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神の裁き

高校1年生、15歳の天音雫です!

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです!!

「あれはー俺にもよく分からないがーノアの発明品の一つらしい。

作用効果は君達が目にした通りだが、時を止められるらしい。

短時間ではあるがな」


「何で俺達は止められなかったんだ?」


不思議がるレンに、ルーカスは一瞬考え込むように黙った。


「ー恐らく、効果を試すためにサンプリングした対象が全員一般の人間だったんだろう。

お前たちは特殊な存在だから効力がまちまちだったんじゃないか?」


「そういうことだったんですね」


「確かに、僕らって普通……っていうよりはどっちかって言うと異常だよね。ノアのおもちゃになっても納得するぐらい異質な存在だし」


「よく平然と言えるわね」


納得して手を打ち合わせるリアムをニナは苦虫を噛み潰したような顔で見つめる。


「そんな“特殊な存在”であるお前達はたった昨日、政府に見つかった」


「え、ええ、そうね、その話だったわね」


脱線した話を戻したルーカスに慌ててニナが相槌をうつ。


「昨日。政府がありとあらゆる建物と、機械と、人員と、を失い、国民の信頼を失いかけていた昨日。

国の治安がこれまでにないほど悪くなろうとしていた、昨日。

そこにお前達が現れた。

今までおもちゃ箱に、閉じ込められていた輝かしい人材が遂に発掘された。

………そういうことだ」


「いや、どういうことだ?」


突っ込むレンに、ルーカスは言葉を、紡ぐ。


「お前達6人は国家安全武装団の1グループとして、これからも活動する。そういうことだ。

悪いが強制らしい」


「はぁぁぁぁぁ?!」


リアムが素っ頓狂な声を上げ、鎖の下で体をくねらせた。


「政府?!僕らが?!何で?!」


「俺も政府が絡むとしか聞いてなかったから…

まさか俺達が安全団のメンバーになるなんて」


「……なんで、強制なのよ」


不服そうに呟くニナにルーカスは唇の端を吊り上げた。


「分からないか?

お前達が国に反感を抱いて、国を攻撃したり、国に歯向かったりしないようにするためだ。

すぐに噛みつく犬には頑丈なリードとリードを操る主が必要だろう?政府はそれをやったまでのことだ。

そっちの悪魔が処刑されなかったのは奇跡だぞ」


「僕にはリアムっていう、かっこいーい名前があるんだけど」


「良かったな、悪魔」


「聞いてた?!」


「本当に俺を殺そうとしていた時とは別人だな」


「ーーーーあ、僕ルーカスさんのこと殺そうとしてたの?」


「……………」


「え?!

急に黙らないでよ怖いじゃん!」


「怖いのはこっちよ、全く。

そこまで記憶がないなんて」


頭に手をやり頭痛がするかのように目を伏せたニナに、


「不安になりますね」


「俺も、不安だな」


「もう絶対大丈夫って約束するから!!ね?!」


「……そういうことで明後日には認証式があって、その2日後から本格的な任務開始らしい

全員未成年なのに安全団に所属させるなんて政府も思い切った決断をしたものだ。

………まぁ、2名、永遠の未成年がいるけどな」


「え、誰?そんな人いる?

幽霊?ルーカスさん頭おかしくなっちゃったの?」


首を傾げるリアムにー首から上は鎖で拘束されていないールーカスは驚いたような声で、


「知らないのか?これは驚いたな。

ーーそこの、ルイと、メイはノアに色々弄られて、声と引き換えに永遠の命を得たんじゃなかったか?それで、見た目も永遠の命を得たその瞬間からずっと変わらないから一生そのままの姿だと俺はあの馬鹿弟から聞いたが。」


「え、そうなの?!」


「嘘だろ」


衝撃の事実を知り大声を上げるリアムの横でレンも口を押さえ絶句する。


あまりの非人道さにまだ感情が希薄な零でさえも二の句がつげなくなる。


「やっぱりあいつ、下敷きになって良かったのよ」


ポツリとニナが呟きそれが脱獄メンバー全員の総意となる。


今になって知ったルイと、メイの真相に、病室には沈黙が満ちた。


「………神からの制裁が下ったのかもな」


その静けさを破った、ルーカスのどこか憐れむような声が病室の空気に色褪せて溶けた。


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