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同一システム

高校1年生になりました天音雫です!

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです!

手近にいた偽物の零ーエルゼンの首にかかっていた、零と同じ碧水晶のペンダント。


零はそれを拳で思いっきり殴りつけ、破壊する。


水晶といえども、所詮は脆い石。


壊すことは訳なかった。


エルゼンは途端に動きが止まり、青い閃光を一本、その体から上げ倒れて動かなくなる。


ああ、やっぱり。


零は確信した。


この”システム“は変わっていないのだ。


完璧を求めるあの人が不死身にー破壊されることのないように作らなかったのは何故だろう。


一瞬考えて、すぐに納得した。


思わずやるせない笑みを浮かべながら2体目の、エルゼンの青水晶を狙う。


ーーそれは、何か異常が、エラーが、不満があった時に、即座に処分できるようにだ。


銃弾一発、ナイフ一本使わずに、処分して、いなかったことにできる。


だから、青水晶の破壊をこのロボットの生命の終わりとしたのだ。


敵に知られさえしなければ、このシステムは効率が良く便利という言葉に尽きる。


しかし、あいにく零は、出自を同じくする身として、それを知っている。


零の服のポケットの中で、先程首から外した青水晶のペンダントが跳ねる。


生命の主導権を握るこのペンダントを外すなど、感情が、自分の意志があってこそできる行為だった。


2体目のエルゼンの青水晶を回し蹴りで打ち砕く。


3体目のエルゼンを固いアスファルトに叩きつけて硝子のごとく水晶を割る。


残りのエルゼンは、まだ多い。


獣の姿となったレンは、エルゼンから浴びせられる銃弾から身を避けつつ、ノアと組み合っていた。


ノアが持っていた武器は歪んだり、破壊されたりして地面に落とされ、丸腰の状態にまでなっている。


丸腰のノアは、レンの怒りの獣爪を避けきれず、いくつか深い切り傷を刻んでいた。


しかし、レンも無傷ではない。


銃弾やナイフによって傷つけられ、至る所から血が溢れている。


零が4体目のエルゼンに、掴みかかろうとしたその時だった。


視界を赤いものがよぎる。


零は咄嗟にそれに反応、標的を変えてそれに掴みかかろうと手を伸ばしーー


「零っ!そこに倒れてる奴が持ってる銃を貸して頂戴!ノアを倒すわよ!」


「ニナさんっ?!どうして……」


「質問は後よ!」


「は、はいっ…!」


思わぬ援護射撃に驚きつつ、頭を切り替え、すぐに零は先程倒したエルゼンの手に握られたままの銃を奪いニナに投げ渡す。


ニナは宙を飛び、それを上手くキャッチする。


そしてそのままノアの心臓へと狙いを定めーーーー


レンに必死だったノアがそれに気付いた時にはもう手遅れだった。


引き金が引かれる。


それで十分だった。


ノアは倒れ、周囲が血に濡れる。


獣から人間の姿に戻ったレンが驚きに満ちた顔をした。


「ニナっ?!」


「話は後よ!リアムがーー」


刹那、轟音が響く。


周囲の建物が全て、一瞬にして崩れる。


再び轟音が響き渡る。苦痛の声が聞こえる。


「これはマズいぞ……!」


3人は同時にリアムがいた方向へと走り出す。


「そんなに離れてないはずだ!まだ間に合う!」


レンの声を合図に3人はさらに加速する。


その場には自らの血だまりに溺れるノアと、その周りでヒビの入った青水晶を握りしめた動きを止める何体ものエルゼン。


そして、同胞によって命を絶たれたエルゼンだけが残された。



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