ノープラン
中学3年生、15歳の天音雫です。
何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです。
重たい銃声にレンは咄嗟にリアムの去った方へ駆け出そうとした。
「行かないとっ!」
「待ちなさい、レン!
もし仮にノアだとしたら……」
「ノアでもノアじゃなくても、リアムの命が危ないかもしれないだろ?!」
「そんなの分かってるわよ!
ノープランで行くのが危ないって言ってるの!」
駆け出したレンの腕を掴み止めるニナにレンは唇を噛んだ。
「それに、この銃声……
ノアが持っていた銃の音とは少し違う……」
ニナが不安そうに呟く。
気付けばルイとメイも目を覚まし不安そうにあたりを見回している。
「……分かった。少し、待っててくれ。
様子を見てくる。」
「全っ然分かってないじゃない」
落ち着いた表情で真っすぐニナを見つめるレンをニナがにらみ据える。
「良い?私が言いたいのはーーー」
突然、ニナの動きが止まった。
「……ニナ?」
全く動かない。
瞬き一つしない。
「お、おいニナどうしたんだよ!!」
そのやり取りを見ていた零は気付いた。
街の方から聞こえていた喧騒が何一つ聞こえないことに。
「ルイとメイまで…?!何が、起こって……」
「街の方でも、多分、止まってます」
「良かった、零、お前は無事…なのか、」
俺一人だったらどうしようかと、と涙目になるレン。
零は何も言えずに黙った。
あの銃声には聞き覚えがあった。
「零。着いてきてくれるか?
何があったかわかんないけど、もしかすると、リアムの命がマズイかもしれない。それどころか、ニナやルイ、メイも……」
「勿論です。行きましょう」
自分の意思で同行を決める。
それは、恐らく零にとって初めてのことで。
それがこんなに死と隣り合わせになるなんてどこか皮肉なことだった。
「っし、じゃあ行くぞ!」
その言葉とともにレンと零は、止まったままのニナとルイ、メイを路地裏に残して街の方へと走り出した。
相変わらずの、ノープランで。




