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その先に
14歳の中学生が書いています。
何かと至らない点があると思いますが読んでもらえると嬉しいです。
男と一緒に部屋の外に出ると、そこは何もなかったあの部屋とは違い、色々なもので溢れていた。
そして、天井や床がカラフルに塗られている。
白や黒といったモノトーンとは無縁だった。
そのまま男の後ろをついて歩いていった。と、男は唐突に止まり、その背中にぶつかりそうになる。
男はある部屋のドアの前で止まっていた。
このドアも、例に漏れず、カラフルな色で塗られ、独特な模様が描かれている。
「……………」
私は、声もなく扉を見つめた。
男は私を見て、再びドアに視線を向け大声で唐突にカウントした。
「よぉし、そんじゃ、1、2の3、オープンー!!」
「………ぇ…?」
あまりの唐突さに思わず声を漏らした瞬間、勢いよくドアが開けられる。
そして、
「…………え……、」
自分と同じように、呆然とした顔をした少年や少女が数人、こちらを目を見開いて見つめていた。