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ラピュタンの冒険  作者: すいっちぴかちゃう
1/20


 王都バレシュタ。


「魔塔」と呼ばれる高層ダンジョンの探索で栄える世界の中心地だ。

 ダンジョン内は地下にも天空にも伸びている高層ぶりである。

 地下はダークファンタジーのように仄暗く薄気味が悪い。

 上層には陽光もあり緑豊かな草原や森、水辺がそのまま箱庭のように広がる。


 一攫千金を目指す冒険者が世界でもっとも多く集まる場所でもある。


 王都バレシュタ。

 その大きな城下町の入り口に新たに旅人が訪れた。




「ふう……やっと着いた」



 そう声をもらしたのはラピュタン、10歳。見た目はイケショタである。



「今回は長旅だったから、長期滞在にしようかと思うとる」



 旅芸人一座のアラフォー男性座長ロメスがそう呟く。

 


「わあい!憧れの王都ですものねっ!」

「そう来なくっちゃ!」



 王都に来るのが初めてだとはしゃぐのは、ロメスの18歳になる長女ナミ。

 同じく15歳の長男ボンパ。

 ロメスは快晴の空を見上げる。

 降り注ぐ太陽光を手のひらで遮断し、眩しそうに目を細めた。



「街に着いたばかりだが……」



 ロメスが三人の子供に目配せをした。



「はあ、しょうがねーな」

「手分けして宿を探すのよね?」



 ナミとボンパは「いつものことだし」と苦笑い。



「父さんは荷車の面倒を見なきゃならんからお前たち、あとはよろしくな!」



 ロメスは自分の腰元に一度手をやり「どっこいしょ!」と掛け声をあげて荷馬車を通行の邪魔にならない道の端に寄せる。




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