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“いつも”に終わりを
中学3年生の天音雫です。
何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです。
ようやく、開放されるのだ。
いつものようにステージの上に立つ。
いつものように芸を披露する。
この“いつも”が始まったのはいったいいつのことだっただろうか。
ーーたぶんもう何年も前のことだ。
自分も、リアムも、ニナも、ルイも、メイも。ここで何年も縛られていたから、分かる。
あの子を、零を、このショーのメンバーにしてはいけない。もっというならここにいてはいけない。
ここにいれば、自分たちのように表では見世物として使われ、裏では悪趣味なノアの解体実験に使われる。
だから、今日の脱獄でここから連れ出す。
全員で逃げる。零を、ここに置き去りにしない。
そう、自分自身に固く誓った。
固い決意を胸に抱き、最後のショーの終わりを告げる幕が下りる。
と同時に、脱獄の戦いの火蓋が切られた。




