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脱獄と解体

お久しぶりです。

中学3年生、15歳、天音雫です。

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです。

いつもどおり、ショーの準備をしていた。


今日が決戦の日、脱獄の日だということを誰にも悟られないように平常に、気丈に、振る舞う。


昨晩で、あの子ーー零の居場所はルイとメイのおかげで突き止めていた。


行ける。俺達ならやれる。その確信が、確かにあった。


その時、ショーの準備室にリアムが息せき切って入ってきた。


「っ!!みんな!!」


あまりの慌てぶりに全員目を見開き手を止めた。


「あんた、どうしたのよ。そんなに急いで。…………顔色も悪いじゃない。昨日、よっぽど強くあの極悪ノアに痛めつけられたの?」


「っ!!ち、違うんだよ!!」


ニナの落ち着いた問いかけにリアムは首を振りかぶって否定する。


「昨日、僕はやられてない。解体されてない。このところずっと僕だったのに、昨日は、やられてない。昨日、…………だ、誰が解体されたの?」


その言葉に、一同の目つきが変わる。


「あたしじゃないわ。」


真っ先にニナが否定した。その瞳に暗い影を宿しながら。


「…………俺も、違う。」


続けてレンも否定する。…………嫌な予感がする。

ルイとメイに目をやった。


…………二人も、揃って首を横に振る。この中にいる“ショー”メンバーが誰も解体されてない。


そんなことは有り得ない。


あのノアは、必ず一晩に俺達の中から必ず一人選んで解体して、いたぶって楽しんでる。


でも、昨日の夜は俺達の中からは選ばれてない。

全員、解体されていない。

それが、意味するところはーー


「き、昨日解体さ、れたのは、ま、さか、ーーーー零?」


リアムの震える声がショー準備室にの静寂の中に響き渡りそのまま宙に霧散した。

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