俺と幼馴染3
放課後の教室―――
「話がある」
幼い頃から付き合ってきた幼馴染に腕をつかまれ、俺は教室を出た。
「・・・」
「なあ。俺、何か悪いことしたか? したなら謝るから。そう、怒るなよ。な?な?」
無言で俺の腕をとるシャーリーの形相に怒らせたのかとと思い、訳のわからないまま謝る。
こういう時は謝るに限る。相手が女性なら特にココ重要。とりあえず謝っておいて、相手が冷静になってから話し合わないと、話し合いにならない。
わかったか、世の男性諸君!
ソレにしても、シャーリーは何を怒っているんだろう?
自慢じゃないが、俺はシャーリーのことを本当の兄弟だと思っている。
嬉しいことも悲しいことも辛いことも全部分かち合ってきた。大好物のオヤツだろうが、大嫌いなピーマンだろうまで全て。同じ女の子を好きになった時には、二人して諦めた。その女の子よりもソレが原因で喧嘩したり、俺たちの仲が壊れるのが嫌だったからだ。
そんな俺たちなのに。
そんな俺たちなのに・・・。
コレは一体どういう状況なんだ?
「・・・」
それでもシャーリーは無言だ。
シャーリーに何があったんだろう。
ヒトとは思えないほど整ったXXXXの腕をつかんでいるシャーリーの姿を見て、廊下にいた学生たちが振り返るが、幼馴染は無言で歩く。