというのじゃが……」

 

 やっぱり私が探知したのは魔物なんだ。

だけどいやに小さい魔力よね。魔物もここにいる人達も。

ん~、やっぱりおかしいと思うけど……今考えても分からないね。

流れに任せるしかないかな。


「ん? その方はどなた?」

「あ、すみません、本城 桜といいます。

 魔法使いです」


 一応分かんないから、魔法使いでいいよね。

転移魔法の説明はいいのかな? 

「ほぉ、金色の髪の魔法使いとは頼もしい」

「頼もしいって……婆様、桜さんは客人ですよ!」

「アレン……お前は黙っておれ」


 こりゃなんか巻き込まれるね。

まぁ危なくなったら、転移で逃げたらいいんだし別にいいよね。


「桜殿、すまぬが非常事態だから、お主の力を借りるかもしれぬ」

「はぁ~、頑張ります」


 


ブログはじめました@w@

http://ameblo.jp/siroyagi0

『白ヤギ日記』で検索しても出ました><b

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