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檻の色

中学3年生、15歳の天音雫です。

三連休なのを良いことにたくさん投稿してます。

勉強もちゃんとします。

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです。

血のカーペットが敷かれた部屋にノアは恍惚とした表情を浮かべながら立っていた。


「はぁ〜〜〜なかなか、じゃないかなぁ?

ーーでも、すぐに意識を失っちゃったのはー、ちょっと残念だけどー、」


折の中で赤に染まり倒れている“零”を満面の笑みで見下ろす。


「まぁ、上々だよねっ!!」


折の床に広がる鮮血を見る。歓喜の震えが走りそうになる手を押さえ、感嘆の溜息をつく。


手や足の震えは押さえつけられるが、嬉しさのあまり声が上ずるのは抑えつけられない。


ーーーーまぁ、抑える必要もない。


含み笑いとともに独り言が紡がれる。


「まさか、兄さんの自信作がここまでだったとは……っ!」


両手を上に向かって突き出す。


「素晴らしい、素晴らしいよっ!!」


横たわったまま動かない零を静かに見下ろし、思い出したようにその手を自分の目の前でパンっ!と軽く打つ。


「そうだった、いくらこの子といえども包帯くらいは巻かないとねぇ〜♪」


ナイフを取り出したのと同じカバンから包帯を取り出す。


それを、なれた手付きで零をナイフで突き刺してしまったところに巻きつけていく。


「君の先輩達がぁ、心配しちゃうもんねー?」


その問いに対しての応答はない。僅かな呼吸音だけが零が生きていることの証のようにも思えてしまうほど、零は微動だにしなかった。


そんな零を満足そうに眺めながらノアは包帯を巻き終える。ナイフと包帯をカバンにしまい、立ち上がる。


「よしっと、僕はー、そろそろ行かなきゃいけないみたいだなぁ。」


口のはしが上がる。瞳に暗い狂気の色が宿る。


「僕の兄さんが君に下した命令、僕がやんないといけないからねぇ…そんでもって、定期通信でもうまく誤魔化さないといけないしーー……」


ドアに向かって意気揚々と進む。誰も聞いていないのを分かっていながら虚空に向かって話しかける。


ドアへと向かう。静かな部屋に靴音を響かせて。


「あ、そういえば」


ドアノブに手をかけながら振り返る。


「君に下された命令、すごいねぇ。でもぉ、」


既に意識がない零に、優しく笑いかける。


「任せてねぇ。僕、そういうの、得意なんだよねぇ〜」


零からの応答は当たり前のようにない。それを気にも留めずドアを開けながらノアは上機嫌で、


「また、調べさせてねぇ〜♪」


音を立てて、ドアが、閉まった。


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