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失敗作でも

中学生3年生15歳の天音雫です。

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです。

声色にこれまで以上に殺意を秘められた言葉が紡がれる。


「…………ないとは思うが……」


「…………なぁに?兄さん?」


一瞬、沈黙が満ちる。二人の間に誰も割って入れない静寂が訪れる。


「…………あれは、俺の、長年研究してやっと完成させた自慢のクローンだ。最初の一体は失敗したとはいえ、あいつもうまく起動していれば政権の人間をも殺す。」


ノアは思い出す。

兄の野望を。憎しみを。努力を。


兄の、腹黒さを。



…………そして、それは、自分にも。


「お前の興味本位で“アレ”をいじったらどうなるかわからない。ショーの連中とは違うからな。お前のくだらないお遊びで解体していいような“モノ”じゃない。」


「お遊びじゃないも〜ん。

どのくらいで皆に限界が来るのか試してるだけだも〜ん」


勘のいい兄に内心冷や汗をかきながらも拗ねた口調で欺く。


「…………そうか?でもまぁ、お前も腹黒いものだな。騙して解体して好きなだけ傷物にして楽しんでるなんてな。」


「だーかーらー、楽しんでないって…………

、言ったら、嘘になるけどねぇ?」


「ははっ、だろ?」


「…………まぁ、完璧な完成品のクローンももうすぐ出来るからそれまで待っておけ。その時にこの世の中も変わるからな。俺が言いたいのはそれだけだ。」


「りょ〜か〜い

それじゃあ、じゃーねぇー」


「ああ」


ノアは画面をタップし通話を終わらせてスマホをしまう。


そしてーー、


「ぐぁっっ!」


「まぁだ生きてたんだぁ。大したもんだねぇ?

じゃあねぇ、極悪商人さん。

また来世で縁があったら会おうねぇ?」


踏みつけていた男を蹴り飛ばし、裏路地の隅へとやる。


そして、さっさと薄暗い裏路地をあとにした。


ーーーーその顔に歪んだ笑顔をうかべながら。



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