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暗い痛み

中学3年生、15歳の天音雫です。

何かと至らない点があると思いますが読んでいただけると嬉しいです。


ノアは、約束通り、日が暮れて、すっかり暗くなった頃にまたやってきた。


「やっほぉ~元気だったぁ〜?」


「……………………」


何も言わず無言でノアを見上げる。


この部屋は暗い。電気がついていなかった。

ノアは、持ってきた懐中電灯のような形をしたライトで部屋を、そして零を照らす。


「元気だったみたいだねぇ〜良かったぁ」


ノアはそう言いライトをこの部屋に一つだけある、壁につけられたフックに吊り下げる。


部屋全体が淡くぼんやりとした明かりに包まれる。


「ん〜〜〜〜とねぇ、ちょっと待ってねぇ……」


ノアはライトと一緒に持ってきた小さな金属製のカバンの中を弄っていた。


そのカバンから、金属と金属がこすれる音がする。


「んー?あ、あったぁ!」


ノアが歓喜の声を上げてカバンから取り出した“それ”は、小型のナイフだった。


ナイフを手に近づいてくるノアに思わず意味をなさない雑音を漏らす。


「…………ぇ…………」


「ふはははははっ!!」


漏れ出た声に重なるようにしてノアの狂気的な笑い声が重なる。背筋に冷や汗が伝う。怖気が走り無意識に呼吸が浅くなる。


「大丈夫!!怖くないからね!!」


ノアの見開かれた瞳孔に自分の恐怖に歪む顔が写るのが見えた瞬間、



ーーーーザクッ!!

ビシャビシャビシャ。


鼓膜を震わせた音と肩を貫く激痛に目の前が赤く染まり、すぐに零の意識は暗闇へと墜ちた。


ーーーー最後に聞こえたのは、ノアの笑い声だった。


その笑い声だけは、自分が意識を失ったあとも、ずっとずっと耳の中で再生されているような、そんな気がした。


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