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止まった世界

中学3年生、15歳の天音雫です。


何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです。

「どういうことだよ、本当に……」


飛んでいる鳥、車、信号機、パネルに映し出されているCM、目に映るもの全てが静止している。


あり得ない光景に零は言葉を失う。


まるで世界の終わりの直前を見ているような感覚にとらわれてしまう。


気を抜けば、どこか遠くへ意識が飛んでいってしまいそうだった。


パンッ!


また近くで銃声が聞こえ、とっさにレンと零は近くの交差点を渡りかけたまま止まっている車の影に隠れる。


「全く、お前と利害が一致したのなんて何年ぶりだ?」


「さぁねえ、わかんないけどぉ、ちょー久しぶりじゃない?」


「相変わらず鬱陶しい喋り方だな」


「えー、僕悲しくて泣いちゃーう」


「悲しくて泣いちゃうのは、そっちの銀髪なんじゃないか?」


「ふふっ、そーかもね」


どこからかそんな会話が交わされる。


その2人の声の正体に、レンは戦慄を、零は懐かしさを覚える。


「ノア…、と誰かが喋ってんのか……?」


「あの人は、やっぱり見つけに来てくれた……」


熱に浮かされたように紡がれた零の言の葉にレンの背に冷や汗が伝う。


「まさか今ノアと話してる相手が、お前にマイクロチップを埋め込んだやつ、なのか…?」


こくりと零が頷くとレンは拳を握りしめた。


2人まとめてぶっ倒す。


憎しみがくすぶる腹の底で、己に流れる血にかけてそう誓う。


意を決して車の影から少し顔を出す。


するとそこには、


「お前のおもちゃはあと何人だ?あぁ、俺の零を除いてな」


「んー、あと、1、2、……4人かな!」


「4分の1か。

効率が悪いな。」


「でも今大体時間止めたから大丈夫でしょ!」


「時間止め対象者はとっとと捕まえて、非対象者はこの銀髪をお囮におびき寄せようってか?」


「せいかーい。

さっすが僕の兄さん。わかってるぅー!!」


「やめろ。お前の兄なんて事実だとしても鳥肌が立つからな」


髪を鷲掴みにされ、膝立ちになっているリアムがいた。


その頭は垂れていて、意識があるのかないのかさえわからない。


そしてリアムを挟むように2人の、男がリアムを見下ろしている。


一人は、リアムの髪を掴んでいる、ノア。


もう一人は、


「あいつが………」




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