37.第九章 兄、対帝国戦線への合流
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対帝国戦線の総大将を任されたのは東央諸侯の一人、ワイルズ国王だ。
アレスは別に東部諸侯に偏見は無いし、何より北部に偏見の目を向ける東部諸侯もアレスにだけは恩義を感じている者も多い。
よって彼が任された最大の理由は国力と、北部への偏見が無い諸侯の一人であるという点にあった。
とはいえ大部分の北部諸侯は偏見持ち東部諸侯への荒療治の為にアカンドリ討伐側に同行しており、こちらはそこまで数は多くない。
数だけを見れば城に立て籠もる帝国諸侯よりも、アカンドリへの道を塞ぐ義勇軍の方が数は少ない。先日の敗北で多少は五分に近付いた。
その上で今現在、兵の質は間違いなく義勇軍に軍配があった。
だが決定打に欠けるのも事実であり、城攻めには少々心許無い。
よって基本戦術は無理をせず帝国軍の出陣を待つのが正解だ。何せアカンドリの制圧が終われば数の上でも圧倒出来る。
東部諸侯にとって帝国は今尚強者であり、無理をして戦いたい敵では無い。
「こちらの現状はこんな所ですが、参考になりましたかなアストリア王子。」
「ええ、とても。お時間を頂き感謝いたしますワイルズ王。」
ハーネルで略式の戴冠式を終えたアストリアは、祖国を一時信頼する騎士団長に預けたマリエル女王と共に、再び義勇軍に合流するため戻って来た。
本当ならマリエル女王は地盤固めに奔走すべきなのだが、正直統治に必要な教育を受けて無かったので出来る事は少ない。
何より先王の負債が大き過ぎるので、義勇軍への貢献は不可欠だった。
なので妃教育を受けるという形でアストリア達が、統治に必要な基礎知識を前線でマリエル女王に学ばせる事になったのだ。
尚、騎士団長は「汚れ仕事は全て私にお任せ下さい!」と引退の準備として後継者の指導まで引き受けた。彼曰く積年の恨みを晴らせて俸給に色を付けて引退出来るなら、地位に固執するなんてトンでも無いと豪語した。
勿論ダモクレスからも協力者を派遣するので、彼の辣腕に期待したい。
アストリアが率いている諸侯新兵軍は、あくまで複数国家による連合軍だ。
厳密には別動隊に一時身を寄せただけで、本隊の指示を受けていないので勝手に現地で別部隊に合流する事は出来ない。彼らを本国軍に返すまでは遠征中だ。
よってこの会議も正式な軍議では無く、別動隊への現状説明でしか無い。
アストリアに従う諸国将兵の比率が半数近いのもその為だ。
あくまで報告会なのでワイルズ王以外は出席する必要は無いが、アストリア王子に対する不信感が対帝国戦線に加わっている全諸侯が加わる動機となった。
「我々の側から共有出来る情報は以上です。
これ以上は本隊と合流後、正式な対応が決まってからとなります。」
「もう少しハーネルに対する詳細を明かすべきではないかね?
そもそもハーネルは自国内の問題を解決しただけで、何一つ罰を受けていないではないか。」
「何故我々が制裁に動いてはならんのかね?
先代との約束など無意味だろう?」
「その辺をあなた達の独断で決められては困るからですね。
流石に私の言葉で対帝国戦線を放棄させたなど、弟に申し訳が立ちません。」
「だ、誰も帝国戦線を放棄するなど言っとらんわ!」
早々に繰り出されるマリエル元王女今女王への悪意に、アストリアはニコニコと笑顔を絶やさず首を捻る。
明言していない言葉だから、曲解ではありません誤解です。
「まあこの場で全てを報告出来ない理由は分かって下さい。
皆さんは帝国への備え、我々対盗賊部隊とは役割が違います。」
流石に伝令とある程度のやり取りはしていたが、戦況の最新情報は前線より疎くなる。それに道中に義勇軍の部隊があれば、急ぎの行軍で無ければ無視するのも時に非礼に当たる。情報共有はやり方さえ間違えなければ、お互いの利益にもなる。
「まあそれはそうだろうな。我々が任されているのは最前線、流石に君の率いてる新兵部隊と同じでは許されん。」
むっとアストリアの周囲が反感を抱いた気配がするが、ワイルズ王はむしろ前線側を宥めに回ってくれたのだろう。まあこの辺は若手故の経験不足か。
「ご理解頂けて何よりです。」
「まあ我々も少し退屈気味でな。流石に城攻めをするには敵の数が多い。
無理をするなとは言われているが、帝国軍は緒戦以来全く動きが無いのだよ。」
「ああ、それなら心配いりませんよ。
我々がアカンドリに向かえば必ず帝国軍は打って出るでしょう。
城を空にするとは思えませんので、返り討ちにするだけで十分かと。」
どよと周囲が戸惑い、対帝国側の将軍が声を荒げる。
「適当な事を言うな!何を根拠に発言をしている!」
対するアストリアは涼し気な顔を崩さない。
「単純な話です。皆さんは何故、地峡を占拠する帝国軍はこちらを攻めず、中央部に撤退もしないのか疑問に思われませんでしたか?
恐らくこれは、中央部の帝国軍が撤退を禁じているからです。
帝国中央部方面軍の思惑としては、中央部の完全制圧が終わってから東部に進軍する心算なのでしょう。
ですが、今の東部軍は皆様方対帝国軍相手にすら戦力不足と感じている。だから穴熊を決め込んで出て来ない。これが現在の戦況となる。」
アストリアは目の前に置かれた軍略地図に、追加して少数の帝国駒を対岸側に置いて見せる。勿論この天幕の位置には若干数の少ない義勇軍駒がある。
中央軍の駒が並べられた事に、東部諸侯が若干の動揺を見せた。
「ここに我々新兵部隊が合流する。敵からは詳細な数は見えないが、戦力比が更に義勇軍側に傾いて見えた筈だ。
そして我々はアカンドリへ向かう。その時山頂側の本隊を、帝国軍は否応無く意識してしまう筈です。彼らがアカンドリを攻略してしまえば、戦力比は更に広がり立て籠もる事すら容易ではない、と。」
山頂側には一纏めに本隊と同数の義勇軍駒を並べる。今山頂にいるかは不明だが盤上に並んだ駒の数は、帝国軍と同数以上。
「では彼らが優勢を保つには?劣勢にならずとも時間を稼ぐには?
今ある兵力で、対応出来る義勇軍は?」
ワッケイ城に並べられた大部分の駒を、まとめて押し出す。
押し出されたのは当然対帝国戦線、こちら側だ。
「ここが撤退すれば、再編成に時間を費やすかも知れない。
要塞に立て籠もる帝国軍は、唯一時間稼ぎが可能な勝機に賭けるしか無い。
……これが我々がアカンドリに向かった後で、帝国軍が動くと考える根拠です。」
「き、貴様らは我々に災いを持って来たというのか!?」
動揺した東部諸侯の一人が声を上げ、思わず周囲の空気が激昂しかけるが。
「御冗談を。我々にとっては籠城する兵を野戦で削る好機ではありませんか。
守兵を残しての正面対決なら、皆様方だけで五分かそれ以上だと思いますよ?
御存分に、手柄を立てられれば宜しいかと。」
アストリアの言葉にぐぬと口籠る東部諸侯達。対照的に北部諸侯はふむと納得の気配を見せている様子を、これは義勇軍としての参戦期間の差かなとアストリアは内心で面白げに伺っていた。
「アストリア王子、我々がこちらの戦線に加わる事は……?」
横合いから我慢出来ぬ様子で提案したのは、意外にも一番冷静そうだった東西子爵領のヴェルダ令嬢だった。思わぬやる気にしかしと首を捻る。
「流石に不味いかなぁ。我々は盗賊退治で腕を磨いたとはいえ正規軍との交戦経験は無いからね。預かり物の部隊で最前線は、流石に非難されるんじゃない?
最低でも防衛戦、本隊が戻るまでこちらで待機した場合……で、ギリ?」
どうですかね?と対帝国諸侯の顔を見る。質問をする形なら堂々と顔色を伺えるのだが、思いの外反応は悪くない。これは案外弱気になっているのかと訝しむ。
(……そういえばアレス抜きに帝国軍と対峙するのは、義勇軍初だったのかな?)
そもそも東部諸侯は単独であれば帝国に負け続けた国々だ。理屈では勝算が高いと分かっていても、不安が拭い切れないのかも知れない。
(だがアレスの事だ、自分が居なければ勝てない軍隊にはしないだろう。
……となるとコレ、予行演習なのかな。)
一見して五分より劣勢、けれど戦力的には勝てる相手。
手柄をアレスが独占しないためかと思って誘いの心算で合流したが、逃げ腰が過ぎると思わぬ不覚を取るかも知れない。
「一応、策が無い事も無いですが……。
その場合あくまで総大将はワイルズ王のまま、我々はあくまで本隊の合流待ちの範囲での参戦という形となりますが、それでも宜しいでしょうか?」
「む?勿論構わん。構わんのだが……。
その策を取るかどうかは、こちらが決めて良いのだな?」
「はい。ただ待機以外での我々の参戦は厳しいと思って頂きたい。」
(((いや、そっちの方が条件厳しくないか?)))
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その日、帝国軍の軍議は荒れていた。
今の帝国方面軍は既に現地雇用兵に見限られており、殆ど従軍していない。
従って緒戦の敗北も一貴族の私兵が壊滅しただけであり、致命的な打撃は受けていないのだが、それ以上に士気の低下が酷かった。
命令違反してでも中央部への撤退が叫ばれ、しかし対岸の要害に絶望感に苛まれながら日々を無為に過ごし。敵襲が無い事に安心し始めた頃。
視界の端で陣取っていた義勇軍対帝国部隊に、千を超す新たな部隊が合流したのが目撃された。
敵の質など確認手段は無い。対策を叫ばれるも口汚く罵り合うばかりで建設的な案など無い。全ての意見が戦力不足で却下される中で。
合流した部隊は、再び出陣してアカンドリの山岳へ消えていった。
「……打って出るしかない。いずれアカンドリに突入した主力が戻って来るんだ。
今ある兵力で目の前の敵を敗走させれば、敵が再編成する時間を稼げる。」
「ふざけるな!敵は我々に勝てる数を残しているんだぞ!」
「なら貴様が義勇軍の本隊と真っ向から戦え!アレス王子に勝って見せろ!
主力が居ない内に勝負出来るのは今しか無いんだぞ!」
アレス王子が戻って来る。それは彼らにとって絶望だった。
結局のところ彼らは、ブリジット伯爵さえ居れば最後は義勇軍に勝てると思っていたのだ。だから戦力の分散等という提案も出来た。
正面対決にさえ持ち込めば、伯爵の勝利は揺らがない。それが東部方面軍の中にあった共通認識で。
そのブリジット伯爵を、たった一人で正面から叩き潰したアレス王子が来る。
「……もう、他に手は無いのか。」
結局のところ、彼らは他に何も出来ないと確信してしまった。
だから一度決まれば、退路は無いと総軍の出陣が決まった。
「城兵には五百を残す。残る全軍を以て、とにかく義勇軍に勝ってくれ。」
ワッケイ城の守将はどれだけ心許無かろうと、受け入れるしかなかった。
尤も。
「いよぉっし!あの馬鹿めが!!
どうせ結論は同じなのに散々出兵を渋りおってっ!」
「分かってるな各々方!我々は正面の別動隊を打ち破り次第っ!」
「「「「「近場の港町に攻め込み、船を奪って帰国する!!」」」」」
彼らは手柄争いに終始した、東部南方攻略部隊である。
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アカンドリの山岳に別動隊が消え。
翌日万に近い帝国軍の進軍を、義勇軍は平原の戦場で迎え撃とうとしていた。
ワッケイ城周辺にこそ小さな林があるが、帝国戦線の平原に森はほぼ無い。
小さな川こそあるが橋が必須な幅でも無い。背後は渓谷に遮られて川が流れて、唯一の細長い陸路の対岸は、程々に堅固な要害が塞いでいる。
伏兵を配置するには極めて不便な、見晴らしの良さだけがワッケイ城にとっての戦略的優位点だった。
比較的広く散開する様に布陣していた帝国軍はしかし、中央に密集して布陣する義勇軍を前に、次第に互いの距離を詰める様に集結し始めた。
「何と……。敵はこちらを包囲しようとしていた筈、一体何故こうなると?」
「簡単です。彼らは共同歩調が取れていない。
我々に物量で負けた状態で近付くにつれ、各個撃破されて自分達が全滅するのを恐れたんですよ。」
副官として従軍するアストリア王子の予想通りの展開になった事に、対帝国戦線の一同は思わず感心する。
よって自然に、皆に次もアストリアの指示に従う気を起させた。
「では、我々は左に突出した部隊を襲撃して来ます。
皆さんは予定通りに右前の部隊と交戦後、徐々に後退をお願いします。」
「「「承知した。」」」
アストリア王子が率いるのは何故かダモクレスの部隊では無く、マリエル女王が率いる神聖ハーネル部隊と他新兵数部隊だった。
狙いを定めた帝国軍は他の主力部隊と比べてもLVの低い部隊であり、多少手間取っても勝てない相手では無い。順当に敵将を討ち取った後は、そのまま敵の精鋭を避けて別の雑兵部隊を討伐していく。
「アストリア王子、どうも我々が戦った部隊は他の部隊より動きが悪い様に思うのですが、何か見分けるコツでもあるのですか?」
「ああ、単に戦力の低い部隊の旗を覚えているだけですよ。」
ガレス東央伯爵の疑問に事も無げに答え、絶句させながら。アストリア王子は乗騎に指示を出して浮上する。
天馬ペガサス。それは翼ある白馬であり、北方に生息する精霊に近い体質を有する空を走る乗騎だ。元々訓練していたが、何とか戦場で飛べる程に育ったので本国から送られて来たアストリアの愛馬だ。
鳥程に巧みに飛ぶ訳では無いが、戦場を俯瞰するには優れている。
軽く旋回しながら眼下を観察すると、やはり帝国軍は大軍となる対帝国部隊からは距離を取りたがり、合間を縫うように移動したがっている。
けれど対帝国部隊が徐々に後退しながら戦っている所為で、中々上手く動けていない様だった。
右に向かえば右寄りの対帝国軍に突っ込み、左に寄れば味方が邪魔になる。
結果的に中央近くで右往左往し、実質的な浮き駒と化した部隊が幾つかある。
お陰で戦力比は間違いなく義勇軍優位に偏っている。
けれど。一方で勝利こそしているものの、新兵部隊を穴と見做されて徐々に敵軍は左側に集結しつつある。このまま真っ向勝負は避けるべきだ。が。
「戦況は予定通りに推移していますね。
我々はこのまま味方の背後に回り込む様に合流します。そろそろですよ。」
早々に味方に隠れる様に地上へ舞い戻ったアストリアにガレスが我に返り、マリエル女王が声を張り上げた。
「独立部隊、後退開始!焦らず、敵軍が追撃出来る速さを維持しなさい!」
そして遂に、その時が訪れた。
「な、何だあれは!まさかワッケイ城が襲撃を受けているのか?!」
「ば、馬鹿な!平原を迂回した別動隊など何処にも無かった。
敵兵は一体何処から現れたというのだ!」
如何に捨てる心算だった城とはいえ、自分達の後方が脅かされたとなれば動揺は広まり、兵達の士気を下げる。
自分達が敵軍を突破出来ないとなれば、退路を断たれるのは恐怖しか生まない。
ワッケイ城から立ち昇る複数の黒煙は、今まさに自分達の本陣が襲撃を受けている証拠だった。
「守将が討ち取られたぞ!ワッケイ城が陥落した!」
ワッケイ城に義勇軍の旗が掲げられ、敵城陥落の報が届くまでさして時間を必要としなかった。
それは帝国将兵が身代金を対価に、降伏を申し出る十分な動機となった。
夕刻。帝国軍を潰走させた義勇軍は、ワッケイ城で合流を果たした。
「いやぁ~、アストリア王子の作戦はお見事でしたな!
城内の敵兵は殆どおらず、赤子の手を捻るようでしたよ!」
敵城を落して一番手柄を立てた形となったワイルズ王は、戦勝の宴で朗らかな顔でアストリア王子を称賛する。宴としては控えめだが、それもアストリア達は事後処理をワイルズ王に一任してアカンドリ領へ出発するためだ。
アストリア王子の立てた計略、それは気付いてしまえばシンプルなものだ。
平原に隠れる場所が無いなら、山岳地を迂回して背後を突けば良い。
帝国軍が気付かなかったのは、アカンドリに出発したのがアストリアと旗を好感したワイルズ王が率いる、ダモクレス新兵軍とワイルズ王国軍による偽装新兵部隊だったからだ。
帝国軍は義勇軍本隊が交戦している限り、アカンドリ側からの進軍は無いと思い込んでいた。山道から来るとしたらアカンドリ軍であり、義勇軍が勝利したなら細い山道など使わず、対帝国戦線と合流する筈だと。
だが義勇軍が使ったのは更に奥、敵背後の渓谷を通った川沿いの細道だった。
『この地図をご覧下さい。この崖下の細道は周囲より低く窪んでおり、対岸からは見えない事が記載されているでしょう?
この道はアカンドリ側、こちらの山道を経由すれば陸路の間近まではワッケイ城からも見えません。』
ダモクレス新兵軍だけならアストリアの権限で指揮権を移譲出来る。
斯くしてワイルズ王は一時的に立ち寄っただけの別動隊の如く振る舞い新兵部隊の振りをして、アカンドリ側を迂回してワッケイ城の背後を突いたのだった。
「いえいえそんな、必要な情報は全て地図に記されていました。
私のした事などアレスの真似事止まりですよ。」
「い、いやいや!しかしだとしたら何故アレス殿はその策を黙っていたので?」
ある意味「お前達の観察力が足りない」と取れなくも無い発言に、東部諸侯の一人が話に加わる。だが当のアストリアは平然としたものだ。
「別に気付かなくても問題無かったからでは?
正面から戦っても勝てますし、籠城させといても本隊が戻れば同じです。
自信があるならどう戦っても良い戦況だったと思いますよ?」
「な、なるほど……。」
最初から策が無くても勝てると言われていただけに、考え過ぎと言われれば頷くしかない。実際に勝てたのだから。だが、こう。何というか。
「まあ所詮我々は凡人、天才の考える事を全て読もうとしても無駄ですよ。
我々はその場で出来る事をして、出来る範囲で努力するだけです。」
(((いや。きっちり裏を理解している君も大概……。)))
話を聞いていた一同も、そろそろこの兄王子がアレス王子をトップに据えようと画策している事を察し始める。が。
(((うん?そう言えばアレス王子も似た様な発言を……?)))
この兄弟、想像以上に似た者同士かも知れない。
ハーネルだんちょ「オレ鞭担当!お前ら飴な、ちゃんと止めろよ!」
後継者達「「「アンタ上司だぞ……。」」」
アレス王子視点では、あれだけ強気だった人達が自分いなくなったら腰が引けるとか予想外。別動隊が合流前提の作戦とか提案しません。力攻めでも多分勝つし?
気付いて隊を分けられるなら楽に勝てるかな?くらいです。
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