50.昔章 聖王国の陥落
※昔話回ですが、間章ではありません。れっきとした本編なので御注意下さい。
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ヨルムンガント皇帝は魔龍ヨルムンガントの復活を目指している。
噂で語られるその一文を、皇帝ルシフェルは一度足りとて否定した事は無い。
にも拘らず、未だに断言されないのには訳がある。
実の所、帝国の成立時期を断言出来る程知る者は、大陸中を探しても数える程しかいないのだ。帝国の改名宣言を知る者は数多くいる。
だが、ヨルムンガント帝国の始まりかと言えば、皆が首を傾げるのだ。
理由は幾つもあるが、一番の理由は改名宣言をした時に周辺国が一笑に付したと言うのが大きい。何故なら当時の帝国は、〔西部〕最強ですら無かったのだ。
正しくは三強の一角。
帝国の前身である武王国トールギスは、確かに神剣を有していた。
だがその実態は少数精鋭。鍛え抜かれた精鋭達による量に対する圧倒、単純な兵力においては三強最低の、山岳地中心の辺境とすら言える過酷な土地柄。
そもそもが侵略戦争には向いていないのだ。そういう意味では平地に陣取る他の二強国の方が帝国らしいとすら言えた。
その二ヶ国が健在なのに、どちらに大勝した訳でもないのに。
当初の帝国の印象は、愚王による暴走というのが他地域の共通見解だった。
故に聖王国の取った対応も、不干渉。満場一致で放置だった。
何せ当時の帝国は、戦場での使用を禁じられていた【神剣ウロボロス】を抜く事すらしていない。
聖王国の決めた内乱認定のルールに、ヨルムンガントの名を掲げた事以外全てを守っていたのだ。
丁度十年前となる当時、聖王国は使者による警告以外何もしなかった。
事態に変化が現れたのは四年前、三強国の一角が陥落した時だろうか。
最初に滅びたのは三強の中で最も評判の悪い国で、劣勢が続いていた事から別段驚きを以って迎えられる報告では無かった。
だが「帝国は竜を従えた」という噂が紛れる様になり、事態を重く見るべきではとの意見が上り始める。聖王国も、本腰を入れて調査を行った。
元来竜とは、人と交わらぬ者。レジスタでは獣では無く異種族に分類される。
ワイバーンが家畜化に成功したのはかの存在が知性を持つまでに至らぬ、人視点での猿、獣の域を出ない生き物だと言われている。
若き竜との意思疎通は、同族以外には不可能だ。同族としか分かり合えない。
だが成体の中でも老体に近付く程、人語や数多の魔術を行使する様になる。
彼らは隔絶した肉体と魔力を誇り、決して支配出来ぬ存在であった。
実際戦場に居た者も竜に命を下す者の存在は確認出来ず、聖王国は何らかの手段で竜と交渉を持ち、何らかの助力を得たのだろうという結論に至る。
よって二度目の反応は「ヨルムンガントの名を改めるのであれば、トールギスの統治権を引き続き認める。」という彼らを尊重した内容だった。
だがここで帝国は明確に、悪逆国家としての顔を表に出す。
亡国住民の妻子を人質に取った、強制徴兵。所謂奴隷兵団の投入を決行する。
更に帝国は遂に【神剣ウロボロス】の戦場投入を確認。
遂には最後の強国を下して〔西部〕地方統一を果たし、聖王国は正式にヨルムンガント帝国を世界の敵と認定。〔聖戦〕の発動を宣言する。
この時〔聖戦〕の発動が後一年早ければ、世界の歴史は変わったと言われる。
前情報の段階で示唆されていたとはいえ、〔聖戦〕は世界中の諸国に出陣を促す代物。所謂世界連合軍であり、即座に動ける軍隊では無い。
加えて〔聖戦〕宣言が行われたのは冬の会議を経ての春、即ち二年前。
〔西部地方〕統一の翌年であり、帝国軍による〔中央部〕進軍の直前だった。
帝国による北沿岸部への奇襲攻撃が行われたのは丁度雪解け直後、春だった。
当時港町には〔聖戦〕の準備のため聖王国第一王子が派遣され、〔聖戦〕発動の大号令を伴った使者を周辺諸国に出発させている最中だった。
「何と!そ、それは誠か!間違いないのか?!」
白月城の軍議室で報告を受けた聖ジュワユーズ十九世王は、届いた悲報に対して崩れ落ちる様に椅子へ座り込む。
陸路で繋がる〔中央部〕内は元々危機感を共有し、特に聖戦発動の決議にも賛同した関係上、即座に帰国し軍を編成していた。
だがなまじ各地域ごとで完結する経済圏を築いていただけに、他地方との交易船は少なく連絡も滞りがちだ。
故に聖王国は各国の兵を乗せるための、大型船を多数建造する必要があった。
この陣頭指揮を執っていたのが聖王国王太子である第一王子だ。
彼は宣戦布告無き奇襲攻撃にも怯まず港を守るために奮戦し、聖都に伝令を走らせる時間こそ稼ぐも、十万を越す圧倒的な物量の前に敢えなく戦死する。
「そうか……。王太子が命を賭して稼いだ時間、絶対に無駄にしてはならぬ。
総員、腹を括れ!聖ジュワユーズ十九世王の名において、此度の聖戦では【神剣アヴァターラ】の使用を宣言する!」
聖都は悲嘆に暮れつつも、本土防衛に必要な軍を揃える時間を得た。
聖王国が揃えた兵は凡そ十万〔中央部〕の名立たる騎士団を中心とした精鋭部隊の数々は、奴隷兵中心の帝国よりも質で言えば上回っていた。
別働隊の奇襲により敵の進軍路を制限し。
初夏。大平原での正面対決に持ち込んだ中央連合軍は、先陣対決において帝国が自軍の倍近い奴隷兵を全面に出した戦で、完勝に近い大勝利を得る。
元より奴隷兵は士気も低い。一度劣勢が全体に伝われば少数の将兵では立て直す事も出来ずに逃亡兵の波に飲まれ、怒りに燃える連合軍は帝国軍を騎馬隊の自由が利かぬ〔アルサンドル大渓谷〕へと追い詰める。
前列に重騎兵隊を並べ、交互に弓兵、魔術師隊が続き。
帝国最精鋭であるドラゴンライダーは分断される後方狙いか、左右からの奇襲が出来ず強みを失った正面突破しか許されない袋小路。
十九世王の戦術は手堅く隙が無く、数の利を失いかけた帝国は勢いの侭に大敗を喫するかと思われた。
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「霧が……、出て来たな。」
十九世王は白い顎髭に手を添えながら、布陣を進める自軍の動きを観察しながら空を眺めていた。
補助魔法に戦場一帯に霧を巻く魔術があるが、ドラゴンライダーの動きを封じる術でもあり、帝国に利するとは考え難い。であれば自然現象か。
崖は水を弾く程に堅く乾燥しており、水捌けも悪くない。
長年の風雨に晒されても殆ど変化が無いと言われる大渓谷は、不測の事態が起こり難い地として決戦に選ばれた場所だ。
渓谷にしては広く軍馬に支障が少なく、霧は稀に発生するが深いものではない。
決戦には納得の地形だが、十九世王は敢えて本来一人は伴うべき息子達を本国に置いたまま出陣した。
万一に備え、第二王子リシャールを次の王太子に据えて王妃指揮の元に城の指揮系統を一本化。万全の体制を整えてある。
私情に負けていると思われるかも知れないが、十九世王はこれ以上息子達を失う危険を冒したくなかった。
「……此度の戦は何かが違う。この予感が果たして幻であれば良いが。」
「陛下!敵軍が進軍を開始しました!」
「相も変わらず、無駄に犠牲を強いる奴隷兵か……!
押し込め!こうなれば確実に敵兵を仕留める事が慈悲である!」
歓声が上がり、徐々に前線は崖の半ばへ進む。霧が深くなるのに比例して死者の数が増え、消耗戦は帝国の犠牲を殊更に増やす。
奴隷兵は半ばが死に絶え、既に両端は帝国の精鋭が応戦を始めている。
「何という愚かな戦い振りだ……。
奴隷兵による物量を、これ程までに過信したというのか……。」
どうやら帝国皇帝は噂に違わぬ愚王らしい。戦術らしい戦術も見られない強引さしか感じられない戦場に吐き気がする。
こうなっては後方にある帝王旗まで何としても軍を進めねばなるまい。かの王を本国に帰還させるなど以ての外だ。
だが最悪な事に、皇帝ルシフェルは愚王でも無策でも無かった。
深くなった霧の中で、何故か連合軍側の中衛、陣深くから悲鳴が上がり始める。
「奇襲か?!状況を確認させよ!竜騎士隊の特効かも知れん!」
異国には霧を晴らす魔導具があると言うが、霧を用いた戦術が大軍に有効だった例はとんと聞かず、聖王国には備えがない。
他地方の軍が合流した折りには聞いてみるべきかと十九世王は歯噛みする。
「なっ!死者が蘇った?!……いや、まさか〔アンデッド〕か!
奴ら、この為に無辜の民を犠牲にし続けたのか?!」
「ま、まさか!そんな邪法が実在するなど信じられません!」
動揺する諸侯に対し、十九世王は動揺を押し殺して声を張り上げる。
「言っている場合か!敵は正真正銘、邪悪な外道に染まった化け物だと言う事だ!
聖騎士隊を初めとする、銀武器部隊を中心に防戦せよ!
不死者は魔法と聖なる武器に弱いのは周知の事実である!」
随所で始まる乱戦に対し、数多くの円陣を組んで敵兵に対応する部隊とそれ以外の敵兵で、次第に戦場が分かれ始める。
中衛の兵も動かしてアンデッド兵を押し込む事で、再び前線の背後を奪還し安全を確保したかに見えたその時。
「さあ刮目せよ、我らが仇敵、聖王国よ。
我らが神の偉大さを、その身を持って得と味わうが良い。」
「「「闇魔法【逢魔降雨】!!」」」
戦場に、円陣を組んだ騎士達へ無数の闇の刃が降り注いだ。
一度の事ではない。何度も、何度も。休息を挟みながら、次々と力尽きるまで。
「な、何だ!一体何処からこの魔法は放たれている?」
従来の魔法の射程の外から、霧に紛れて一方的に降り注ぐ。
「全軍、前進せよ!敵が崖の上にいないのなら、後衛にしか考えられん!
強行突破をもって血路を開け!」
号令をかけ、犠牲を覚悟の全力攻勢。
ここが最後の分岐点だった。
「進め!我が眷属たる邪竜共よ!
今こそこの魔龍王ヨルムンガントの力を見せる時だッ!!」
霧を割って、十体の巨体が聖王国連合軍の前線に落下する。
地響きの後に横殴りの衝撃が、あるいは黒い闇の息吹が騎士達を蹂躙する。
何が起きたか分からぬ戦場の中で、間近で死を感じた誰かが叫び声をあげる。
「だ、ダークドラゴンだッッッッ!?」
「なっ!馬鹿な、ダークドラゴンはヨルムンガントのみが従える眷属だぞ?!」
邪龍が復活する時、【三神具】は主に危機を伝えるという。だが十九世王に該当する心当たりは無く、しかし現実に眼前に現れては信じるしかない。
「【神剣アヴァターラ】よ、その神威を示せッ!!」
神剣から太陽の如き二つの雷の光球が立ち昇り、眼前のダークドラゴンを討ち滅ぼすと、その膨大な力によって王の老体が軋み激痛が走る。
「【神剣ウロボロス】よ、その暴威を振るえッ!!」
何度も使える力では無いなと神の強大さを実感した時、空から飛竜に乗った皇帝が地上に向けて滑空し、掲げた【神剣ウロボロス】から巨大な闇の球体が落下して十九世王の体を呑み込んだ。
「へ、陛下ぁッ?!」
悲鳴は聞こえない。上げていたとしても辺りを揺るがす衝撃が掻き消しただろう事は疑う余地も無い。
抉れた地面の上に膝を折る王目がけて、旋回した飛竜から飛び降りた皇帝が剣を振り上げて。
「諸共に我が前に散れ!【魔奥義・ヴァリトラ】ァッ!!」
この日、聖王国から【神剣アヴァターラ】が失われた。
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聖王ジュワユーズ十九世戦死の一報は、聖王国を混乱の渦に叩き落とした。
主戦派と防戦派が対立する間に聖都からは次々と住民が脱出し、しかし聖都に兵を集結させる点では満場一致で行われた。
敗走する兵からの絶望的な報告は壊滅状態に陥った諸国軍が再度立て直して軍を率いるには時間がかかるとの見通しで。
既に進軍路となった都市からは続々と陥落の悲報が届く。
「遂に、帝国軍は此処まで迫って来ましたか……。」
聖王国王妃としての務めは果たさねばなるまいと、溜息と共に覚悟を決めて。
閉ざされた城壁へ迫る帝国軍を城の窓から見下ろして待ち続け、ノックに続いて残された我が子達が顔を見せる。
現在直系の王族は王妃を除き三名。第二王子リシャール、第三王子パトリック、第三王女ミレイユだ。
厳密には既にクラウゼンに嫁ぎ王妃となった第一王女メルレシアも存命中だが、既に王位継承権は返上済みでありこの場では関係無い。
大事なのは、聖剣を扱う資格を継承出来るかという話なのだから。
「これからあなた達三人は全員、この城を離れて貰います。」
「お母様?!私もこの城に残ります!」
「弁えなさい!既に聖王国の直系王族はあなた達三人のみ!
《始まりの紋章》が失われれば、世界は魔龍を倒す手立てを失うのですよ?!」
青い顔で口籠るのは、人払いされた時既に察していたからだろう。
情に流される事はあれど、決して鈍い娘ではない。だがこの後を我が子に決めさせるのは余りに酷な話だ。
少なくともこの四人が揃うのは今日が最後となるのだから。
「リシャール。あなたはクラウゼンに亡命し、姉を頼りなさい。
かの国を味方につけ、何としても〔南部〕の古王国シルヴェスタを味方に引き入れるのです。例え【聖杖】を失ったとはいえ、あの国は神具継承国です。
そして今度は〔中央部〕だけでは無く、全ての国々を集めた上で〔聖戦〕を発動させるのです。それが帝国に勝利する、唯一の可能性でしょう。」
聡い息子が覚悟の滲んだ声で、仰せのままにと頭を下げる。
「パトリック。あなたはこの国の精鋭達を率いて城を脱出し、国内貴族達を束ねて帝国に反抗し続けなさい。一つの領地に拘る必要はありません。
大事なのは、リシャールが大陸諸国をまとめ上げるまで時間を稼ぐ事です。」
姿勢を正し、賜りましたと胸を張る。武人肌の息子なれど、いや将軍として高い資質を持つからこそ。その困難さは身に染みているだろう。
「ミレイユ。あなたはイザベラ大司教を連れ出し、教会総本山に潜伏なさい。
大司教様が継承する【封印魔法】ラグナロクは、魔龍を封印する最後の切り札。
決して失われてはならないものです。」
唇を噛み締め、苦渋の顔で承知しましたと頷いて見せる。
気丈な子だ、せめて母として幸せな家庭を築かせてやりたかった。
「もしこの場の誰かが倒れたとしても、兄弟の誰かが後を引き継ぎなさい。
我々の行動に、世界の未来がかかっている事を忘れない様に。」
「「「はいっ!」」」
「私は城に残る者達の指揮を取ります。
あなた達は直ぐにでも動きなさい。さあ早く!」
これ以上は顔を直視出来なかった。恐らくはこの城で果てる自分より、我が子達に背負わせた重圧の方が遥かに重い。
皆が口々に挨拶を告げて退席した後、王妃は声を殺して泣き崩れた。
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聖王国の三兄妹は、遺言となった母の願いを叶えるために奔走した。
しかし帝国の追討は苛烈であり、実態は成功したとはお世辞にも言い難い。
第三王女ミレイユは聖都から辛うじて脱出するも、追っ手により捕縛。
第二王子リシャールは帝国軍の追撃を受けて行方不明。
第三王子パトリックのみ辛うじて近くの砦に逃げ込み、敗残兵をまとめていた。
原作史実通りであれば、彼らはリシャール王子の死と引き換えに自力で持ち直しはするのだが。
「思い返せばあの頃の私達は、本当に無知で無力だった。」
今は事実上の聖王国王太子となったリシャール第二王子は、当時の事を思い出し苦笑する。
幾ら父と兄の死が衝撃的だったとはいえ、今なら事前に出来る事は山と有ったと思い浮かぶ。あの時ああしておけば、あれを放置しなければと。
状況に翻弄され、数多く失敗を繰り返した後悔の日々を。それでも今は、何とかここまで漕ぎ着ける事が出来た。
「今もアレス王子に頼り切りになっているのが、本当に情けないな。」
秋口。聖王国の敗北後に訪れたアレス王子が、敗残兵を脱出させてミレイユ王女を救出し、殆ど実害無く合流を果たしながら食糧支援をして。
パトリック王子は近隣諸侯都市ベンガーナへの合流を成功させて、行方知れずのリシャール王子の代わりにミレイユ王女をクラウゼン城塞王国へ届け。
止めとばかりに第二王子リシャールを発見し連絡を取り持って帰国。
捜索に時間を取られたまま冬を迎えた事で、帝国軍の中央戦線は一時進軍を中断して聖王国敗残兵の大部分が合流に成功する。
全てを好転させたアレス王子がこの時引き連れていた部下は、十数名の密偵隊と現地で雇い入れた商隊だけだったというのだから驚嘆しかない。
「だが足手纏いになるのはここまでだ。
当時は偶然の産物だと疑いもしたが、今なら信じられる。」
――当時は確実に偶然である。
ゲームにも攻略情報としても無い、未来の話を事前に知る手段など無い――
「彼は本物だ。彼は我々の及ばぬ英知を以って、未来を見通している。」
――割と紛い物である。ゲーム情報は細部が違っているし、予測も外してる。
特に王都陥落の際は後出し情報に振り回されて、即興で誤魔化し続けた――。
「彼ほど不屈の、諦めを知らない男は他に居まい。
あれほどの窮地を逆転して見せるなど、神懸っているとしか言いようが無い。」
――聖都入り初期に諦めた。史実に悪影響が出るのを覚悟して生還を優先した。
そもそも事態が好転しているのも半分くらい把握してない。
アレスが胃潰瘍を患ったのは丁度この時からだ――
「大陸の未来を託せるとしたら、彼以外には有り得まい。」
三兄妹だけでは決して成し得なかった〔聖戦〕の再開。
兄アストリアの代わりに〔義勇軍〕を率い、帝国軍に連戦連勝。
〔東部〕奪還すら果たしたアレス王子への期待度は。
アレス本人が把握しているより、桁違いに重い。
さいしょ「現実を見なさい。」
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四年前「え、竜って人に興味あったの?」
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三年前「は、はぁ?!何その外道戦術!止めないと滅ぼすよ!?
攻撃準備進めるからね?!」
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二年前帝国「返答無視でドン!人質で民兵導入、物量でドドン!
禁呪使用!戦死者死霊化で物量再増量!闇竜召喚!
止めに皇帝が神剣で聖王を奇襲!」
せいおうこく「(白目)」
聖王国は別に、無能でも無力でもありません。情報の伝達速度も決断も、当時としては十分早い方でした。
あとアレス王子の来訪は、陥落を聞いて慌てて裏付けを取りに来たからです。
但し聖王国視点では、事前準備万端で救出された様に見えてますw
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