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異国の地へ



デリシャス(うまい)!」


爺さんは呪文を唱えながら、美味しそうにその塊を食べている。


この小さな槍と刀みたいなものは、食べる時に使うものだったのか?


「|オゥジョジュ エダジョオ スペシャル《今日は特別な日じゃ》」


俺も同じように槍と刀を使いそれをお口に入れてみる。


「 これは!? 」


なんて言っていいかわからないくらい美味い!


お爺さんが言っていた呪文だけど、たしか…でりしゃす?とか、そんなふうに聞こえた。


もしかしたら、美味、と言いたかったのだろうか


お爺さんは俺を見て笑っている。


「|ジャッベェテレモンファン《よっぽど腹ペコだったんじゃな》」


野菜らしいものが入った汁を飲み干すと、お爺さんは人差し指を立てて、お口にクロスさせた。


「|スィートンスィクレット《秘密じゃぞ》」


内緒?…


何を言ってるのかさっぱりわからなかったが、どうやらこのお爺さん、悪い人ではなさそうだ。


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