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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
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【完結済】野獣は美女を食べたくて ~ 絶望に落として食ってやろうと思っていた盲目の女奴隷の心が壊れていたので、 先ずは幸福にしてやる事にした元魔王軍幹部の狼獣人の話 ~

作者:グランド
魔王が勇者に倒され10年後。 元魔王軍幹部の狼獣人、 ウルフォンは落ちぶれていた。
威厳はなくなり、 元部下に馬鹿にされ、 人間に反逆する力すら失っていた。

そんな彼はある日思う、 「人間の若い女が食いたい」と。

しかし自由に人間を殺せなくなっていた彼は、 奴隷を買い取って食べる事を思いつく。
焦る気持ちで品定めするウルフォンだが、 その時一人の奴隷に目を奪われる。

その奴隷は痩せっぽっちで肉付きが悪く、 おまけに「盲目」であった。
それでも何かに魅入られたように、 彼はその「盲目美女」を買い取る。
早速家(洞穴)に連れて帰り食べようとした時、 彼女は言った。

「わたくしを食べてくださるのですね! ありがとうございます! 」

この奴隷、 己の境遇やこの世界に絶望し心が壊れていたのだ。

確かにウルフォンは人間は絶望する様を見ながらその相手を食い殺すのが好きだった。
しかしこれはあまりにも求める絶望とは違う。
そこで彼は思いつく。

「貴様を幸福にし、 そこから絶望に叩き落として食ってやる」

こうして、
奴隷を食べたいが食べない野獣と、
食べられて全てを終わりにしたいのに食べてもらえに盲目美女の、
不思議な共同生活が始まったのだった......。


※10話で完結する作品です。
※完結しました。
※一話一話長めです。
※「カクヨム」様でも同時連載しております。
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