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黒翼

高校1年生、15歳の天音雫です!

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです!

「リアムーーっ?!」


現場へ駆けつけた3人は足を止め驚愕した。


辺りは崩壊の一言に尽きた。


宙にはリアムが、地上にはルイと、メイが、ノアがサーカスの見世物に使うナイフを手に背中合わせに立っていた。


少し離れたところで、ルーカスが、肩にナイフが刺さったまま倒れ伏していた。


「ルイ、メイ!!

良かった、無事で!

ルーカスはやったか?!」


ルイとメイは緊張を解き無言でこちらへ走ってくる。


しかし、リアムは宙に浮いたまま、


「……してやる」


「……どうしたのよ、リアム」


「殺してやる」


黒い殺意を漲らせるリアムに面々の面持ちが不安へと変貌する。


「どうした?!しっかりしろ!」


レンの必死の呼びかけも届かない。


「何よ……

リアムじゃないみたい」


顔を青ざめさせたニナの感想に、ルイとメイが揃ってで頷く。


「リアム!!」


「っ、ゔっ、僕は、お、れ、は…この世の人間を滅ぼして、滅ぼして……っ、違う、零を、助けて、皆を……っ、」


レンの鋭い呼びかけに、頭を手で抱えるようにして押さえ蹲る。


「僕は、助けるために、ルーカスを、倒して、その後は命令通り他の人間も殺してーー違う違う違う違うそんな命令、十年も前でー」


沈黙が、続いた。


リアムの中で何か大きな2つがぶつかり合っている。

それをこの場にいる全員が直感する。


その2つの勝敗を固唾をのんで見守る中、不意にリアムが地上へと舞い降り、


「全部壊すのが、命令だ」


紅く染まった瞳で全員を睨めつけ、一番リアムのそばにいたルイと、メイがなんの前触れもなしに吹き飛ばされた。


「っ…、な……?!正気にもどれリアム!

ノアもルーカスももう死んでるはずだ!

全部解決してるんだ!」



「命令って…!

零みたいなこと言わないでちょうだい!」


叫ぶレンと、ニナの声をリアムは全て無視する。


零も言葉を、失った。


このままでは世界は血に染まる。


リアムの手によって。


口が聞けずにただリアムを凝視する零の目に二翼の黒い翼が焼き付けられる。


ーーーー黒い、翼。


零はふと記憶を思い出した。


亡くした記憶の一欠片を、世界崩壊の間際で手繰り寄せた。




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