うっかり
中学3年生、15歳の天音雫です。
何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです。
「レン。お前、零って奴は今何処にいる?
俺は今そいつを探しててな。
零がいる場所に案内してくれたらこれ以上リアムに危害を加えないと約束する。だから、案内してくれないか?」
「えー、勝手に約束しないでよー、折角の楽しみが台無しじゃん」
「お前は一旦黙ってろ」
固く口を結ぶ。
言えない。
言わない。
どうせこいつも、零を傷つけるつもりでしかないだろう。
ノアがそうであったように。
この兄弟は腐っている。
どちらも倫理の道から外れている。
「呼びましたか?」
その声に、レンは振り返り、絶望する。
車の陰から、零が出てきていた。
ここにいろと、言い聞かせたのに。
「そんなところにいたのか、零。早く戻れ。お前には仕事がたくさんある。もう二度とマイクロチップを取られるなんてヘマはするな。」
胸元のポケットから光る小さな金属を取り出す。
恐らくはあれが、マイクロチップ。
零を命令通りに動かすもの。
レンは零の前に立ちはだかる。
それが写っていないかのように、ノアの兄ールーカスは近づいてくる。
「えー、でも零の仕事の半分くらいは代行していたよー?悪徳商人も、名も知れぬ不良も、臓器売買してた輩も殺しといたよ?」
その言葉に、零に歩み寄っていたルーカスの動きがピタッと停まった。
「何だと?お前、まさか
マイクロチップを零から奪ったのはーーーー」
「あ、やばっ、」
口を滑らせた、と言わんばかりに頭をかくノアにルーカスは方向を変え、ノアへと掴みかかる。




