表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ジュワユーズの救国王子~転生王子の胃痛奇譚~  作者: 夕霧湖畔
第五部 帝国の暗部救出作戦
146/153

108.第二十五章 八咫童子

  ◇◆◇◆◇◆◇◆


(――奥の手が無いならこのまま勝てるな。)

 実際に剣を交えた上での、それが正直な感想だった。


 忍者は只の特殊クラスじゃない。ハイクラスを必須条件とした最上位クラスだ。

 絶対に弱くは無いし、聖戦軍でも精鋭以外に一騎討ちはさせられない。精鋭でも不意を打てば一撃死があるのが忍者クラスだ。

 何より八咫童子は、決して才に溺れた傲慢な愚か者じゃない。上を目指し、武を磨き続けた者特有の技巧、思考。何より冴えがある。


 だが単純な速度で言えば〔殺戮者〕アモル以下だろう。

 『鑑定』の結果は【LV38。『鉄心、心眼、神速、反撃、必殺』に、『賢者の紋章』『韋駄天の天稟』】だ。


 データに不自然な点は無いし、強いて言うなら装備が〔飛燕剣〕なら『連撃』、〔忍者装束〕は『必殺』、〔隠し武器〕は『必中』という使いこなせばスキル相当の性能を発揮する武装で整えている点か。

 豊富ではあるし油断は出来ないが、異常と言える点は見当たらない。


……つまりここに表記される『以外に能が無い』なら、襲るるに足らない相手だと断言して良い程度の中堅戦力だ。

 現に、剣の腕だけならアレスには及ばない。



(おいおいどういう手品だ?コイツ背後に目でも付いてんのか?)


 剣腕だけで捻じ伏せる自信があった八咫童子は、今確かに焦っていた。

 視認不可能な角度からの攻撃を始めとした数々の死角からの攻撃。それこそ八咫童子が誇る『必中』の妙技だ。

 変幻自在の飛刀や手裏剣を釣り糸を引っかけ死角へ導く。常に糸繰りが必要とは限らず一瞬引くだけでも事足りる。剣戟に紛れさせれば挟み撃ちも叶う。


 何より八咫童子は不意打ちを是とする忍者の中で、圧倒的な程の剣腕に長けた、それだけを一芸の頂に磨き上げた、直接戦闘を是とする異端の忍だ。

 その異端の剣捌きを以てしても、アレス王子の技量と身体能力には届かない。



(さて。そろそろこちらからも仕掛けるか。)

 この世界の住民は元の世界より大分怪力傾向がある分、剛剣の比率が多い。


 だが鉈に近い長さの忍者刀は間違いなく対人特化であり、他の忍者も力押しより剣速を意識した剣戟を振う。いわば速度重視の柔剣術か。

 だが同時に鍔迫り合いや刃を重ね続ける立ち合いを拒み、手足のどちらかを空かせて暗器や体術等を駆使した手数で挑む傾向があった。


 受け流しや切り弾きと云った剣そのものを駆使した、太刀捌きによる技に対して後手に回り。

 しかし足を止めると懐に入り仕込み刃や、死角から黒糸を使っての手裏剣や投げナイフ等が襲って来る。


 だがそれら全てはスカサハを始めとした聖戦軍最強格と比べ精度に劣り、全体の動きを読めば総じて『見切れる』程度に収まっている。

 既にアレスは初見でも視線や殺気、動作を元に狙いどころや間合い幅を見極める術を会得したアレスにとって、体捌きや間合いで確信を以て対処出来る範囲だ。

――故に。



「終いだ。」

「っ?!」


 翻る『必殺・霧隠し』と同時、双方に鮮血が飛び散った。



 刀身を背に隠しての一閃に対し、八咫童子の忍者刀は頭上。アレスは完全に躱し切っていたのは誰の目にも明らかだ。

 だが手傷を負ったのは切り伏せた八咫童子だけでは無く、無傷だった筈のアレスも同様、同時。


……傷の場所も、全くの同一。


「……ホント厄介な奴だな。無傷の時に使う【魔剣技】じゃないだろうに。」


 【吸血剣】。舌打ちする八咫童子の視線は、アレスの傷口に注がれる。


 声を出したのはギリギリで狙いを悟らせ、強引に切り札を切らせるためだ。

 受けたダメージは同一でも、【吸血剣】の回復は攻撃直後。アレスの傷は半減し八咫童子の傷は直撃のままだ。


「ダメージ写しの術か。」


「【傷写しの術】。オレの編み出した不意打ちの秘術なんだがね。

 魔騎士には攻略法があるってのは、頭の中に刻ませて貰うわ!」


 隠すだけ無駄だと開き直り、今度は今まで以上の鋭さで切りかかる。

 無論その程度で不意を打たれるアレスではない、が。


「ははっ!負け惜しみにしては面白みがないなッ!!」

(……うん、知らない【忍術】ですね!どうやら【忍術】ってのは、別に《忍術極意絵巻》にある七種類だけでは無いらしいぞぉ?

 て事は原作【忍術】は、一体誰基準の『全』だったのかなぁ?)


「【身代わりの術】!からの【火遁の術】っ!」

「はぁ?!」


 障壁で刃を受けた瞬間に『神速』で走り抜け、振り向き様の火球を同じ術で相殺されたが、相手の表情を見る限り条件反射らしい。


「あの【土遁】、まさか本当にお前だったのか?!」

「フハハハハッ!【水遁】!そして【水遁の術】ぅ!!」


 単に動揺しているだけかも知れないが、続く【水遁の術】も相殺する。

 案外【傷写しの術】は距離が離れると使えないのかも知れないぞ、と術を練り。


「させるかよ【針千本の術】ッ!……あっ!」


 恐らくは真似出来ないと読んだ、無数の風の針が次々とアレスに突き刺さる。

 だが当然ながら忍術名を叫ぶ理由は互いに無い。誘われたと気付いた動揺が露骨に八咫童子の動きを縛る。


(多分±0×3ダメージってところか。

 《魔王》と『竜気功』あっても地味に刺さるなぁ。)


 【土蜘蛛】で更なる半減を狙うか、いやむしろ。


「「「なぁッ?!」」」


「ド派手に行こうか!【大蝦蟇・口寄せの術】ッ!

 からのッ【雷遁の術】ッ!!【ダブル(らいとん)】ゥッ!!!」


 掛け声と同時に跳躍し、爆煙の中から現れたのは宣言通りの巨大蝦蟇だった。

 肩に担いだ唐傘を傾け、赤いちゃんちゃんこを着たその頭にアレスが着地すると一匹一人が同時に印を組む。


 二つの迅雷が一面に弾け飛び、辺りで乱戦を開始している八咫忍軍達も若干名が巻き込まれた。

 アレスは下手に近寄ると諸共巻き込むと事前に宣言していたので、味方の忍者達はちゃんと射程外に逃げている。


 そして割とギリギリまで溜めた上での、『連撃』雷遁二発目である。

 通算にして四連発。割とド派手に大惨事。

 この口寄せ、忍術限定なので魔力の低い低レベルや忍者だと案外弱いのだが。


……アレスは割と、戦士系とは思えない程度に魔力が高い。


「くくく、【口寄せ】だとォ?!里の者以外が、しかも【大蝦蟇】の????」


 アラアラうふふ。予想通り因縁が御座いそうですわね。

 ワタクシ良く知ってましてよ。こういうの下手に隠した方が危険なタイミングで刺しに来るって。



「駆け付け三杯!もういっちょ【雷遁の……術】ッ!!」


 【大鯰・口寄せの術】。

 辺り一面を覆い隠す程の影が差し、巨大鯰が空から落下する。


 地面が瓦礫と化して転がり弾け、雷遁を凌ぐ範囲が土煙で包まれる。

 しかしアレスも後ろ跳びで直撃を凌ぎ、再びの雷遁を何とか成功させる。



「ゥッッッ!!……っは!!!

 あははははハハッハハハハハ!!!!そうか、お前そうかッ!その口寄せ!

 まさかお前、()()()()()()()()()であったかッ!!!」




   ☆◆※○〆×ッミ★


(久し振りだな我が麗しの謎ファイブ()タイマーズ(才以前)

 別にもう少し休んでても、良いんだぜェ……?)


水臭いぜ(クゥ~~~、)マイブラザー☆(キュキュキュ。)

 オレっちが(キュピ)お前を(キュピ)寂しくさせた事が(ピピリ)あったかよ……?(ピピピィ?)


…………あらヤダこの胃潰瘍、遂に擬人化までしよる。


   ☆◆※○〆×ッミ★




 土煙の中から響く狂笑に、アレスに限らず敵味方一様に戦いの手を止める。


 流石に今の攻撃は避けただけで手一杯で、大蝦蟇を維持する余裕は無かった。

 〔エーテル〕を飲みながら土煙が晴れるのを傍観していると、煙一つ揺らさずに背後から黒い影がアレスの背を襲う。


 咄嗟に【魔王斬り】で切り払うと巨大な闇色の魔力で出来た大蛇であり、恐らく今のも【口寄せ】だろうと辺りを付けて。


 死角から迫る八咫童子の『連撃』斬撃を全て捌く。


「今のも躱すのか!流石は我が師の後継者よ!!」


「生憎とんと心当たりは無いがねぇ!」


 苛烈さと強引さを増した剣戟の嵐が弾け合うが、凶眼に見合わず弾かれたと見せかけた掬い上げもあっさり足甲で凌いで見せる。


「今更隠す意味があるのかねェ!

 さあお前の持っている《忍術極意絵巻》を寄越せ!

 オレは我が師の全てを手に入れ、必ずや師を超えて見せるッ!!」


 バレた隠し武器を遠慮は無用とばかりに堂々と使い回す所為で、攻撃自体は見切り易くなった筈なのに逆に手数が増えたかと錯覚する程だ。


 けれどそれでも単純な剣戟では負ける心算は無い傍ら、先程の【雷遁】を受けた後とは思えない動きには違和感を感じる。

 故に一旦【葉隠れの術】で切り合いの最中に巻き込み、無言で敵忍者諸共の死角に回り込む。幸い今は砕けた岩陰には事欠かない。


「はっ、下らん小細工だな!

 【土蜘蛛】や【忍犬】は最も多くの上忍が契約する【口寄せ】!

 裏を掻きたいなら【大蝦蟇】並の忍獣か秘術を用意して見せろ!」


 わぉ、解説混じりの親切な看破手順。

 俺でなきゃ()見逃しちゃうね!ならば期待に応えて見せよう!



「【嵐天巨人伝承(テュポーン)】ッ!!」



 地響きの様な振動を立てて次々と竜巻が巻き起こり、距離を詰めようとした八咫童子の前にも立ち塞がる。

 さてランダムパズルはお好きかな?


「な、まさかコレは。回避ルートを先に瓦礫で埋めたのか?!

 うぅぅ、うぉおぉおおお?!?!!!!!」


……あ。うん、現実に都合良く逃げ道があるとは限らないよね。

 特に障害物だらけだと。何か物凄く衝突音と無数の悲鳴が響き渡ります。

 スゲェな。気付けば余計なところに飛び火して、近くの八咫忍軍まで全滅だわ。


「……成る程。差し詰め【入れ代りの術】か?

 呼び出した死霊忍獣と立ち位置を入れ替える事で、己への負傷を肩代わりさせる忍術。但し弱点は、近くに呼び出す関係上、遠くへは逃げられない。

 だから今みたいな術は、全て避けようとすると何体も呼び出す必要がある。」


 そして身代わりには『心眼』を発揮出来る筈も無く、全てまともに食らう羽目になる、と。


 最初の位置より後退した立ち位置で、四体の〔甲殻鬼〕が八咫童子を囲む様な形で倒れ伏している。上限五回なら一体足りない。

 全てが再起不能では無いが、範囲内に呼び出されたら普通に回避が必要だ。

 甲殻鬼のLVでは殆ど耐え切れまい。つまりは。


「どうやら向こうの浄化は粗方終わったらしいな。

 余裕を見せるにしても、俺を追い詰められないと意味が無いんじゃないか?」


 流石に間断無く続く攻撃は【傷写しの術】の対象外になると、先ずは確信一つ。


「……は、言ってくれるわホントに。

 こんなに大技を大盤振る舞いしてくれてまぁ。

 だがまあ、術者としては勝負すべきじゃないって流石に身に染みたわ。」


 再び構える八咫童子の忍者刀は、特注らしくやはり他の者より長い。

 太刀に近い長さを選ぶ以上、やはり秘術が関係しているのだろうが今の所それに類する術理は見えて来ない。


(つまり、未だ斬り合いには奥の手がある、か。)


 【火遁の術】を挨拶兼煙幕代わりに、双方図った様に走り出す。


 直ぐに互いを剣戟の間合いに収め、今度は動きを封じる立ち回りで切り結ぶ。

 どれだけ手数が多かろうが武器の間合いが多彩だろうが、肉体の重心や可動範囲は限られる。

 攻め手を読めるという事は、先手を打てるという意味だ。


 流し斬りで『反撃』に転じ、『必殺・迅雷』で反応を上回る。

 隠し武器による『必中』も、相手に『見切り』が出来ない状況が必要だ。

 手の内を知られてしまえば通常の一撃と大差は無い。

(※一部逸脱人の意見です。)


「く、くふふふふふふ!素晴らしいッ!!素晴らしいとしか言い様が無ぃ!!

 ここまで手も足も出なかったのは、我が師が失踪して以来初めてだ!」


 歓声を上げながら〔爆裂玉〕を眼前で放つ。〔毒煙〕を斬り合いの中で落とす。

 明らかに相討ち狙いの力技を濫用する様な戦い振りが増えて来る。


(いや、効かんけどな!?『鉄心』スキルは伊達じゃねぇけどな!?)


 もう絶対【傷写し】とか使っとらんぞ。

 てかもう痛みとか感じなくなって無いかと、疑問に思うぐらいにハイ。

 別に相手の手の内を見たい訳でも無いので、狙える隙を狙う心算なのだが。


(【秘剣・真空跳ね鼬】ッ!)


 切り弾いて〔飛燕剣〕を握り直したがために、八咫童子の身体が宙を仰ぐ。

 片足が泳いだ隙を狙う鎌鼬の渦が、二之太刀が翻る前の八咫の目が。


 アレスを捕らえてニヤリと嗤った。



「ッ!」

 『必殺・神槍』。


 泳いだ足が背後の岩を踏み。

 間合いの外に居た筈の八咫童子が『神速』に跳躍の如き加速を斬閃と重ね、刹那の瞬間に切っ先がアレスの喉笛へと至る。



 鍔弾き。


 二之太刀の鎌鼬が視覚外から刀身を弾き撃ち、八咫童子の利き腕が過負荷で折れ曲がる。『神槍』が反れて空を切り。



 【奥義・武断剣】が八咫童子の身体を断ち切った。



「……は。流石は我が師の後継者。

 我が必殺の『神槍』、生涯を賭けても未だ及ばず、か……。」


 自嘲混じりの歓喜の中で、八咫童子は懐から二つの巻物を取り出す。


「これが、我が集大成。

 我が【口寄せ】は、勝利者の好きになさるが良い……。」


 息絶えた八咫童子を前に、勝利の歓声が広がる。

 アレスは片手を上げて応えた後、その場で軽く巻物の中身を確認する。


 片方は《魂縛呪術絵巻》。今回用いられた物を始めとした、様々な死霊忍具作成に必要な知識、秘術が記されている。


 もう片方は予想通り、色違いの《忍術極意絵巻》だ。


「アレス王子、やはり其方はその文字が読めるのだな……。」


 ああ、うん。そういえば自然に読んでたけど、コレ暗号文だったのね?

 只の筆で書かれた筆記体だと思ってたわ……。


  ◇◆◇◆◇◆◇◆


「そうか、遂に勾玉童子殿の行方が分かったかと思ったが。

 まさか秘伝の詳細すら、伝える事が侭ならん事態だったとは……。」


 勾玉童子。それが先代忍頭を拝命した際の、推定父の名前らしい。


 忍者達は見習いがシーカー、下忍アサシン、中忍で漸く職業忍者となり一人前。

 上忍には【口寄せ】契約が必須であり、多くの者は里全体で契約を維持している【土蜘蛛】や自身で育てた【忍犬】と契約を交わす。


 固有の秘術を受け継ぐか編み出し、又は固有の【口寄せ】と契約を交わした者が忍頭の席に着く事が許されるという。

 尚、他の職業も必要な為、戦闘職は〔お庭番〕。後衛職は〔里守〕となる。


 童子の名は童子一族が継承者に与える名で、代々弟子が忍者になった際に授ける免許皆伝を意味する称号だという。

 つまり八咫童子は間違いなく、勾玉童子の一番弟子なのだ。


「本来忍者であれば《巻物》無くとも秘伝を扱う事が出来る。

 《巻物》は正式な継承が出来ぬ他職に就いた者が、術理を失伝しないために家督と共に引き継ぐ忍具なのだ。

 恐らく勾玉童子は我が子に秘伝を引き継がせられなんだために、その《巻物》を託し次代に秘伝を繋げる心算であったのだろう。」


 状況を推察する忍大将サイゾウと長老衆は、痛まし気に顔を歪ませる。


……ん?ちょい待てよ?つまり【口寄せ】契約は忍者個人がするものなの?

 マサカ原作と仕様違う?それともアレス君所持《巻物》だけ仕様違う?

 『忍術』を扱える職以外は、例え巻物越しでも術を使う事が出来ないって事なのコレ?オイラ含めて。


「ん?勿論そう言っている。

 そもそも《巻物》越しとはいえ秘伝が他職で継承出来るのなら苦労は……。」


 あれす王子。

 【口寄せ】使える。


「……え?ちょ、貴殿のクラスは〔ハイロード〕だと言って無かったか?」


 いえす。こくりと頷きます。

 長老衆、俄かに慌て出す。


「ちょ、先ずは。……先ずは《巻物》の正式な使い方を知って貰おう。

 その上で、『忍術』が修得出来るのかを確認する事が肝要だ。」


「ま、待て待て!里の外の者に秘伝を漏らすのか?!」

「いやいやいや、恩人だし。というか里の外の者か?」

「そもそも手遅れだろう?

 使い方を知らなかっただけで、元々秘伝は継承されている恐れが……。」


「「「…………取り敢えず、継承出来るかを試してからで…………。」」」


「【火遁の術】!【土遁の術】!【針千本の術】!【忍犬・口寄せの術】!」


 結論。《巻物》外せるわ。

 〔お庭番〕長老が物凄い嫉妬の視線を向ける傍ら、周囲の長老衆は挙って全員が目をキョドらせておられます。


「「「い、移住の障害がまた一つ無くなったと思えば。まあ?」」」




 ねぇ。この〔ハイロード〕、説明外の記載が隠されてない?

 胃潰瘍ネタが尽きたなんて、一言も言ってませんw

 大丈夫!ちゃんとタネ有りチートなんで突然降って湧いた異能とかじゃないよwwww!

 尚、アレス君は言われてみれば試した事無いわ、という蒼天の霹靂な模様。




 作品を面白い、続きが気になると思われた方は下記の評価、ブックマークをお願いします。リアクションや感想等もお待ちしております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ