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ジュワユーズの救国王子~転生王子の胃痛奇譚~  作者: 夕霧湖畔
第三部 聖都奪還前婚約闘争
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67.第十六章 最後の一指

※元旦三日目投稿。12/31日からの一日一話投稿中です。

  ◇◆◇◆◇◆◇◆


 一見して、戦局は動いて見えなかった。


 北へ向かった帝国南後列軍はパトリック王子率いるグラッキー大公軍が抑え。

 逃亡を図った両北軍は結局義勇軍と衝突し。


 帝国央前列軍はカトブレス大公軍に加わった聖王国諸侯軍が北側から襲撃。

 ダンタリオン皇太子率いる中央後列軍は、クラウゼン騎士団と側面で衝突。


 帝国南前列軍はブラキオン大公軍と衝突中。明確な劣勢こそ無いが、背後に無傷のドールドーラが誇る最精鋭、聖天馬騎兵団が控えている。


 加えて。完全予備戦力たるリシャール王子率いる聖王国近衛軍、ベンガーナ軍。

 こちらは完全に戦局を傍観出来る、十分な余裕があった。

 そして。




 ブラキオン大公は戦況を俯瞰しながら、この戦いの結末を確信する。そして現状を座して見逃せば、大公家にとって面白いものでは無いだろうと実感する。


「……やれやれ。これはしてやられたかねぇ。

 とはいえここで何もしない訳にも行かないかね。」


「御婆様?一体何を。」


「伝令を出すよ。事態が動く前にね。」




 ドールドーラの姫リシュタインの元に、伝令が届く。

 伝令の内容は『南前列の背後を突かれよ。今ならそれで決着である。』だ。


「で。誰からの伝令と、自分からは名乗るなと言われましたか?」


「い、いえ!失礼しました!ブラキオン大公からの伝令に御座います!」


 ざわりとドールドーラ軍の幕僚達に緊張が走る。本作戦の総指揮官はリシャール殿下にあり、ブラキオン大公の伝令は越権行為になり兼ねない。

 だが連携の為の伝令自体はおかしくないので、現場の判断の範囲とも言える。

 けれど敢えて誰からの指示と名乗らせなかったとしたら。そこに下心と悪意が透けて見えて来る。尤もこれは口伝、伝令が名乗らなかったという証拠は残らない。


(戦後を見定めましたかブラキオン大公。ですが時局は読めて無いようですね。)

 くすりと密かに笑みを隠し、リシュタイン姫は声を張り上げる。


「不要!ブラキオン公にはこう伝えなさい!

 『貴殿らは我がドールドーラを過小評価しておられる御様子。

 我々はもっと確実に戦局を左右して見せる。』

 伝令!我が方からも一人同行させなさい!これは王女リシュタインからの伝令である!そこな半人前に、正しき伝令の作法を見せてやりなさい!

 新人を辱める様な真似はなりませんよ!」


「ははぁ!行くぞブラキオンの兵よ!」


 伝令はある意味最も他貴族との連携が重要な部署だ。身元の不確かな者を用いると買収される恐れもあり、また曖昧な伝言は失態になる。であれば今回の様な詐術に用いるのなら十中八九新人、実際は違ってもそう言い張る筈。

 であれば有らぬ曲解をさせぬためには、理由を付けて自分の伝令を出せばよい。


(さて。大公殿の対応はこれで良いとして。

 まあ殿下の方の伝令もそろそろ来るとは思いますが……。)


 全体の流れはアレス王子の予想の範囲内、伝令を待たずとも良い状況ではある。

 折角の好機、逃す方が問題だろう。


「出陣太鼓を鳴らしなさい!聖天馬騎士団、全軍飛翔!

 今より帝国中央後列軍に、滑空攻撃を仕掛けます!」


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


 帝国皇太子ダンタリオン達から見た北軍の動きは、正確では無いが不可解な代物では無かった。


 グラッキー大公軍によって帝国北両列軍を盾に帝国南後列軍の移動を阻まれる様を歯軋りしながら見ていたが、その頃にはパトリック第三王子の旗を発見した物見達によってグラッキー公の失脚は概ね把握出来た。

 だが追加で軍を分ける余裕も無く、予備兵力も無い。

 そもそもダンタリオンの居る中央後列軍自体、クラウゼン騎士団の攻勢によって苦戦を強いられていたのだ。他に気を回す余裕も無かった。


 やがて帝国北両列軍の旗が乱れたかと思えば、大公軍改めパトリック北前列軍が斜めに移動しながら帝国南後列軍へと全兵力を集結させて。

 そして押し出される様に南軍の脇に出た帝国北軍が、義勇軍の突撃を受けた。

 あれでは北軍は長く持たないと確信こそすれ、逆転の余地は有り得まい。

 帝国南後列軍は、パトリック軍と義勇軍両方を相手に持ち堪えれば行幸だろう。


 央軍前列はカトブレス大公軍と一進一退、しかし遅れて現れた聖王国諸侯軍が妙に強引な動きを見せ、若干帝国側が劣勢ですらある。

 だがそこで。


「聖天馬騎士団です!ドールドーラが動きました!」


「なっ!まさかこっちへ向かって来るのか!?」


 空から弧を描いた天馬の群れが、一斉に央軍の前列と後列ダンタリオン軍を分断する様に急降下して来る。

 中央では無く前列の比較的守りの堅い部分への突撃だが、前方では無く頭上への対応は聊か勝手が違う。何よりド真ん中への突撃とは違い、天馬は着地と同時に前へ走り抜ける空間がある。

 その場で乱戦を繰り広げる必要も無く、着地後はそのまま騎兵として帝国軍の隊列を掻き乱し続ける。

 はっきりと言えば。後方を脅かしているクラウゼンと連携を取る様に動く方が、守りの厚いダンタリオンの首を直接狙われるより遥かに厄介だった。


「えぇい、狼狽えるな!敵は我が軍の表面戦力を削るしか出来ん!

 中央を固く守っていれば、聖王国の勢いは止まる!」


 そうだ、未だ南軍前列がある。ブラキオン大公軍との戦況は五分。

 聖天馬騎士団という盤外からの圧力が無くなった今、今なら攻勢を仕掛ける余地がある筈だ。ダンタリオンは伝令に声を掛けようとして。


「殿下あちらを!あれは聖王国近衛軍です!」


 リヒター将軍の声にはっと顔を向ける。見れば喊声を上げる聖王国軍の一団が、帝国の南軍前列軍の側面を突いたところだった。

 旗から見るにあれは、聖王国の後詰。ベンガーナと近衛によるリシャール第二王子が率いる部隊だろう。


「馬鹿な……、総大将が博奕を打つ場面でも無かろうが……。」


 ダンタリオンが歯軋りしながら睨み付ける。

 総大将が積極的に攻勢に出るなど何と非常識なと言いたいが、実際これ以上無いくらいに最悪のタイミングだ。

 何せ今はダンタリオン自身が窮地に陥っている。

 大将狙いで動かせる部隊どころか、守りを固める予備戦力すら無い。


「……殿下。これ以上は。」


 リヒター将軍が苦渋の表情を浮かべ、ダンタリオンを振り向いた。

 そんな馬鹿なと怒鳴り返したいが、言われずとも現状は理解している。


 全ての戦局において劣勢。無論各軍の指揮官が討ち取れれば話は変わるだろう。

 だが部隊長ならともかく、指揮官が前線で斬り合う様な戦局は生じていない。

 現状で大きく崩れる様な戦場はもう無いだろう。

 このまま何処かの戦場で敗北が確定すれば、詰み。

 そもそも、その敗北が確定する戦場が、このダンタリオン率いる帝国中央後列軍という可能性すら有り得た。


「くそっ!撤退だ!!合図の銅鑼を鳴らせ!

 敵の攻勢の薄い方角から突破し、戦場を離脱する!」




 ダンタリオン軍の敗走は、パトリック第三王子率いる近衛軍からも見えていた。

 周囲からは歓声が上がり始め、逸った騎士の中には眼前の敵を捨てて敵本隊への突撃を進言する者もいる程だ。

 無理もあるまい。帝国中央方面軍の、初めての敗北だ。

 散々苦渋を舐めさせられ続け、姿を見るだけで撤退を余儀なくされていた仇敵の敗走の瞬間だ。パトリックとてこの目が信じられない程に感動に打ち震えている。


「慌てるな!中央はクラウゼンとドールドーラに任せて置けば良い!

 我々は帝国軍を確実に敗走させるために此処にいるのだ!」


「しかし!今なら敵の総大将を討てます!」


「聖都奪還のためだ!我々の勝利は、この場だけのものでは無い!」


 リシャールの檄に、苦楽を共にした近衛達、そしてベンガーナの一同も我に返り気を引き締める。そうだ、この戦いは、後に繋げるための勝利だ。


「このまま全帝国軍を敗走させる!抜かるなよ!」


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


 動揺して口を滑らしたザンバルスの奥の手は『必中・疾風』というらしい。

 『必中』というからにはスキルでありMPを消費していない筈。あくまで技術の範囲内に……。


「……そうか。単に隙を作るだけなら魔法程の影響力は無くて良いのか。」


 別に魔力操作だけで完結する必要は無い。そもそも連発が出来ないだけで、MPを消費せずとも『魔障壁』はスキルとして成立している。

 剣戟に紛れた突風程度でも、秘剣の一動作に紛れてしまえば必殺、必中の秘技と成り得るのだ。


(コイツ、わざわざ口に出しやがって……!)


 一見独り言に見えるが、距離を取って様子を伺っているスカサハにも今の声は聞こえていた筈だ。当然警戒されただろう。

 ルトレル達への包囲が破れていない今、迂闊に切り込める状況じゃあない。

 ルトレルの『必殺・迅雷』もそうだがザンバルスの『必中・疾風』も傭兵達の間では知る人ぞ知る秘剣の類だ。誰かが知っていて誰かが部下や友人に教えている。

 どこぞの一族が伝える様な奥義等では無く、その程度の秘技ではある。

 だから知られたからと言ってどうだという話なのだが、知らない相手にバレるというのはまた違ったプレッシャーとなる。

 それが初見で見破られたなら尚の事、だ。


(指揮官級への斬首戦術。

 勝利を確信して攻めて来た相手には一番嫌な戦い方の筈なんだがな。)


 時間が有利に働くのは自分達だと言わんばかりの対応。何より冷静さ。つくづく若造とは思えない厭らしい戦い方をする。


(いや、他に何かあるのか?今以上に自分達が有利になる様な……。)


「て、帝国軍が撤退するぞ!」

「なっ!」


 早過ぎると思わず顔を背けかけ、慌てて反らした目を二人に戻すが眼前に【真空斬り】の刃が二つ、殆ど同時にルトレルへと迫っていた。




 アレスが剣戟と同時に走り出したのは()()()()()の方だ。

 一瞬真空の刃を追いルトレルの方に視線を向けて、失策に気付きながら〔槍衾の槍〕をアレスに翻す。柄で一撃を受けて、腰を低く構え踏み締め。

 ここぞという時に放たれるのは最も己が自信を持つ必殺の一撃。


 その()()()アレスは、冷静に観察していた。


 双方の体の間に渦巻く、僅かな突風。しかし生じるのはどちらかの背でも、両者の足元でも無い。斬り合いの中央。


 肩口に剣を担ぎ渾身の上段斬りの如く背に刃を隠し。

 アレスを狙うは間合いを乱しての、『必中』の疾風に紛れた一閃の刺突。

 両手で握り、神速の跳躍を応用しながら前のめりに姿勢を沈めて踏み込む。


 誘われたと気付いた鉄仮面の下で驚愕を浮かべ、鍔先で弾かれた己の切り札が空を切る様を。まるでスローモーションの様にザンバルスは自覚する。

(誘われた、か……。)


 肩口から弾け上がった剣戟が細長い三角形の斬光を煌めかせる。

 鍔元から断ち切る様に切り伏せた裂帛の剛剣が、ザンバルスの体を深々と抉る。

 体が吹き飛ぶ程の一撃に、アレスは致命傷を与えたと理解する。

 視線を一瞬だけ走らせてステータスを確かめたアレスは、己に『必殺』スキルが生じたのを確認し、確信した。


「……『必殺・霧隠し』、完成だ。」




「な、何だその剣は……?」


「【奥義・武断剣】。田舎傭兵の切り札だよ、都会の細長傭兵。」


 一閃の如き三連斬り。心得無き者には一太刀の回避すら許さない。

 亡国ストラドの王族に引き継がれる奥義は受け太刀すら許さずフランチェスカに出血の止まらぬ深手を負わせ、回復の余地すら与えず膝を折らせる。



 凡そ一瞬、視線すら合わせる事の無い連携。しかし。


「【中位爆裂闇(ヘルブラッド)】ッ!!」



 ルトレルの放った闇の球体が辺り一面を薙ぎ払い、敵味方諸共にアレス達を吹き飛ばした。


「なぁ……?」

「くっ?!」


 巻き込まれたフランチェスカは即死。スカサハは直撃ながらも耐え抜き。

 土煙の中でアレスは近くの魔狼に飛び乗り逃亡を図るルトレルを見つけるが。


「へ、させねぇよ……。」

「何故だ?あんたも今捨て駒にされたのは見た筈だ。」


 アレスの腰にしがみ付くザンバルスは、腕を犠牲にしてアレスの剣圧に耐える。

 だがどう見てもこの場から逃げる余力など無い。


「良いんだよそれで……。若にそう教えたのは俺達だ……。

 若が生きている限り、俺達は滅びない……。」


 舌打ちして追撃を諦めると、眼から光を失ったザンバルスが崩れ落ちる。

 残念ではあるが、アレスは指揮官だ。駆け付けて追撃をしようとするダモクレス兵達に不要だと押し止めて、ルトレルが落としたと思しき〔魔人の剣〕を拾う。

 呪いの気配も特に感じなかったので安心して《王家の紋章》の中に仕舞った。


「宜しいのですか?」


「優先順位が違うからな。直ぐに陣形を立て直せ!

 乱戦中の敵は確実に包囲して仕留めろ!体勢を立て直し次第、掃討戦に移る!」




 中央軍の撤退を皮切りに順次撤退が始まり、追撃によって徐々に敗走となって軍が乱れていく。ある程度追い散らしたところでリシャール殿下が鬨の声を上げて、聖戦軍の勝利を宣言した。

 戦場での敗残処理が始まろうとする中、アレスはリシャール殿下の元へと乗騎を走らせた。


「ああ、アレス王子も無事であったか。

 此度は貴殿のお陰で遂に帝国軍へ勝利する事が出来た。感謝するぞ。」


「勿体無いお言葉。ですが殿下、まだこの戦は終わっておりません。

 お褒めの言葉は此度の戦が終わった後にお願い致します。」


 アレスの言葉に集い始めた諸侯の一部はおやと首を傾げ、更に一部の諸侯がむっと不快を顔に出す。因みに途中で合流したパトリック王子は首を傾げた方だ。


「アレス王子は此度の勝利が不満と申すか?弁えられよ。」


「おや勘違いを。私は勝利の後の話をしていますが。

 そして殿下、軍師として進言致します。この上は早々に軍を整え、再結集するであろう帝国軍に追撃を行うべきです。」


「む。」

「それは。」

「ほう。」


「アレス王子、流石にそれは慢心が過ぎるのではないかえ?

 帝国軍は敗走したとはいえ、撤退する余力を残しての話だ。壊滅じゃない。

 恐らくは全軍合わせれば八万は残っているだろうさ。」


 リシャール殿下が口を開く前に割って入ったのはブラキオン大公だ。乗騎を進めながら視線で分かる様に下に見下し、アレスと向かい合う様に進み出る。


「だからです。今回の勝利はあくまで緒戦の話。

 敵には未だ再戦を挑む余力も、援軍を待つ兵力もあります。

 ですから!今の再結集が終わる前、敵が分断し体勢を立て直す前に!」


「ぬぉ?!」


「徹底的に追撃を繰り返すのです!何度も何度も徹底的に!

 そう!文字通り心が折れるまで!立て直すのではなく、命辛々になるまで!!

 今ならそれが出来ます!勝った直後である今なら!」


「だ、だが敵が何処に陣取るかは分かっているのかい?」


「勿論ですとも!進軍経路と途中の休息地は全て確認済み!

 敵軍には現在進行形で我が密偵が紛れてます!」


「ちょ、まてぃ!」


 思わず素が出たブラキオン大公の肩を、イストリア王が叩いて制止する。

 無言で頷き、いつもの事だ。と付け加えた。


「例え敵がそれらを振り切ったとしてもそう!

 こちらにはリシャール殿下がおられる!距離が離される前ならば、殿下であれば発見出来ます!取り合えず目標は三日三晩!初日だけは全軍で!」


「「「ちょ、待てやぁっ!?」」」


「それ以降は交代で!敵が聖都に辿り着く頃には三万以下を目指しましょう!

 運が良ければ途中でダンタリオン皇太子も討ち取れるかも知れませんよっ!?」


 フハハハハッ!とノリノリで高笑いをするアレス王子。

 その態度に義勇軍の一同は本気だと悟り、戸惑うリシャールの肩を後ろから叩き振り向かせて。


「……なあ兄さん。やろうぜ?」


 メチャメチャわくわくした顔の弟パトリック第三王子がいた。

※元旦三日目投稿。12/31日からの一日一話投稿中です。


ダモ密偵「オレが見張っててやるからお前らは休んどけ☆」

 敵軍の軍略よりも、末端の符丁や将兵の情報収集を優先する奴らですw



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