危険
中学3年生15歳の天音雫です。
何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです。
その刹那、視界が、揺れた。
パァンッ!!
「ーーぁ」
身体に衝撃が走る。
気付けば自分の身体の下に、血溜まりができていた。
目の前でドーナツを紙袋に詰めていた店員の顔が青ざめる。
リアムは後ろを振り返った。
店の入口に、見知らぬ男が銃を構えて立っている。
顔はマスクでよく見えない。
戦場で使うような、大きなライフル銃。
ノアが持っていた、小型のものではない。
あれが、リアムの肩を貫通したのだ。
「痛い……」
思わずうめき声を上げる。
が、みるみるうちに出血の量が減っていき、傷口は再生していく。
舌打ちが聞こえた。
「この人外が。」
リアムが感じたのはレンの、ニナの、ルイのメイの零の、危険だった。
リアムは男によって塞がれた入口からの逃走を諦め、咄嗟の判断で店内の窓ガラスを突き破る。
持ち前の身体能力で外へと飛び出す。
ガラスを壊したせいで、盗難防止の警告音が鳴り出す。
「待てっ!!」
何度も銃声が響く。
出血が止まりきっていない肩を右手で庇うように押えながら、リアムは必死に路地裏へと駆けた。




