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1人じゃないから

高校1年生、15歳の天音雫です!

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです!

『まだ、政府転覆を狙っているんですか?』


認証式終わり。


認証式参列と安全団のメンバーとしての活動のためようやく鎖から開放され自由に動き回れるようになったリアムとは反対に、今だに拘束されたままのルーカスを1人訪ねた時のことだった。


零はルーカスを見下ろしそう聞いた。


結局、猿ぐつわを噛まされなかった自由な口で、ルーカスは力なく笑った。


『ふははっ。流石にもうその気はない。

それに、俺が手を加えるまでもなく政府は変わっていくだろう。

もう女だけが政府を支配する時代は終わったんだ』


『そうですか。……では。

聞きたかったたのはそれだけなので。』


満足する答えが返ってきて、零は心の中でそっと安堵した。


素っ気なく答え、その場をあとにしようと背を向けた時、


『ーーーー零』


柔らかい声で、そう呼びかけられた。


『人間らしく、お前らしく、生きていけ。

ーーーーお前は失敗作じゃない』


『ーーー。ーーーーー。ーーーーーーー。はい』



長い沈黙の末、零は振り返らずに一言返答し、病室を出た。


そんな言葉を言われる日が来るとは夢にも思わなかった。


ずっと、マイクロチップと、主であるルーカスに従い続けるだけの日々だった。


生まれてすぐで、マイクロチップをまだ開発できていない頃は、失敗作だと言われるばかりだった。


零が行わなければならない、政府転覆の為の任務に感情など不要だと、何度も言われた。


成功作と、失敗作である自分を、少しでもましに使うためのマイクロチップを生み出そうと毎日研究し続けるルーカスを見つめることしか出来ない日々だった。




しかし、その日々は唐突に終わりを迎え、今零は自分の事を1人の人間として見てくれる仲間と共にいる。





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