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分かってるよ

14歳の中学2年生が書いています。

何かと至らない点があると思いますが読んでもらえると嬉しいです。

「…………リアム……」


思わず、名前を呼んでしまう。リアムが一番苦しい思いをしてきているからこそ、リアムの言いたいことが分かった。


リアムが伝えたいことが分かった。


今までの準備を、無駄にしないでほしいと思っているのが分かった。


そしてそれは、全員、同じだろう。


唇を噛む。


解決策を、頭の中で巡らせる。


その時、ニナの声が響く。


「…………リアム。あんた、一番、知ってんでしょ?あいつの、狂気と異常さを。」


リアムの目が見開かれる。


「あの新入りの子も、置いてけば、あんたと同じ目に合う。レンの言うとおり、私達は“全員”で脱獄するって決めた。取り残さないって約束した。」


ニナは全員の顔を一人一人見つめる。


そして、リアムに向き合う。


「新入りとしてこ子に来たのなら、あの子ももうその“全員”に含まれる。あの子を助けないと、約束を破ることになる。………私は、レンに賛成する。」


「……………?!そん、な、」


淡々と言うニナにリアムが声を漏らす。


失意と恐怖と不安が滲んだその声が、レンの心を引き裂くような気がした。


ニナは、続けた。


「それに、…………あんたに、耐えられるの?」


「……………………ぇ?」


具体性に欠ける質問にリアムは困惑する。


「な、なに、に?」

ニナの赤い瞳が真っすぐ、そして鋭くリアムを射抜く。

その心の内までも射抜こうとするように。


「あんたが、あの子のことをここに置き去りにーー、

見殺しにすることができるのかって言ってるのよ」


「っ!!!!それ、は…」


「私達はあんたと長いこと一緒にいるから知ってるの。あんたが優しいこと。見殺しになんかできないやつだってこと。」


「……っ………」


なんの躊躇いもなく放たれた言葉を否定しようとしたリアムにニナは更に言葉を重ねてリアムを間接的に黙らせる。


何も、言えない状態にしてしまう。


それこそが、ニナの優しさなのは、この場にいる全員が知っている。


「………こんな脅し方して悪いわね、リアム。でも、あんたが優しすぎるくらい優しいのは、事実だから。」


「まぁ、確かにそうだよな………」


ニナの言葉に思わずレンも同調する。


横を見れば、ルイとメイもこくこくと首を縦に振っている。


「………リアム。」

そう呼びかける。


リアムは顔を上げて怯えた表情でこちらを見上げる。 


「お前も、置いて行きたくないって思ってるんだろう?ただ、連れていったほうが俺達が助かるリスクが下がるからできないと思うって言ったんだろう?」

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