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二つの世界
一つの惑星の上で、分かたれた二つの世界があった。
『アルス』と、『マグス』。
遥か昔に起きた世界規模の大戦争。大地は焦土と化し、海は黒く濁り、空は厚い雲に覆われ太陽が消えた。
汚染され尽くした惑星は、もはや生き物が住まうには厳しすぎる環境になったが、ある時、世界を二つに横断する絶壁が現れた。
長く高く、分厚く強固で、惑星を縦断する、人間には決して越える事のできない壁。
二度と戦争を起こさぬよう神が作ったとされるそれを、人々はこう呼んだ。
『絶対者による不滅の天壁』と……。
これは、そんな二つの世界の一つ、『マグス』に住まう一人の少年の物語。
かなり大雑把で厨二病丸出しな世界観の説明です。
途轍もなく拙い作品ですが、続き読んでくれたら嬉しいです。