表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
45/56

再登場

高校1年生になりました、天音雫です!


何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです!

ルーカスがリアムに気を取られていたあの時、レンは零を連れて走り出していた。


出来ることなら、遠く、ノアにもルーカスにもバレぬ所まで。


「レン……血が……」


「気に、するな……

このぐらい、ノアの今までのお遊びに比べたら可愛いもんだよ……」


不安がる零にレンは片目をつぶって応じる。


走り出しの速度を保てず徐々にスピードが下がる。


今は、零がレンの事を支えながら一歩、また一歩と進んでいる状態だ。


後方に点々と血痕を残しながら。


ふと、


「伏せろ!!」


レンの絶叫、零は咄嗟にアスファルトに腹ばいになる。


立て続けに響く銃声、どこからともなく、


「ノア…まだ生きてたんだな」


「それはこっちのセリフなんだけどぉ?

急所狙ったつもりだったんだけどなぁ」


リングアウトしたはずの狂人の再登場だった。


ノアはレンの脇腹に刺さったままのナイフに冷めた視線を送った。


立ち上がった零の前にレンが立ちはだかる。


「僕があの程度で死ぬと思うのぉ?」


「思ってる。

お前は普通の人間だからな」


吐き捨てたレンにノアは面白がるように片眉を上げた。


「そうだねぇーそっちの女の子と違って”生身の“人間だからねぇ」


「……何が言いたい」


ノアはふふっと口に手を当て嗤った。


「最初からわかってたんじゃないのぉ?

その子が、命なんて宿らない人工知能のお人形さんだって」


面白がるようなノアの言い方にレンは声を荒げた。


「そんなわけっ……!」


言いかけたその目に涙が滲む。


「そんなわけ、ないだろっ……!!」


固く握りしめる。


その拳が怒りからか悲しみからか、小刻みに震える。


マイクロチップの話を思い出す。


初めに会った時の零の無感情さや無機質さを思い出す。


「しかも、感情を持って生まれた失敗作。

だから兄さんはマイクロチップで感情を消して命令を遂行させてたってわけぇ。」


空いた手で銃の形をつくり愉しげに笑う。


「過酷で倫理から外れてる命令を、遂行させるだけの存在に、感情なんて邪魔でしかないからねー

でも、兄さんは失敗作もマイクロチップでカバーして完璧な成功作まで作り出したんだよぉ。

あんなんだけど、何気にすごいでしょぉ、僕の兄さん」


ノアは本物の銃の銃口をレンと、その後ろの零に向ける。


「成功作がたくさんいる今、失敗作に用はないらしいよぉ」


「どういうーー」


噛みつくようにレンが反論したその時だった。


どこからともなくレンと零を取り囲むようにして何人もの少女が歩み寄ってくる。


皆、同じ見た目。


白髪で、無機質な瞳。


零と瓜二つだ。


突如、ノアの銃から銃弾が放たれレンの後ろにいた零のこめかみを鮮やかに撃ち抜く。


血が、溢れる。


「ーー?!零っー!!」


しかし、零はただ立っている。


撃たれたことなどものともせず、無表情に立ち尽くしている。


呼吸を荒くし零の頭に手を触れるレンにノアは高笑いをした。


「アハハハハハハッ!

だから言ったじゃん。人工知能のお人形さん。

わかる?ロボットなの。どんだけ撃とうが殴ろうが蹴ろうがその子は死なない。

まぁ、兄さんによるとぉ、」


零の首にかかった青水晶を指す。


「それが壊されると再起不能になるらしいけどぉ。

……本当なのかなぁ?」


爆音じみた音が聞こえる。


レンと零が逃げてきた方向ーーリアムとルーカスがいる方向から。


「何か楽しそー

僕もあっちに行こうかなぁ」


冷たい視線が交錯する。


「君たち2人を殺したあとで」


レンは唸り声を上げて大きな獣へと姿を変える。


周りにいた成功作の零が一斉に、手に小型銃をもち、その銃から銃弾が放たれるーー寸前、零は甲高い悲鳴を上げ、一番そばにいた成功作へと掴みかかった。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ